「そうなんだ。大変だったね笑」あのひと言の意味に、ようやく気づいた話
「聞いたことを、ちょっと話しただけ」だった
彼女から別れ話を打ち明けられたのは、ある平日の昼休みのことでした。3年付き合っていた彼と別れたと、ひっそりと教えてくれた。私は「大変だったね」と返したけれど、正直なところ、あまり深刻に受け止めていませんでした。
その日の夜、別のグループチャットで話題になったとき、自然と手が動いていました。
「あの2人別れたらしいよ笑」
「やっぱりねって感じ。長続きしないと思ってた」悪口のつもりはなかった。ただの雑談、ちょっとした近況報告のつもりで。
笑いながら送ったメッセージの、本当の意味
今思えば、あの「笑」の一文字が問題だったのかもしれません。でもそのときの私には、それがどれだけ軽率だったか、まったく見えていませんでした。彼女の3年間を、夜のグループチャットのちょっとしたネタにしてしまっていたことにも。
信頼して打ち明けてくれた言葉を、こんなふうに扱っていたのだと気づいたのは、もっとずっと後のことでした。
なんとなく、空気が変わった気がした
しばらくして、彼女の態度が少しずつ変わっていきました。食事に誘っても「最近忙しくて」とやんわり断られ、メッセージの返信も短く事務的になっていく。
「最近冷たくない?」
思い切って聞いてみると、「そんなことないよ」とだけ返ってきました。それきり、連絡の頻度もお互い減っていった。私の中に、小さな引っかかりが残ったまま。でも、あの夜のグループチャットのことと結びつけようとはしていませんでした。もしかして、ということに、向き合いたくなかったのかもしれません。
そして...
それから半年ほどが経って、私自身も彼氏と別れることになりました。気持ちの整理がつかないまま過ごしていたある日、共通の知人が集まるグループチャットに、一行のメッセージが届きました。
「そうなんだ。大変だったね笑」
彼女からでした。読んだ瞬間、胸のどこかがズキッとしました。半年前、私が自分では何とも思っていなかったあの記号が、こんなにも刺さるものだったのか。
彼女はきっと、ずっと知っていたのだと気づきました。あの夜のグループチャットのことも。それでも直接何も言わず、距離を置いていたのだと。
人の痛みを軽く扱ったことへの代償は、責められることではなく、気づいたときにはもう、遅いという形でやってきました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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