「今は出られない」と送るたびに罪悪感はゼロだった→3年越しの彼女に全部バレた日
うまくやれていると思っていた
彼女から電話が来ると、俺はすぐにメッセージを返す。「ごめん、今は出られない。あとで折り返すね」。これで十分だった。もう一人の相手と一緒にいるときに着信が来ても、場を乱さずに済む。15分あれば十分に距離を置いて、何事もなかったように折り返せる。「移動が多い仕事だから」という言い訳もすんなり受け入れてくれていた。自分でも呆れるくらい、罪悪感がなかった。
ふたりを天秤にかけながら
彼女のことが嫌いだったわけじゃない。3年という時間は本物だと思っている。ただ、刺激が欲しかった。新しい相手との時間が増えるほど、彼女への電話は「やり過ごすべきタスク」に変わっていった。「今日も会える?」「了解、いつもの場所で待ってるね」。そんなやり取りをしながら、心のどこかで彼女への後ろめたさを押し込んでいたのだと思う。でも、気づかないふりをしていた。ずっと。
その夜、全部が終わった
彼女の様子がおかしいと感じたのは夕食中のことだった。いつもより口数が少なく、俺のスマートフォンに視線を向ける回数が多かった。気のせいだと思いたかった。しばらくして、彼女がスマートフォンの画面を俺に向けた。そこには、もう一人との会話が映し出されていた。「ごめん。」と俺は呟いた。彼女は何も言わなかった。ただまっすぐ俺を見ていた。
そして....
彼女は別れを告げ、部屋を出て行った。引き止める言葉を持てなかった俺は、その場に立ち尽くしていた。完璧だと思っていたルーティンは、ただ彼女を傷つけるための仕組みだったのだ。3年間、信じてくれていた人を裏切っていた。それだけのことをしていたのだという現実が、部屋に一人残された俺にのしかかってきた。
(30代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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