学生時代、私に嘘の告白をしてきた幼馴染「あんなの本気にしないで」→同窓会で本気の告白をされて...
突然の告白に舞い上がった放課後
中学生のころ、私には家が近所の幼馴染がいました。小さいころから一緒に登下校をして、くだらない話で笑い合える、何でも話せる関係。恋愛感情があったかと聞かれると正直わかりませんが、私にとって特別な存在だったのは確かです。
ある日の放課後、その幼馴染が教室に残っていた私のところへやってきて、少し緊張した表情で「好きだ」と言いました。今でもはっきり覚えています。嬉しくて、どう返事をしようかと何日も考えました。頬が緩むのを何度も抑えながら過ごした、あの数日間の高揚感は間違いなく本物だったと思います。
「あんなの本気にしないで」という一言
ところが数日後、幼馴染の口から出たのは思ってもいない言葉でした。「あんなの本気にしないで」笑いながらそう言う幼馴染のそばには数人の友人たちがいて、みんなくすくすと笑っていたのです。
罰ゲームか何かの流れだったのだと、そのとき初めて気がつきました。恥ずかしさと悔しさで頭が真っ白になり、何も言い返せなかった自分がひどく情けなく思えました。
それからしばらくの間、人の好意を素直に受け取ることが怖くなり、誰かに「好き」と言われても身構えてしまう自分がいたのを覚えています。やがて別々の高校に進学し、連絡を取ることもなくなりました。
同窓会での再会、そして「本気の告白」
それから十数年、同窓会の案内が届きました。少し迷いながらも足を運んだ会場には、懐かしい顔ぶれがそろっていました。
幼馴染もその場にいて、昔と変わらない人懐っこい笑顔を周囲に向けていました。会が進むなか、幼馴染が少し改まった様子で「少しだけ話せないか」と声をかけてきたのです。
静かな場所に移ると、幼馴染はまっすぐこちらを見つめて、「あのときは本当にひどいことをした。ずっと後悔していた。今度こそ本気で伝えたい、好きだ」と。その目は真剣そのもので、あの日の軽い笑顔とはまるで違うものでした。
そして...
胸の奥がほんの少しだけ揺れたのは事実です。けれど私は、首を横に振りました。「気持ちは嬉しい。でも、あのときの私はすごく傷ついたの。今はもう気にしていないけれど、同じ気持ちで応えることは難しいと思う」
幼馴染は少し寂しそうに、「そうだよな。ごめん、ありがとう」と言ってその場を離れていきました。
過去の痛みをただ抱えて終わるのではなく、自分の気持ちをきちんと言葉にできたこと。それが私にとって、たしかな一歩だったのだと思います。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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