舞台挨拶で大粒の涙を流した永野芽郁 (C)モデルプレス

永野芽郁、舞台挨拶で大粒の涙 奈緒と試写で号泣も「周りの人、結構引いていた」<マイ・ブロークン・マリコ>

2022.08.23 21:25

女優の永野芽郁が23日、都内で行われた映画「マイ・ブロークン・マリコ」(9月30日公開)の舞台挨拶付き完成報告試写会に、共演の奈緒、メガホンをとったタナダユキ監督とともに登壇。主演映画の完成に涙を見せる場面があった。


永野芽郁、主演映画に自信「絶対に後悔はさせない」

「親友の遺骨を持って旅に出る」という今までにない斬新な物語設定と、見る者に投げかける答えの見つからない問いかけが、多くの読者の心に刺さり一瞬にしてその世界に引き込んだ原作を映画化した本作。タナダ監督の力強さと繊細さを兼ね備えた演出、永野のこれまでのイメージを大胆に覆す役柄と演技、そして原作の持つ物語の力がひとつになり、人間の儚さと逞しさが、優しく熱をもって描かれる。

永野芽郁 (C)モデルプレス
永野芽郁 (C)モデルプレス
奈緒、永野芽郁 (C)モデルプレス
奈緒、永野芽郁 (C)モデルプレス
タナダ監督から「なんか“芽郁ちゃん”とか“奈緒ちゃん”とかうちわを作ってくださってきている方がいっぱいいて、アイドルみたいだね」と声をかけられた永野は、笑顔で手を振って答え、そんな観客を前にしての心境を聞かれると、永野は「観て後悔しない作品ができたと自信を持って言える作品に自分自身が出会えたことがすごく幸せなことだなと思いますし、もしかしたらファンの方は『えーっ、芽郁ちゃんじゃなーい…』って衝撃を受けるかもしれないですが、絶対に観て後悔はさせないって自信があるので、すごく嬉しいです」と手応えをにじませコメント。

奈緒は「この作品のお話をいただいたときから、この作品を完走して映画ができて、芽郁ちゃんとこうやって舞台挨拶をするんだなあって日を、すごく夢見ている自分がいたので、今皆さんが一つひとつの席に座ってくださって、この映画を届けたいという思いで今、夢を叶えてもらっているなって気持ちで、皆さんの姿を見た瞬間に感極まりそうになりました。すごく嬉しいです」と吐露した。


永野芽郁&奈緒、オファーを受けた理由

永野芽郁 (C)モデルプレス
永野芽郁 (C)モデルプレス
また、シイノトモヨ役のオファーを受けた際の心境を尋ねられた永野は「お話をいただいてすぐ原作を読ませていただいて、『読み終わってからお返事をします』って形だったんですけど、やりたいけどやりたくないっていうのが第一印象でした」と打ち明け、原作を“とてつもない漫画”と表現し「すごく衝撃を受けるし、でも1つの漫画がそこで絵が動いているように見えて、セリフを喋っている人のように見えて、1つの漫画が1つの映画に見せる瞬間がすごくあって、これだけ漫画で成立しているものを映画でやって、しかも私がシイノやったら原作を好きな方たちはきっと“なんで?”って思うだろうし、その期待に応えられる自信がなくて、シイノをやるには表現力も演技力も足りてないんじゃないかと思ったんですけど、漫画も脚本も良すぎて、これを他の人にやられたら悔しいとも同時に思って、監督とお話をさせていただきました」と当時の心境を詳細に明かした。

奈緒 (C)モデルプレス
奈緒 (C)モデルプレス
一方、イカガワマリコ役のオファーがあった際の心境について奈緒は「『シイノという役を永野芽郁さんにお話ししています』ということも聞いていて、芽郁ちゃんとまた作品ができるかもしれないという思いもありながら、原作を読んだときに、あまりにもパワーが凄すぎて、読み終わった最後の1ページをめくったときに、しばらく呆然とただ涙を流している自分がいて、これは絶対に伝えなければいけない作品だと思いましたし、同時に監督のこの作品にかけるコメントもいただいていたので、このすごい作品を、このすごいパワーと熱量で愛を持ってタナダさんが作り上げて、芽郁ちゃんがそこに座長としていて、こんな船に飛び込みたいってすごく思ったのでやりたいなと思いました」と力を込め、「自分の中で自ら命を絶ってしまう役は今まで避けてきたところがあったので、向き合ってみたいと思ったのは、この頼もしいお2人がいらっしゃって、原作のパワーがあったからです」としみじみと語った。

永野芽郁&奈緒、初号試写でともに号泣

永野芽郁 (C)モデルプレス
永野芽郁 (C)モデルプレス
奈緒 (C)モデルプレス
奈緒 (C)モデルプレス
そして、完成した作品を観た際の感想を求められると「(奈緒と)隣の席で、ちょうどこの並びで見たんですけど、自分が出ている作品を初めて観るときってどうしても冷静になれなくて、物語だけを集中して見るというより、撮影期間のことを思い出したり、自分のお芝居の物足りなさに反省しながら観るんですけど、今回は撮影期間中も永野芽郁としている時間がすごく少なくて、シイナという人がマリコを思ってずっと突き動かされているという日々を過ごしていたので、初めて出来上がったものを客観的に見て、そして“すっごい映画に出たんだな、私”って自信を初めて初号(試写で)もらえて、すごく大事な作品だなって改めて思いました」としみじみと語った。

奈緒、永野芽郁 (C)モデルプレス
奈緒、永野芽郁 (C)モデルプレス
隣で見ていた奈緒は序盤から号泣していたそうで、永野は「不思議なんですが、私も泣きそうだったのに、私は泣いちゃいけないって思って、シイノとしての気持ちなのか、私なのかわからないんですけど、ずっと堪えていて、ようやく明るくなってパッと横を見たら、(奈緒の)顔がすっごいびしょびしょで、メイクもきれいにしてきていたのに全部落ちていて、その顔を見て、本当に魂を削ってやられていた姿も見ていたので、ここで奈緒ちゃんが1つ救われたんだなと思って2人で泣くっていう。周りの人、結構引いていたよね」と奈緒と顔を見合わせて苦笑した。

思わず涙をこぼす永野芽郁 (C)モデルプレス
思わず涙をこぼす永野芽郁 (C)モデルプレス
永野芽郁 (C)モデルプレス
永野芽郁 (C)モデルプレス
永野芽郁 (C)モデルプレス
永野芽郁 (C)モデルプレス
最後に、メッセージを求められた永野は「はい、えー…。私自身がこうやって自信を持って『絶対に観てほしい』って言える作品が…」と言葉を詰まらせ、タナダ監督と奈緒の顔を見て瞳に涙を浮かべながら「できたことをすごく誇りに思いますし、それをきっと皆さんが感じてくれると思います…。今日、ここに足を運んでくださった皆さんが帰るときには、きっと何か肩の荷が降りるような気持ちになる作品ができたと思います…。ゆっくり観ていってください」とコメントしながら大粒の涙を流した。(modelpress編集部)

奈緒、永野芽郁、タナダユキ監督 (C)モデルプレス
奈緒、永野芽郁、タナダユキ監督 (C)モデルプレス
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