伊藤健太郎「失うものは何もない」強い覚悟「冬薔薇」特別映像解禁
2022.06.02 10:00
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俳優の伊藤健太郎が主演を務め、阪本順治監督オリジナル脚本による新作映画『冬薔薇(ふゆそうび)』(6月3日公開)より、公開に先立ち、伊藤のインタビュー&メイキングをおさめた特別映像が解禁された。
伊藤健太郎「冬薔薇」特別映像解禁
人間の業を切なく儚く紡ぐ本作。2年ぶりの映画出演となる伊藤は“ロクデナシ”という言葉が似合う中途半端な主人公・渡口淳を演じる。このたび解禁されたのは、本作撮影中におさめた、伊藤が撮影への意気込みや名優との共演などを語る貴重なインタビュー&メイキング映像。阪本組の撮影現場を「色々と細かく指導してくださるので、すごくおもしろい」と語る伊藤。阪本順治監督が伊藤との話し合いを経て、当て書きした渡口淳というキャラクターについては「10代の時の自分とかぶるので、淳の気持ちがすごくわかる。生きてきた環境は全然違うんですけど、気持ちの部分としては、すごく理解できる部分、寄り添える部分が多いなと思います」と役作りへの自信を覗かせる。
そして、「泥臭くお芝居を続けていきたい。失うものは何もない」と強い言葉で覚悟を示しながら、「今回の現場はスタッフさんもそうですけど、大御所の方や以前お仕事させていただいた方々がたくさんいらっしゃるので、今の自分をよくなったなと思ってもらえるように頑張っていきたい」と意気込みを語る。
淳の父親・義一を演じた小林薫については、「(芝居が)すごく胸に刺さって心に響く。こんな味を出せる役者さんに自分もいつかなれたらいいなと、間近で勉強させてもらいました」と語り、淳の母親・道子を演じた余貴美子とは、カメラのまわっていないところでもたくさん会話をしたようで、「すごく優しくて、本当にお母さんとお父さんという感じだった」と2人との共演を回顧。
冬に咲く薔薇と書いて、“ふゆそうび”と読む印象的なタイトル。そのイメージは「孤独」でまさに淳のようだと語る伊藤は、「孤独の中でどこかに自分の居場所を探すようなタイトル」と撮影前は感じていたという。
しかし、撮影後にはそのイメージは少し変わったようで、「最初は本当に“孤独”と思ってたんですけど、周りには意外と手を差し伸べてくれる人たちがいる。淳が気づけていないだけで、実はそこまで孤独じゃないんじゃないか。僕自身もそのことに気づかされました」と感慨深げ。そして、「ラストカットが象徴している」とも。はたして最後に待ち受けるのは孤独か、それとも?(modelpress編集部)
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