KCIギャラリーで「装いを彩る」展 服飾小物を通じて知る、18世紀貴族女性の装い

2026.06.18 07:58
提供:繊研plus

京都服飾文化研究財団(KCI)は京都のKCIギャラリーで8月7日まで、「装いを彩る―18世紀貴族女性の服飾小物」を開いている。ドレスだけでなく靴やガーター、扇、バッグなどの服飾小物を見せる。初展示作品5点を含む約20点の収蔵品を通じ、当時の美意識や装いの工夫を紹介する。

見どころの一つが、異国風の男女を刺繍したバッグだ。初公開の作品で、表面と裏面の刺繍表現を見比べられるよう鏡を用いた展示方法を採用した。

前開きのローブの胸元に着用するストマッカー(V字型のパネル状胸衣)は、最も目を引く部分として金糸やビーズ、刺繍などで華やかに装飾された。展示品にはカーネーションの刺繍やスパンコールが付いていた痕跡が残る。

ストマッカー、18世紀、成⽥舞(Neki inc.)撮影

ガーターにはフランス語のあいさつがガラスビーズで刺繍される。また、ドレスの下に着用する取り付け型のポケットも展示する。草花模様が青い絹糸で刺繍され、人目に触れにくい部分にも装飾が施されていることが分かる。

フランス語で「こんにちは」「こんばんは」と刺繍されているガーター、18世紀後期、成田舞(Neki inc.)撮影

扇には18世紀フランスで流行した雅宴画のフェット・ギャラントを描いた。貴族の社交や恋愛の様子を題材にしたもの。服飾小物が単なる実用品ではなく、当時の文化や価値観を映し出す存在だったことがうかがえる。

会場にはドレス2着も並ぶ。1着は1770年代のローブ・ア・ラ・フランセーズ。背中に大きく入ったプリーツが特徴だ。帽子やストマッカー、靴まで含めた全身コーディネートを当時の絵画を基に再現する。ストマッカーの留め方やアイテムの状態を確認しながら着装を進め、歴史考証にも時間をかけた。

1989年以来展示していなかったアイテムも公開した。小物に焦点を当て、18世紀貴族女性の装いを紹介するのは初めて。刺繍やビーズ装飾など細部に宿る技巧を楽しめる展示だ。

関連リンク

関連記事

  1. モラ夫から逃げたい妻に…夫「お前がシングルマザーできると思ってる?」しかし⇒半年かけて【大反撃】に出た結果
    モラ夫から逃げたい妻に…夫「お前がシングルマザーできると思ってる?」しかし⇒半年かけて【大反撃】に出た結果
    Grapps
  2. 義父の介護を嫁に押しつけ、緊急入院になっても…夫「それで?」しかし後日⇒夫が【目にした光景】に震え出したワケ
    義父の介護を嫁に押しつけ、緊急入院になっても…夫「それで?」しかし後日⇒夫が【目にした光景】に震え出したワケ
    Grapps
  3. 彼女の家に初お泊まり♡しかし⇒玄関を開けた瞬間「…えっ!?」想定外の“お出迎え”に背筋が凍りついたワケ
    彼女の家に初お泊まり♡しかし⇒玄関を開けた瞬間「…えっ!?」想定外の“お出迎え”に背筋が凍りついたワケ
    愛カツ
  4. 表示名を店名に変えた僕が、彼女を不安にさせていたと気づくまで
    表示名を店名に変えた僕が、彼女を不安にさせていたと気づくまで
    ハウコレ
  5. ずっと一緒にいるのに、ふとした時にドキッとする。長続きカップルが続けているボディタッチの秘密
    ずっと一緒にいるのに、ふとした時にドキッとする。長続きカップルが続けているボディタッチの秘密
    ハウコレ
  6. 気づいたら頭から離れない!男性が「本能的に惹かれる女性」の共通点5つ
    気づいたら頭から離れない!男性が「本能的に惹かれる女性」の共通点5つ
    恋学

「その他」カテゴリーの最新記事

  1. 「このままじゃ終われない・・・」大阪喧嘩自慢にまさかの完敗で号泣の元アウトサイダーが丸刈り姿に ネット騒然「驚いた!」「思い切ったな」
    「このままじゃ終われない・・・」大阪喧嘩自慢にまさかの完敗で号泣の元アウトサイダーが丸刈り姿に ネット騒然「驚いた!」「思い切ったな」
    デイリースポーツ
  2. 「風、薫る」大吉も心配していた安の縁談のその後、サラリと判明 ネットも「どうなってんの?」【ネタバレ】
    「風、薫る」大吉も心配していた安の縁談のその後、サラリと判明 ネットも「どうなってんの?」【ネタバレ】
    デイリースポーツ芸能
  3. テカリ、ベタつき、肌ノイズをカバー。ベルベットマット肌を一日中キープする新作クッションファンデがアルマーニ ビューティより登場
    テカリ、ベタつき、肌ノイズをカバー。ベルベットマット肌を一日中キープする新作クッションファンデがアルマーニ ビューティより登場
    マイナビウーマン
  4. 大人気の”リフ粉”が殿堂入り! ZOZOCOSMEが2026上半期のベストコスメアワードを発表
    大人気の”リフ粉”が殿堂入り! ZOZOCOSMEが2026上半期のベストコスメアワードを発表
    マイナビウーマン
  5. 「想像以上」「信じられないスタイルの良さ」世陸話題のイケメン世界記録保持者、10頭身モデル美女との結婚式公開に騒然「奥さん美人すぎるだろ」「超絶美男美女」
    「想像以上」「信じられないスタイルの良さ」世陸話題のイケメン世界記録保持者、10頭身モデル美女との結婚式公開に騒然「奥さん美人すぎるだろ」「超絶美男美女」
    デイリースポーツ
  6. 22歳・鈴木福の現在地「小さい時の大変さはもう過去のこと」広がり続ける役の幅
    22歳・鈴木福の現在地「小さい時の大変さはもう過去のこと」広がり続ける役の幅
    デイリースポーツ芸能
  7. 【大阪】恐竜好きのキッズ必見♡ イオンモール大日で「DIY恐竜パーク」が開催
    【大阪】恐竜好きのキッズ必見♡ イオンモール大日で「DIY恐竜パーク」が開催
    anna
  8. 板倉滉「本来ならばあり得ない」オランダ戦後の吉田麻也&南野拓実の異例の行動明かす「汚れたスパイクを磨いて」
    板倉滉「本来ならばあり得ない」オランダ戦後の吉田麻也&南野拓実の異例の行動明かす「汚れたスパイクを磨いて」
    デイリースポーツ
  9. ロバーツ監督 血染め熱投の大谷翔平に言及 次回登板間隔は空けず「今のところ大丈夫」24日ツインズ戦見込み「そこを飛ばす理由は今のところ見当たらない」
    ロバーツ監督 血染め熱投の大谷翔平に言及 次回登板間隔は空けず「今のところ大丈夫」24日ツインズ戦見込み「そこを飛ばす理由は今のところ見当たらない」
    デイリースポーツ

あなたにおすすめの記事