トラウマを乗り越えて勝ち進め! “復讐のバディ”がついに始動【MISS KINGレビュー第3話・第4話】
※本コラムは『MISS KING / ミス・キング』第4話までのネタバレを含みます。
■藤堂の恋人・礼子の生き様がカッコ良い!
前回、飛鳥(のん)の自殺を止めるため(?)に、ビルの屋上から飛び降りた藤堂(藤木直人)。恋人がそんなことをしでかしたら、「何をしてるの!」「死んだら、どうすんの!」とあたふたしてしまいそうですが、礼子(倉科カナ)は、「バカなの?」と呆れ顔。藤堂が奇想天外な行動をするのに慣れているのでしょうか。
正直なところ、藤堂と礼子のカップルは、藤堂の方が主従関係が上だと思っていたんです。礼子が藤堂にベタ惚れで、仕方なく彼を養っているのかなぁ……と。
でも、「礼子、飲み物」と亭主関白じみたことを言われたら、藤堂の足(しかも、包帯を巻いているところ)をキックして、「偉そうに。居候の分際で」と睨みつけたり。第3話は、「もしかして、かかあ天下?」と思わせるシーンが満載で、クスッとしてしまいました。
礼子って、とにかく生き様がカッコ良いんですよね。飛鳥に行くあてがないと聞いたら、すぐさま部屋を貸してくれるところとか。すてきすぎやしませんか?
さらに、飛鳥が藤堂のせいで家を飛び出したときは、「逃げてるのは、あんたもでしょ。そんな奴、無理なんだけど。飛鳥ちゃん連れ戻すまで、帰ってくんな」と発破をかけて、藤堂まで追い出したり。
礼子は、藤堂に惚れ込んでいるんですよね。彼に対するリスペクトもあるんだと思う。だから、収入がない藤堂のことを養っているし、養えるだけの財力もある。それがない場合は、条件で男性を選ばなければならないけれど、“ただ好きな人といる”人生を選択できるだけのものを持っているところに憧れます。
そんな礼子は、藤堂の過去を知っている人物のひとり。礼子によると、藤堂は結城彰一(中村獅童)を殴った過去があるようです。
これだけを聞くと、明らかに藤堂が悪いですよね。飛鳥が「わたしといたら不幸になりますよ」と言ったとき、藤堂は「俺をこれ以上不幸にできんのかよ」と返していました。でも、その“不幸”を作ったのは自分自身では? と思ってしまいます。
おそらく、藤堂の不幸とは将棋が指せなくなったこと。でも、それは彼が彰一を殴ったから。藤堂は悲劇のヒロインを気取っているけれど、しっかり反省をしなければ前に進めない気がします。
ただ、第4話のラストでは、「負けを親父のせいにしてた。ただ弱くて負けただけなのに」と気づくことができた藤堂。飛鳥とともに父のお骨をまきながら、彼は自分自身の過ちとしっかり向き合い、前に進む決意をしたんだと思います。
きっと、彰一が伝えたかったのも「負けを他人のせいにするな」ということだったんだと思う。肉親を亡くしたばかりの人に対して、言い方がキツすぎるとは思いますが……。それだけ、藤堂のことを買っていたのでしょうか。
■“26歳”の壁をぶち破るための秘策とは?
将棋で彰一を倒すことで“復讐”をしようとしている飛鳥。しかし、彼と対局できるのは棋士だけ。棋士になるには、奨励会(=棋士を養成する育成機関)に所属して、規定の成績を上げて昇段しなければなりません。
しかも、棋士になれるのは、年間たった4人。ちなみに、将棋連盟101年の歴史のなかで、女性の棋士はひとりもいません。さらに、“26歳”の年齢制限があるため、飛鳥は棋士になることができない。
絶体絶命……! となったところに、藤堂が「アマチュアから、直接棋士に上がる棋士編入試験を受ける」という“裏口ルート”を紹介します。
飛鳥は、アマチュア王将戦やアマチュア名王戦に挑みますが、「将棋をやめろ」と言っている母の幻覚・幻聴を見てしまい、なかなか思うように将棋をさすことができません。
「わたしが将棋を指すと、みんなが不幸になる」と言い、将棋を指すことに恐怖を感じるようになってしまった飛鳥。普通なら、ここで「大丈夫?」と寄り添うところですが……。
藤堂は、「活路を見失ったお前がただただ弱いだけだ」と厳しい現実を突きつけてきます。さらに、自分のことを棚に上げて「悲劇のヒロインやっとけ」なんて冷たい言葉まで投げかける。
しかし、ここで折れないのが飛鳥です。負けん気をバネに、どんどん駆け上がっていく。
ただ、これ以上勝ち上がれば、腹ちがいの弟・龍也(森愁斗)と交わした「結城彰一とその家族に無断で接近しないこと」「結城彰一との血縁関係を公にしないこと」「結城彰一とその家族にいかなる損害も与えないこと」という“誓約書”が邪魔になるのでは? と思ったけれど、なんとその誓約書を藤堂がパクッと食べてくれた(ヤバすぎ)。藤堂ってまじで何をしでかすのか分からなさすぎてハラハラします。
龍也の婚約者で、女流棋士の由奈(鳴海唯)に「驚いた。女子アマに、こんな強い人がいたなんて」と驚かれるほどの実力を見せるようになった飛鳥。由奈が龍也に「(飛鳥は)若いころの先生(=彰一)の指し回しにそっくり」と言うと、龍也は苦虫を潰したような表情を浮かべていました。
今後、飛鳥は由奈とも対戦することになるのでしょう。飛鳥が龍也の異母姉弟であると知ってしまった由奈は、飛鳥にどのような対応をしていくのか。女同士の熾烈な戦いも、見どころのひとつになってきそうです。
ABEMAオリジナルドラマ『MISS KING / ミス・キング』番組概要
毎週月曜夜8時~無料配信(全8回)
トップページ URL:https://abema.tv/video/title/90-2038
第1話:https://abema.tv/video/episode/90-2038_s1_p11
第2話:https://abema.tv/video/episode/90-2038_s1_p22
(菜本かな)
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