表現者として、一歩先へ♡ 【中村里帆】が語る「女優&モデル」それぞれの向きあい方とは?
10代の頃からモデルと女優の二刀流で活躍する“りほてぃ”こと中村里帆。今回は、そんなりほてぃの「自己分析」をお届けします。新たな自分を見つけたきっかけや、女優としてのターニングポイントなどたっぷりインタビュー♡ 彼女が語る、表現者として一歩先へ踏み出すことができた理由とは?
中村里帆の自己分析
女優でモデルで表現者
10代の頃からモデルと女優の二刀流でキャリアを積み重ねてきた、りほてぃ。
いつも真面目に仕事と向きあい成長してきたものの、少し前まで表現者としてどこか頭打ちの状態だったそう。
そんな彼女が、一歩先へ踏み出すことができた理由を語ります。
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環境が変わったからこそ見つけた新たな自分
「仕事でも日常生活でも、
自信のなさゆえに、傷つく可能性があることを回避することばかり考えているタイプ
。だから人間関係も狭いし、仕事で新しいことに挑戦したいなんて言えなくて。ずっと臆病でガードのかたい私だったのが、1年前に自分を変えたいという意識が芽生えはじめた頃に新たな事務所を移籍することになって。
そんな意識の変化と呼応するように、今の事務所ではチャレンジの機会をいただけています。そのひとつが、写真を通して今の自分を探るというもの。
毎月カメラマンの方と2人だけでいろんな土地に行って撮影をしているんです。衣装はなく私服、化粧もほぼせず、ありのままの自分で臨む。
そして撮影後には写真を見返しながら、
このとき自分はどんな感情だったのか、なにを思っていたのか言葉にして自己分析をするんです
。これまではなにか思うことがあっても、言葉にして伝えるのが恥ずかしくて。そもそも自分の気持ちをうまく言語化できなく心のなかにぼんやりしたなにかを抱えるだけ。
それが
『言葉に出さないとなにも始まらない』『後で考えが変わってもいいから、思ったことは瞬時に伝えて』と言ってもらえる環境のおかげで、自分を解放できるようになってきました
。撮ってもらいたいカメラマンさんに自分から連絡してみたり、友だちの友だちにつないでもらって人間関係の輪を広げたり。少し前の私なら避けていたような行動を、自らとるように。
そうやっていろんな人と出会って、
いろんな価値観に触れることが、回り回って自分を知ることになっています
。26才の今、自分をちゃんと見つめるというフェーズに進み始めました」Check!
女優としてのターニングポイント
「今年やった舞台『フラガール-dance for smile-』は、久しぶりに役にのめり込めたと言える作品でした。ここ数年で出演機会の多かったドラマでは、台本を渡された翌週から撮影が始まるようなタイトなスケジュールで進むこともよくあって。
役をちゃんと知れないまま終わってしまった感覚が残るのが、 なんだか自分のなかで息苦しかったんです
。本当に私はお芝居が好きなのかな?と自問自答したりもしていて......。そんな感情のなかで挑んだ今回の舞台だったのですが、
2ヵ月間の稽古と全公演の本番を通して、誰よりも自分がこの役を知っていると自信を持てるほど向きあうことができたんです
。この感覚を味わったのは久しぶり。それに、これまでなら『こう見せたほうがいいかな?』『この役ならこういう言い方するかな?』と、自分中心で考えていたのが、相手に重心を置いてお芝居できていると思えたり、公演を重ねるごとに違う景色が見えたり、自分の変化を感じることができました。
この作品に出会えたことで、女優の仕事に対して抱えていたモヤモヤも消えて、今は改めて女優としてもっとお芝居に向きあっていきたいという気持ちでいます。
正直、女優の仕事は精神を削られることも多くて、ずっと続けるのは難しいよなって気持ちにはなるんですが、
なんとしてでもやりたいという役に出会いたいし、心の底からやりきったと思える作品に出会いたい!
今はその気持ちを糧に、お芝居に向きあっています。昔から“超”がつくほど真面目な性格なので、仕事のことやお芝居のことを考えてはきたけど、新しい作品や人との出会いを通して視野が広がったことで、よりよい向きあい方ができている気がします」
Check!
今の私が考える次のステップ
「
モデルとしてキレイに撮ってもらった写真がたくさん世に出ているがゆえに、陰のある役のイメージが湧かないという理由でオーディションに落選することが何度もありました
。確かにほかの人からもよく聞く話なんですが、しょうがないよねと自分を納得させるんじゃなく、今はそこを脱したいという気持ちが強くなっています。
でも、モデルをやめれば解決するという単純なことではないんですよね。お芝居は出る側の人間の思いや覚悟が本当に強くないと、見る人の心は動かせない。
恐怖心を取り払って自分のすべてをさらけ出す、その覚悟が女優として次の段階へ進むために必要なんだと思います。そのために、まず自分を知って磨いて、不安や自信のなさを払拭したい。
そして、
モデルを続けながらでも、女優ではこんな表現もできるんだっていうのを見せられる人をめざしています
。それと同時に、最近はモデルとしての自分も見つめ直すタイミングに。Rayでは先輩方が卒業し、後輩がたくさん加入してきました。年下のコと接するのは好きなんですが、先輩らしい立ち居振る舞いは苦手で。10個も年下のコと並んで大丈夫?って気持ちもあるし、正直今の立場にモゾモゾしています(笑)。
学生だけでなく社会人の方が読んでも楽しい雑誌だからこそ、大人っぽい可愛さを出せる存在になれたらいいのかな?
そんなふうに思っていますが、Rayで着る衣装や写真の雰囲気もどんどん変わっていくし、
明確な答えを出そうとするより、自分の見せ方を考え続ける姿勢を大事にすること
が、モデルとしてステップアップしていくには必要かなと考えて、毎月の撮影に取り組んでいます」Check!
女優、モデル、ひとりの人間としての変化
「昔から仲のいい友だちから
『里帆、最近変わったね』と言われます
。聞くと、なんだか気が強くなったみたい。自分としても、特に仕事に対しての意志がはっきりした感じはあります。今までは『私なんて......』というネガティブ思考だったのが、やりたいこと、やりたくないことをはっきり伝えられるようになりました
。それは、いろんな人の意見を取り入れやすくなった、自分の心の変化が大きいような気がします。特に最近は、年上の人との交流が増えてきたんです
。自分の今の年令を経験している人たちの言葉って、すごく説得力があるんですよね。私の話を聞いてもらうとすっきりするし、共感もしてもらえる。でも、それだけじゃなくて自分の考えにはなかったことも教えてくれる。そのおかげで、考え方が柔軟になった気がします。それと、自分の気持ちを言葉にして伝えるようになったことで、責任感も増しました。
仕事においては、『やりたいと言ったからには努力しなきゃ』『こうしたいと言えるだけの準備をしておこう』と、行動に移すようにも。
とは言っても、実際はまだまだ内向的でネガティブな性格は残っていて、後からあのこと言えばよかったと思ったり、事務所の人に自分の思いを話しているときについ涙が出てきちゃったり......。
堂々と変わりました、成長しましたと言えるほどではないんですが、それでもマイナスだった自分のことを好きと思える度あいが、今は30%くらいまで上昇。
そんな自分のがんばりを認めてあげたいし、これから自分をもっと好きになれたらいいなと思っています。そして、
不安や恐怖で閉じこもることなく、流れに身を任せてしなやかに生きていける人に進化していきたいです
」
PROFILE
中村里帆
なかむら・りほ●1999年8月6日生まれ、高知県出身。A型。2013年に雑誌『nicola』専属モデルとなり、芸能活動をスタート。2017年からはRayモデルに。
女優としては、連続テレビ小説『らんまん』や舞台『フラガール-dance for smile-』など、多数の話題作に出演。
撮影/藤原宏(Pygmy Company)スタイリング/城田望(KIND)ヘア&メイク/Mien(Lila)モデル/中村里帆 取材・文/政年美代子
中村里帆
Ray編集部 副編集長 小田和希子
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