

ジーンズ主力の「オーセン」 日本の加工・素材で海外へ 米リーバイスでの経験を生かす

ジーンズ主力の「オーセン」が面白い。米リーバイスのサンフランシスコ本社でデザイナーとして活躍した前村拓実さんが22年に独立して立ち上げたブランドだ。国産デニムを使うだけでなく、日本独自の加工技術やサステイナブルな素材を取り入れた商品で、海外へ打って出ようとしている。
(高塩夏彦)
腰回りがコンパクトなメンズのストレートジーンズ、ローライズで足長効果のあるレディスのワイドフィットジーンズなど、2万円台後半~3万円前後の定番ボトムが人気だ。大手セレクトショップや地方の有力専門店への卸で着実に販路を広げている。
「海外でデザイナーをしてきた経験と日本の物作りを掛け合わせて世界で勝負できるブランドにしたい」と前村さん。26年春夏から、より日本の素材・技術に焦点を当てた商品を拡充する。
以前から「服を通した社会貢献」を掲げてリサイクルコットンなどを使用してきたが、それをさらに強化する。デニム大手のカイハラと住友化学が組んだ微生物発酵によるバイオインディゴで染めたデニムを定番ジーンズに採用する。

石油由来の合成インディゴに比べて環境負荷を減らせるが、風合いやジーンズらしい色落ちなどは変わらず表現できる。価格は既存の商品より数千円上がるが「環境への優しさなどの付加価値は大きい」と見ている。
浅野撚糸の特殊撚糸加工「スーパーゼロ」を使った商品も増やす。既にスウェットなどに取り入れているが、ジーンズにも採用する。緯糸に打つことで、デニムらしい見た目のまま軽く柔らかなはき心地を実現した。日本ならではの企画として打ち出す。
デニム以外では、別珍に箔(はく)プリントを施した後にウォッシュ加工をかけ、ひび割れたビンテージレザーの風合いを再現した「コットンレザー」シリーズがイチ押しだ。パンツ、ショーツ、バッグなどがある。洗濯も可能で気軽に使える。そのほか、書道家との協業でTシャツやバンダナも企画した。


今後はパリ、ニューヨークなどの合同展に出展し、海外販路の開拓を本格化する。「袴(はかま)をイメージしたワイドジーンズなど、オリエンタルな印象を与えるアイテムも徐々に増やしていきたい」と話す。
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