

「ヘイバブ」松村梨香子さん ママがおしゃれを楽しむための抱っこひも

「育児に忙しいママがおしゃれな抱っこひもでファッションを楽しめれば」と抱っこひもを自らデザインし、ブランド「Hey!Babu」(ヘイバブ)を立ち上げたママがいる。岐阜県岐阜市在住の松村梨香子さんだ。
(浅岡達夫)
愛知県北名古屋市出身で中部国際空港で働いていた松村さんは、結婚を機に岐阜県に移住。そこで出産、育児に追われた。「いろいろなところで〝〇〇ちゃんのママ〟と言われるようになった。ママは子供中心。抱っこひもは実用性一点張り。育児に忙しいママも好きなファッションを楽しみたいはず」と考え、ママが普段着る服にコーディネートできる抱っこひもを考えた。
サロンの協力得て
アパレル業界の経験がなかった松村さん。どうしたら抱っこひもを作れるのか、衣服リフォーム店などいくつか当たった後に訪ねたのが、岐阜市のオーダーサロン「ス・ミズーラ」だった。「一から作るオーダーサロンなら、相談に乗ってくれるだろう」。「無謀ともいえる相談」だったが、ス・ミズーラの井藤麻紀さんが試作品作りに協力してくれた。さらに「量産品も作ってみたら」と、岐阜県関市の縫製工場オールウインを紹介された。デザイン画に始まり、安心・安全の基準が厳しい赤ちゃん向けをクリアするパターンや素材、縫製などで「縫製企業が全面的に協力してくれた」。SNSで紹介するうちに評判が広がり、「買ってくれるママが増えた」。
抱っこひもはベビー・子供服売り場で豊富に揃うが、「安心・安全、着心地など機能性を重視すると無難になる。ファッション性に挑戦するものは一部の海外ブランドを除いてほとんどない」と見る。
ヘイバブは、コーディネートに映える明るい色と華やかさを特徴にした。シンプルなデザインに上品さが漂う「プリマ」(税込み1万9800円)、背面に編み上げデザイン、フロント部分にフラワーモチーフをあしらった「ブルーム」(2万3100円)、柔らかい曲線を描くスカラップ襟がコーディネートのアクセントになる「プリューム」(同)を揃える。

協会に飛び込み
このほど、一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準「SG認証」を取得した。安全基準に厳しい乳幼児用品の認証取得はとりわけ難しいが、「多くの人のアドバイス、協力があった」と村松さん。同協会の組織や会合に参加し、「抱っこひもの安全性やファッション性の必要性などを訴えてきた。そこで必要な情報を共有するとともに、ネットワークを広げた。何より協力製造先のオールウインのアドバイスや協力があって認定された」と松村さん。ヘイバブは工場でないため、製品(ロット)ごとの認定となる。
オールウインは「多様性の広がりとしてヘイバブに可能性を感じた。そして縫製工場としてのSG認証取得に進めば、製造元としての受注の広がりを期待できる」(野呂飛衣専務)と「ウインウインの関係」を強調する。
村松さんは「縫製工場などが集まる物作りの拠点であり、人材が豊富な岐阜県で創業できたことがラッキーだった。ス・ミズーラやオールインなど物作りの専門家が支えてくれたことも大きい」とする。
「出産・育児で不自由がない、いつもワクワクするような起爆剤をヘイバブが担っていきたい。将来的には産後ケアホテルのような関連事業にも関わっていきたい」としている。
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