

グレイトフルスタイル 消滅した米国ブランドを現代の要素加えて蘇らせる

カジュアルウェア製造卸のグレイトフルスタイル(東京、寺内隆社長)は、消滅した米国ブランドを蘇(よみがえ)らせる取り組みに力を入れている。「単に復刻するのではなく、現在のファッション要素を吟味し、味として鮮度を持って加味させる」ことが信念だ。大切なのは「オタクとしての知識と知恵と想像だ」と話す。
50年以上前の制服
「自分の着たい服が無い。着たい服を作りたい」という思いから、22年にアメリカンカジュアルウェアの製造卸として事業を開始した。主力の「スポーツウェア」は50~80年代に米大手スポーツウェアメーカーのプライベートブランドとして、大学スポーツチームのユニフォームなどに多く使われた。グレイトフルスタイルは、マスターライセンシーのタクトコミュニケーションズ(東京)と、23年1月に同ブランドを企画生産販売するサブライセンス契約を結んだ。24年秋冬からはミリタリー系ブランド「エアータウンミルズ」も販売し、第2の柱になっている。同ブランドは50~70年代にTシャツやスウェットアイテム、アウターを学校や工場、海軍に納入していた。

技術生かし醸し出す
スポーツウェアの25年秋冬物は、アメリカンビンテージの味わいを醸し出す製品が揃う。カットソー製品は70年代初頭の古い編み機を使った。時間をかけてゆっくり編んでいるため、触り心地が柔らかく肌になじむ。甘編みの裏毛がスウェットと天じくの中間のような厚さが特徴だ。堅牢度の高い染色加工をしたトレーナーなどに、手作業によるブリーチで色抜き加工して味わいを出した。トレーナーは税抜き9800円。タイダイ(絞り染め)に洗い加工したフリースカーディガン(1万1000円)、配色コンビネーションのパーカなどもある。

シャツはチェック柄をプリントする加工フランネルシャツ(1万3000円)が重点商品。「カジュアルブランドとして幅を広げる。24年秋冬に発売し好調」で、ビンテージ加工技術を生かしてリアル感を高めた商品を強化する。5柄を揃える。

エアータウンミルズの25年秋冬物はニット、カットソー製品、キルティングアウターを打ち出す。

カットソー製品は、当時防寒用インナーの生地として使われたサーマルガーゼキルトを失敗を繰り返しながら忠実に再現した。表がポリエステル、裏が綿・ポリエステル混紡のキルティングのトレーナー(1万3000円)は、アイボリー、迷彩柄を作った。
アウターはポリエステルリップストップ、ナイロンタフタを使ったダイヤキルトが特徴のMA-1(1万8000円)、カーディガン(1万5000円)、パンツ(1万3000円)を揃える。

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