

《めてみみ》自社品を使いこなす
2025.03.26 06:24
提供:繊研plus

アウトドアメーカーを取材していると、いつの間にかヒットしていた商品の話をよく聞く。発売してしばらく経ってから、知らないうちに売れ始めるという。その多くはユーザーが便利な使い方を発見・発明し、SNSや口コミで評判が広がり人気になるケースだ。
先日もあるブランドの展示会でこんな話を聞いた。サイズ展開の一つとして極端に小さいクーラーボックスを01年に出していたところ、近年になって「公園でのピクニックやスポーツ観戦に便利」と評判になり、24年には約20万個が売れた。実際の商品は見慣れたクーラーボックスのミニ版という印象で可愛らしい。最近はセレクトショップが取り扱ったり、チームで色を揃えて注文するケースもあるという。
こうした事例を聞くたびに、例え既存品でも使い方の提案次第でヒットにつながるとわかる。そこで働く社員が製品の新たな可能性に気付くのが理想かもしれないが、なかなか難しいようだ。
自社製品を日常的に利用する社員がイノベーションを起こす「企業内リードユーザー」の存在とその活用が注目されているが、裏を返せば自社製品を熟知し、使いこなしている人が決して多くないということ。自社製品のヘビーユーザーとなり、お客様と同じ目線に立つことで得られる視点は、新たなビジネスのヒントになるかもしれない。
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