社内恋愛のメリットとデメリット。一人の男を取り巻く女同士の怖い会合が開かれる【未恋~かくれぼっちたち~#6】

社内恋愛のメリットとデメリット。一人の男を取り巻く女同士の怖い会合が開かれる【未恋~かくれぼっちたち~#6】

2025.02.20 11:10

※本コラムは『未恋〜かくれぼっちたち〜』第6話までのネタバレを含みます。

■社内恋愛のメリットとデメリット

「わたしにしか描けない漫画を描きにいきます」と書いたメモを残し、同棲していた家から出て行ってしまったゆず(弓木奈於)。健斗(伊藤健太郎)は、「予想もしなかったことをする。だから、飽きない。だから、魅力的。そこに、俺も惹かれていたんだな」と言っていたけれど、たしかに“奇想天外な人”ってモテますよね。

とくに男性はハンター脳だから、付き合った後も掴めないというか、ゆずのようなタイプに沼っちゃうことが多い気がします。ただ、このパターンだと、最終的に「もう、疲れた!」と振られちゃうことがあるかもしれませんが……(若いころに経験あり)。振り回すのにも加減が必要なんですよね、きっと。

ただ、編集者と漫画家の関係である健斗とゆずは、カップルとしては距離を置いたものの、仕事相手としては関係を継続させていかなければなりません。第6話は、社内恋愛のメリットとデメリットが浮き彫りになった回だったなと思いました。

例えば、ゆずが家を出た後、健斗は【どういうこと?】【どこに行ってるの?】【いつ帰る?】と何度もメッセージを送っていたけれど、それに対する返事はなかった。でも、仕事関連のメールには【承知しました】とメッセージが返ってくる。

編集者としての仕事を全うしなければならない健斗の気持ちも分かりますが、ゆずに感情移入しまくっているわたしとしては、「こんな時まで、この人はちゃんと編集者であり続けるんだな」と切なくなっちゃいました。もちろん、社会人としては当然のことなんだけど! それは分かっているんだけど! 切ないです。

きっと、ゆずは“深田ゆず先生”としてではなく、ひとりの“深田ゆず”として健斗に見てもらいたかったと思うんですよ。でも、健斗のなかでは、漫画家のゆずを大切にすることと、恋人であるゆずを大切にすることがイコールになっているんです。

健斗に「深田ゆずを守りたい」と言われた時も、ゆずはきっとうれしかったんだろうけど、この“深田ゆず”は、漫画家のゆずと、彼女としてのゆずを引っくるめたものだった。おそらく、ゆずはその2つを切り離して考えてもらいたかったんだと思うんです。

でも、社内恋愛のメリットは、嫌でも会わなきゃいけないこと。健斗もゆずも、普通の恋愛ならこのままフェードアウトになる可能性もありますが、会議などで顔を合わせなければならない。健斗のことが好きで好きでたまらないゆずは、“どうせ関係性は続く”という安心感があったから、同棲していた家を飛び出して行けたんだと思います。だから、健斗からの「それは、別れるって捉えていいの?」という質問は、ゆずにとっては想定外だったはず。

ここからはちょっぴり愚痴になってしまいますが、「別れるって捉えていいの?」っていう言葉のチョイスって、めっちゃ傷つきません? なんか、ずっと別れたかったみたいじゃん! と思っちゃいました。「別れるってこと?」とか、「別れたいってこと?」とか、いろいろ聞き方はあるはずなのに、「いいの?」ってなんやね〜ん!

そりゃ、ゆずも「えっ、いいよ」と返すしかないですよね。ここで、「何それ! 別れるのは嫌だよ!」と言えないのがゆずだってことを、健斗は分かってくれているのだろうか……。

■「大嫌いだったやつが、意外といいやつだった」ってことがあるから人生は楽しい

健斗のことが好きなゆずは、みなみ(愛希れいか)をめちゃくちゃ敵視していました。たしかに、わたしがゆずの立場でも、みなみのポジションは受け入れがたいです。だって、元カノでもないのに深く通じ合っていた同志ってなんやねん!

例えるなら、『NANA』のタクミとレイラみたいな関係性ってことじゃないですか!?だったら、いっそのこと元カノとかであってほしい。終わった関係であってほしい!

みなみもみなみで、ちょっと悪い女だと思いませんか? 「昔、健斗と付き合ってました?」とゆずに聞かれた時、「付き合ってないです。付き合って“は”ないです」と返した瞬間、「こやつ、やってんな〜!!!」と思っちゃいました。

なのに、みなみって性格悪く見えないんですよね。おそらく、これを『ブザービート』(フジテレビ系)の菜月(相武紗季)がやってたら、「性格悪すぎだろぉおおおお!」となっていたと思うんです。みなみは、なんで許されちゃうんだろう。サバサバした感じだから? それとも、もう健斗に対して恋愛感情がなさそうだから?

どちらにせよ、ゆずとみなみが“健斗の悪口”という共通の話題を手に入れたことで、急接近したのには笑っちゃいました。一平(森永悠希)は「女同士、こわっ!」と言っていたけれど、これって女子あるあるじゃないですか? ひょんな出来事で、一気に距離が縮まったりする。「わたし、最初はあんたのこと嫌いだったんだよ〜!」「わたしの方が嫌いだったからぁ〜!」なんて笑い合った経験、ありませんか?(わたしは、学生時代によくありました)。

ただ、ゆずがみなみのことを「姉さん!」と呼ぶまでの仲になるとは思わなかった! みなみまでゆずの味方についたら、健斗の立場がない……。2人が喧嘩したら、みなみはゆずの“姉さん”として健斗を叱り飛ばすだろうし。本当に、ゆずは最強の味方を手に入れましたよね!

ただ、めちゃくちゃ怖いのが、『コミックブーン編集部』が全力で売り出そうとしている新人漫画家・本島りん(外原寧々)に「先月のコミックブーンの読み切り、全然面白くなかったです。漫画家、即刻やめた方がいいと思います」とアンチコメントを送っている人物が、編集部内に潜んでいるということ。

これはもしかして、夢がかなわないことにもどかしさを抱えている星くん(鈴木大河)の仕業なのか(どうか、星くんはまっすぐなままでいてほしい!)。

では、また次回の放送でお会いしましょう。

(菜本かな)

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