「エジュー」新井愛子さんに聞く スマホケース大ヒットの背景は?
スマートフォンを肩掛けして持つスタイルの先駆けともいえる、バッグ・スマートフォンケースのブランド「エジュー」。バッグの企画・販売からスタートしたルーツから、スマートフォンケースに肩掛けできるストラップや小物を収納できるポケットなどの機能を付け、人々のライフスタイルを変えた。エジューのディレクター・デザイナーで、運営するパーククリエイション代表取締役社長の新井愛子さんに、ヒットの背景を尋ねた。
(松本寧音)
エジューのスマートフォンケースは現在、オリジナル42型、協業や別注などの限定品が約70型あります。延べ約30万個(24年12月時点)を販売しました。
ヒットのきっかけとなったのが、16年に発売した代表アイテムの「カデナジップフォンケース」。ショルダーストラップ、開閉式のリング、収納ポケット、自立する機能を付加したデザインです。感度の高い著名人の自撮りに映り込んだことで、じわじわ人気が広がりました。
当時のスマートフォンケースといえば、ハードケースにプリントしたものや手帳型が主流。保護する目的が強かったと思います。そこに機能性や収納できる要素を加えたのが、ヒットした理由の一つではないでしょうか。
バッグのハンドルを変えられるなど、プラスアルファの機能を生かしながら、デザインすることがすごく楽しいです。その感覚で、スマートフォンケースのデザインもツーウェーの機能を重視しています。
ブランドは昨年、15周年を迎えました。これまではECと百貨店での販売や卸売りが中心でしたが、今春、初の旗艦店をルクア大阪にオープンします。今まで捉えきれていなかったインバウンドやヤング層を視野に入れた新たな商品開発をしていきたい。一昨年から始めたグローバル展開も進めていきます。スマートフォンケースを面白く、ファッションとして持ってもらえるような提案を、変わらず続けていきたいです。
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