

古着リメイクのブランド「再倖築」 平均23歳の4人が作る独創的な服

古着リメイクのブランド「再倖築」は「既存のものを壊し、新しいものに作り替えること」をコンセプトとしている。ネクタイを側面にドッキングしたパンツや2種類のニットトップを縫い合わせたプルオーバーなど、4人のデザイナーがそれぞれ得意なテクニックで表現する独創的なリメイク服が、20~30代を中心に注目を集めている。
(藤本祥子)
デザイナー4人とプロデューサー1人の計5人で手掛けており、平均年齢は23歳と若い。デザイナー兼代表の田尻永太さんが、服飾学生時代に古着リメイクの服を作っていたことがブランドを立ち上げるきっかけとなった。23年4月に再倖築として本格的にECや期間限定店でリメイク服の販売を始めた。「服を着ることで幸せになってほしい」との思いを込めて、ブランド名の真ん中の漢字を〝倖〟にしたという。ミセスグリーンアップルや藤井風さんなどのアーティストへ衣装提供をした実績もある。
とにかく面白さ
古着を塊で仕入れる「ベール買い」をしており、その中から各デザイナーがリメイクしたいアイテムを選ぶ。ネクタイやスカーフなどを使ったドッキング、レディス向けデザインのリメイク、目やどくろなどをモチーフとしたダークなペインティングなど、各デザイナーが得意とする分野を生かして服を作る。
「とにかく面白い服を作りたい。クオリティーよりもまずは見て面白い服」と田尻さん。袖をあえて四つにするなど、多様な着こなしができる服が多いのも特徴だ。アイテムの平均価格帯はジャケット3万~10万円、ニットトップ3万~5万円、ボトム3万円、Tシャツ8000~2万円。

パリでショーも
ブランドの認知度を上げるため、全国の古着屋100店ほどにインスタグラムでダイレクトメッセージを送ったこともある。うち唯一返事があったという東京・下北沢の古着店アインでは、現在も委託販売が続いている。定期的に期間限定店を開くなど、一点物だからこそ目で確かめて、実際に着てもらえる場作りを大切にしている。
23年9月には、世界各地の有望なデザイナーを支援する「グローバルファッションコレクティブ」から連絡を受け、ファッションウィーク期間中のパリでランウェーショーを初めて行った。翌年10月には、阪急うめだ本店のサステイナビリティーキャンペーン「阪急リボーンショー」の一環として、1階のコンコースウィンドーで古布やビニール傘、ハンガーなど使われなくなった物を活用してオートクチュールのドレスなど5体を展示した。今年3月には、パリ・ファッションウィーク期間中に25年秋冬のリメイク服を見せる2回目のランウェーショーを行う予定だ。
「いつかは、実店舗を持ちたい」と田尻さんは話す。今後は、海外での期間限定店も積極的に出店していく意向だ。
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