PVパリ26年春夏 テーマは「サヴォワールフェール」 約40カ国・地域の1060社が出展
GLイベンツは、国際素材見本市のプルミエール・ヴィジョン(PV)パリで、2月の春夏展の中心テーマを「サヴォワールフェール」(匠(たくみ)の技)とする。「経済や環境、エネルギー問題、意義の喪失など様々な変化があり、大きな転換期を迎えている」ファッション業界が現代の課題に立ち向かうための重要な指針として注目されているとして、キーワードに据えた。会場では展示にも工夫を凝らす。
(関麻生衣)
PVのフロランス・ルッソンCEO(最高経営責任者)は「環境配慮や長く愛用できる製品を作ることが重要視されている」と指摘。「日常的な商品から高級ブランドに至るまで、次世代のファッションを考えるうえで欠かせない着想源になる」サヴォワールフェールの技術やアイデアを、専門家や職人、学校、アーティストらの多様な視点で紹介していく考えだ。
複数のサヴォワールフェールに関するストーリーや、仏のタンナーがシーズンカラーに染めたレザーを見せる。刺繍のパフォーマンスや特殊なノウハウを持つ物作りに特化した空間での展示も見どころ。
26年春夏展は2月11~13日に開かれ、サヴォワールフェールに加え、多用途性、革新性、持続可能性が鍵になる。軸は三つで、空気のように軽やかな素材に焦点を当てる「リフレッシュ」、サテンと精巧な装飾を取り入れる「リセット」、インディゴ染めやリサイクル素材の採用、アップサイクルで持続可能なファッションを目指す「リストア」。
出展者数は1060社で、イタリア、フランス、スペイン、韓国、トルコなど約40カ国・地域から集う。日本からは41社が参加する。出展者は次の通り。
■PVファブリック
植山織物、宇仁繊維、小原屋繊維、国島、クロキ、桑村繊維、経済産業省中国経済産業局(初)、ケイライン、栄レース、サンウェル、サンコロナ小田、柴屋、ジャパンブルー、ショーワ、スタイレム瀧定大阪、ダイショーファッションテキスタイル、瀧定名古屋、茅ヶ崎紡織、帝人フロンティア、デビス、Denim Union Japan(初)、東光商事、トスコ、日本綿布、広撚、古橋織布、三菱ケミカル、ミナミ、森下メリヤス工場、ヤギ、リリーレース・インターナショナル
■PVアクセサリー
落合レース、SHINDO
■スマートクリエーション
スパイバー、バイオワークス
■メゾン・デクセプション
近江上布、大直(初)、カサギファイバースタジオ、下川織物、青藍工房、湧元
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