アニメ『怪獣8号』第10話が放送

<怪獣8号>時代に裏切られた保科の存在証明、夢か仲間か…カフカの選択 超胸アツな「完璧な神回」「熱い姿に涙」

2024.06.17 18:01
アニメ『怪獣8号』第10話が放送

アニメ「怪獣8号」(毎週土曜夜11:00-11:30ほか、テレ東系列ほかにて放送/X(Twitter)にて全世界リアルタイム配信/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVer)の第10話「曝露」が6月15日に放送された。戦力全解放した保科宗四郎(CV.河西健吾)の攻撃で勝負ありと思えたそのとき、怪獣10号(CV.三宅健太)は巨大化し、真の力を見せる。圧倒的不利な相手に、自分の存在意義を賭けて決死の攻撃を続ける保科。最後まで目が離せないドラマティックな胸アツ展開に、「完璧な神回」とファンの声が湧き上がった。(以下、ネタバレを含みます)

エリートではなかった保科副隊長の過去

近接戦闘では鬼のように強い副隊長の保科。その戦闘技術は怪獣8号に変身した日比野カフカ(CV.福西勝也)も危うく討ち取られそうになったほどだ。しかし、近接戦が有効なのは小型、中型の怪獣相手まで。大型怪獣には相性が良いとは言えず、短刀を武器にする保科にとってはなおさらのことだった。巨大化した怪獣10号には短い刃が決定打に至らず、幾度斬っても、浅い傷はすぐに再生されてしまう。そして、戦力全解放は限界を迎え、ついに痛烈な一撃を受けてしまう。吹き飛ばされ、昏倒する保科。そのとき脳裏によみがえったのは、幼少からの苦い記憶だった。

保科の一族は古い時代から怪獣討伐を生業にしてきた家系だ。怪獣と戦うことは一族の誇りでもあるのだろう。しかし、幼い保科は戦う力がありながら、防衛隊は諦めろと宣告されてしまう。怪獣の大型化傾向が顕著な現代では、銃器の解放戦力がものをいう。もう刀の時代ではないのだと。しかし、そんな自分を唯一認め、必要としてくれたのが亜白ミナ(CV.瀬戸麻沙美)だった。

エリートのように思えた保科だが、じつは彼も挫折の道を歩んできた者であった。時代が時代なら天才と称される才能を持ちながら、現代では戦力と認められない。そんな過去があるゆえに、同じように一度は挫折したカフカの挑戦を支えていたのかもしれない。

認めてくれたミナのために、斬って斬って斬りまくることが自身の存在証明。ミナが到着し、狙撃の時間を作るために、さらに保科は限界を超えて怪獣10号を斬り続ける。保科の戦う理由と覚悟を知った視聴者からは、「ボロボロになっても戦う保科副隊長かっこよすぎ」「保科副隊長が熱すぎる!」「一気にファンになった」などのコメントが集中した。

第3部隊、絶体絶命のピンチにカフカが動く

保科の近接戦、ミナの狙撃を会心の作画で見せてくれた怪獣10号との戦い。毎度アクションシーンへの気合いの入り方はすさまじいが、今回はさらにインパクト抜群のシーンが待っていた。戦いが終わり、余獣の様子に頭上を見上げたカフカたち。そこにはいつの間にか超巨大な余獣爆弾が出来上がっていた。倒れた怪獣10号は、最後に余獣たちにこの命令を発していたのだ。

核爆弾相当の推定エネルギーに、緊急待避を命じるミナ。しかし、とても間に合わない。そのとき、余獣爆弾に向かってカフカが駆け出していく。仲間を助けるために、自分も第3部隊の一員であるために、カフカはミナたちの前でついに怪獣8号に変身してしまう。直前には敬礼を交わすミナ、保科、四ノ宮キコル(CV.ファイルーズあい)の姿を見て、「俺もいつかあの中に入りてえ」と涙をあふれさせていたカフカによるこの行動。

SNSには、「正体がバレれば夢は終わるのにそれでも動かずにはいられなかったんだ」「あんな風に行動とれる主人公の姿ってまじで胸熱なんだよなぁかっけぇ」といったコメントが寄せらる胸アツなシーンとなっていた。また、今話は保科とカフカのドラマティックな展開が強く印象に残り、放送後には「熱い姿に涙」「完璧な神回」「ミナとカフカ、次回気になりすぎる2人の関係」などの感想が多数寄せられている。

■文/鈴木康道

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