《学生のいま》アンケート㊤ ファッションの消費意識 韓国発やサステイナブルに注目
繊研新聞社は、ファッション系サークルと学生団体を対象に「ファッションに関する消費、環境、就職意識」のアンケートを実施した。ファッション感度の高い学生の好きなブランドは、国内外の大手、新興ブランドに加え、サステイナブルな企業姿勢のブランドもあった。商品はトレンド性よりもデザイン性を重視したものを好む傾向であることもわかった。
金銭面工夫して購入
設問「好きなブランド」で最も多かったのは37件中5件の「コムデギャルソン」。次いで「ミキオサカベ」が3件だった。そのほか国内ブランドは「アンス・ドッツローヴナー」「サカイ」「サルバム」「ホウガ」「メゾン・ミハラヤスヒロ」などだった。
海外は「ドリス・ヴァン・ノッテン」「メゾン・マルジェラ」などのほか、韓国発のブランドも人気だ。韓国のストリート系ブランド「キルシー」や、ガーリーなレディスブランド「ファンフロムファン」があがった。
サステイナブルなブランドも注目されている。「途上国から世界に通用するブランドをつくる」を理念に掲げる「マザーハウス」、ファッションを通じて社会課題解決を目指すDOYAの「クラウディ」、エシカル(倫理的な)をテーマとするシューズの「オッフェン」、利益の80%をアフリカに還元する「シフトエイティ」が支持されている。
「よく買うブランド」は無回答、「特になし」が多く、合計10件。そのほかは好きなブランドと同じブランドを挙げた。金銭面は「バイト代のほとんどを費やす」「年に数回だけ買い、大切に着る」「二次流通で買う」など、工夫して購入する声があった。
ブランド価値を重視
「新品の洋服を購入する時、重視すること」については「価格の手頃さやセールの有無」を重視する回答が20件ある一方で、「バックストーリー」「長期間愛用できるか」といった声もあった。
「新品の洋服を選ぶ時、商品のどの特性を重視するか」の設問では「現在のファッショントレンド」と回答したのは6件で少ない傾向。「デザインの魅力」(39件)、「素材の質・機能性」(18件)、「ブランドの価値」(15件)、「商品の価格設定」(同)が多かった。トレンドを身に着けるよりも、凝ったデザインで自分の個性を表現する学生が多いようだ。「ブランド物ならリセールの時に高く売れる」といった、手放す時を見据えたリセール価値を重視する学生もいた。
■アンケート回答者
エムジークローゼット、カルテナ、ケイオウファッションクリエイター、トップリーフ、やさしいせいふく、早稲田大学繊維研究会の学生
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