エリアが変わる、静岡県藤枝市・蓮華寺池公園 憩いの場に新店や古民家再生施設
静岡県藤枝市、周囲約1.5キロの蓮華寺池を取り巻くように広場や遊具、子育て施設が並ぶ。公園として整備され、池の周りを散策したり、ジョギングしたり、休日には市民が思い思いに蓮華寺公園を楽しんでいる。この10年ほどで公園周辺には食材にこだわった飲食店、食や雑貨の専門店、ギャラリーが目立つようになった。20年11月には古民家をリノベーションした複合施設「ニシカ」もオープンし、市民の憩いの場だった公園周辺に新しい魅力が加わった。
(神原勉)
ニシカを運営するのはサクラボ。フジエダオンパク(藤枝温故知新博覧会)も主催し、年間100のイベントを手掛ける地元の一般社団法人だ。古民家の大家さんに協力してもらい、自分たちで1年がかりでリノベーションした。ここにしかない人や物との出会いの場にしたいという思いを施設の名前に込めた。
現在入居しているのは、オーガニックなものを中心に量り売りする「トイトウ」、低糖質おやつとコーヒーの「ロッコ」、全国の作家・窯元の手作りの器などをセレクトする「ナミウツワ」、セラピストによるカウンセリング、アロマトリートメント、よもぎ蒸しの「羽心(はろ)」。いずれも個人が経営する小さな店だが、品揃えや素材、販売方法など店主のこだわりが詰まっている。「リノベーション前に入居者は決まっていた」(サクラボ代表理事の渡村マイさん)というほど蓮華寺公園周辺は、こだわりの強い個性的な店を出すには最適なエリアとして注目されていた。
ただし、10年前までは公園来園者は、「散歩はしても、財布は持って来なかった」。それが10年前、サクラボが月に1回、「れんげじオーガニックマーケット」を開くようになると、少しずつ公園周辺に新しい店が増えていった。サクラボが直接手掛けた施設や店、希望者とオーナーを取り持って開店した店なども含め、サクラボが制作しているエリアマップ(23年11月発行)には36の店や施設が紹介されている。この10年で買い物や飲食を楽しむエリアとして成長を遂げた。
オーガニックマーケットで掲げた「人と自然の共生」は、エリア全体の価値観となり、共感する人たちを呼び込んでいる。「まだ余白はあるが面として認識は広がっている」と渡村さんは実感する。
人との出会いを重視し、どういう人に来てもらうかを考えてきた。観光地化すれば人は来るが、地域に暮らす人が幸せになるとは限らない。「1万人が1回来るよりも、100人に100回来てもらいたい」と、地域とのつながりを大切にする。
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