

アロンアルフアを布に使用、数秒後の異変が「危険すぎる」と話題 メーカーは「100℃超の発熱」を指摘
フェルト素材に瞬間接着剤を使用すると「大火傷の危険がある」と話題に。『アロンアルフア』メーカーは「100℃以上に発熱する可能性」を指摘する。
「まぜるな危険」のフレーズに代表されるように、日常生活の中には、組み合わせてはいけない非常に危険なコンビが存在する。
以前X上では、絶対に「瞬間接着剤を使用してはいけない物体」が話題となっていたのをご存知だろうか。
瞬間接着剤を「数滴」垂らしただけで...
今回注目したいのは、音楽家・渡辺庸介さんが投稿したポスト。
https://twitter.com/nabecussion/status/1948268758948090278?s=46&t=SCGX5W8iJ2iZQmbToEGxTQ
「フェルトに瞬間接着剤を使ってはいけないと知らず、危うく大火傷するところだった。焦った。常識だとしたら恥ずかしいのですが、知らない方のために。物凄い発熱と共に白煙が出てきます」と綴られた投稿には、20秒ほどのショートムービーが添えられている。
動画内ではフェルト素材の同じ箇所に瞬間接着剤を垂らしており、途中までは異変が見られないのだが...。4滴ほど垂らした当たりで、フェルトが突如発煙。
高温で発熱し出した様子が確認できたのだ。
「ティッシュで拭いて事故った」という体験談も...

「僕は誤って指をくっつけてしまいプチ火傷。すぐ振り払いましたが、接着して取れなくなってたらと思うと」と締められたポストは、瞬く間に話題に。
Xユーザーからは「知らなかった...」「だから布用ボンドがあるんですね」「初めて知りました。ありがとうございます」など、驚きの声が続出。
また、同様の経験がある人々からは「軍手についても危険です」「こぼした接着剤をティッシュで拭いて、事故ったことがある」など、恐ろしい体験談が寄せられていた。
記者個人は幸い、まだこうした事態には遭遇していないが...。いずれも日常生活で使用されるアイテムのため、知らずに組み合わせてしまう可能性は決して低くないと思われる。
ちなみに、ポスト投稿主・渡辺さんは「ハンマーダルシマー」という楽器の台にクッションとしてフェルトをつけようとしたところ、今回の事態が起こったという。
そこで今回は、瞬間接着剤『アロンアルフア』のメーカー・東亞合成に詳しい話を聞いてみることに。その結果、衝撃の事実が明らかになったのだ...。
最大で「142℃」まで温度が上昇
取材に際し、残念ながら東亞合成からの回答は得られなかった。
しかし、同社としても発熱に関する注意喚起は「積極的に進めていきたい」という思いはあるようだ。「アロンアルフア」公式サイト内にある「発熱のしくみとやけどへのご注意」というページ内の情報を見てみよう。
ここでは、「短時間で強力に接着できる瞬間接着剤は、シアノアクリレートと呼ばれる成分が使われています。シアノアクリレートは、接着面表面や空気中の水分に反応して硬化します。そして硬化する際に反応熱が発生します」と、瞬間接着剤のメカニズムについて説明している。
そして、ティッシュペーパーや布に染み込むと、その反応が多発し、急激な温度上昇が起こるケースがあるというのだ。

条件次第では100℃以上(後述の実験では最大142℃)の高熱となる可能性もあるため、「『アロンアルフア』を使用する際に、軍手のような布製の手袋は使わないようにお願いいたします」と、呼びかけている。
なお、同社が軍手に『アロンアルフアEXTRA速効多用途』を5滴垂らす、という実験を行なったところ、約30秒後に132℃まで温度が上昇したことが判明。時間の経過と共に温度は低下し、約60秒後に約80℃、70秒後に約70℃になったそうだ。
万が一、衣類にこぼしてしまったら...
「発熱しやすい物体」の筆頭は「くしゃくしゃにしたティッシュ」と「軍手」で、これらは100℃以上に発熱する可能性がある。
また、キッチンペーパー、ジーンズ、Tシャツ(綿)、フリース(ポリエステル)なども、数10℃に発熱する可能性があるそうだ。
...と、ここで記者が真っ先に不安に感じたのが、着用している衣類に瞬間接着剤をこぼしてしまうケース。慌ててティッシュで拭き取ろうとしたら、とんでもない地獄が生まれてしまうのではないだろうか。
こちらの対処法としては、まず「すぐに衣類を脱ぐ」ことが最優先事項。布と皮膚が張り付いてしまったり、すぐに脱げない場合は無理に脱がずに「上から大量の水をかける」という対処も有効だという。
また、接着剤の量が「少量」の場合は、「キッチンペーパーや重ねたティッシュ等ですぐに拭き取る」「付着した場所が皮膚につかないよう、つまんで持ち上げる」といった対象も有効。
ただし、瞬間接着剤を拭き取ったティッシュ類を処分する際は、「発熱していないこと」を確認して処分すること。
また、ゼリー状のタイプの瞬間接着剤は粘度が高いため、布等に垂れてしまっても、染み込まず、急激な発熱を起こさないという利点があるため、こちらのタイプの使用を検討するのも良いだろう。
https://twitter.com/cemedinecoltd/status/841461216069398528
もちろん、今回紹介した注意点は「アロンアルフアに限った話」ではない。『セメダイン』の公式Xアカウントも、こうした事象について注意喚起をたびたび行なっている。
瞬間接着剤を使用する際は、くれぐれも火傷に気をつけてほしい。
【フェルトから煙が出る話題のポスト】

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執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。コンセントやフライパン、水筒など、日用品に潜んだ危険に関するメーカー取材実績を持つ。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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