

MCから新喜劇、音楽まで…藤井隆に聞く多才の原点と、「嫌な言葉との向き合い方」SNS時代の芸能人
藤井隆が初のエッセイ『マ・エノメーリ』を上梓。質問に答える形で自身のことを赤裸々に語っている。藤井といえば、コメディアンから音楽、俳優まで幅広い活動を行っているが、その原点となっているのはなんなのか。今回はインタビューを実施し、活動の幅から嫌な意見を目にしてしまったときの対処法まで様々なことを聞いた。(インタビュー前後編の後編)>>前編は下の関連記事からご覧ください。
――藤井さんは当初新喜劇やテレビのレポーターをやっていましたが、それからバラエティ番組から音楽活動まで様々なことに挑戦されていきました。
僕のことを担当してくださっている方の主義として、いろんなことをさせるっていうタイプだったので、その人が決めていましたね。
――最初は藤井さん発信ではなかったんですね。いつ頃から「自分行けるぞ」となったのでしょうか?
テレビ収録でいうと、お客様がいるので反応があると、やっぱりうれしかったですね。でも観覧のお客様がいないときは放送されるまで全く手応えがないままでした。だから、当時のマネージャーが喜んでくれたからもういいやってときもありましたね。
――そもそもいろいろなことに挑戦することに戸惑いはなかったのでしょうか?
芸能の仕事関係なく、子供の頃からあれやりながらこれもやっているみたいな人がすごく好きで、高校生のときにはアルバイトを掛け持ちしたりしていました。もちろん、職人さんのようにひとつのことを突き詰める美学は素晴らしいんですけど、自分はいろんなことをするのが性に合っていたんです。それを良くないって言われたり、何が本職とか言われると困ったなと思いましたけど、傷つかへんし僕は僕って思っていました。だから、僕自身が好きだったのがやっぱり大きかったのかもしれません。
――特に音楽活動についてもお聞かせください。藤井さんのデビュー曲である『ナンダカンダ』は現在でもCMに起用されていたり、幅広い世代に愛されていると思います。藤井さん自身も特別な思いはありますか?
本当に良いデビュー曲をいただいたと思っていますし、レコード会社の社長さんに「デビュー曲は一番回数多く、長く歌っていく曲になりますから大事にしてください」と言っていただいて、当時は本当の意味はわからなかったんですけど、今になると改めてそう思います。自分の与り知らないところで手を離れて、大事にしてくださっている方がいる。僕は言霊を信じていて、歌の中で「やりたいことやるべきです」という歌詞を何度も言わせてもらっているから、自分もそういう思考にもなっていると思います。本当に良いデビュー曲をいただきましたね。
――本当に素晴らしい曲ですよね。改めて、音楽活動の際に意識されていることはありますか?
最初のコンサートをするときにレコード会社の社長さんに言われたんです。「あなたはタレントだから、音楽を聞いたことがないけどCDを買ってくださったり、近くに来たから行ってみようというお客様もいるかもしれません。お子さんも来てくれる可能性だってあるタイプです。その自覚を持ってちゃんとしてください」と。僕は表現したいものがあって歌手という仕事を選んだ人とは違うから、歌を歌うときには歌に興味なくても来てくださる方がキャッチしてくださるかもしれないと、いつも思っています。――お話を伺っていても、藤井さんの言葉選びや話し方から優しさや品のようなものをすごく感じます。ファンの方もそういう部分が好きという方も多いと思うのですが、ご自身では意識されていますか?
本当ですか? ありがとうございます。僕と近い人たちは笑っていると思うんですけど、口が悪くなるときは本当に口が悪いですから、そういうのが出ないように心がけているというのはまずあります。品はわかんないですけど、自分でも気高いなと思うときはあります。
――気高いんですね。
プライドとは違うんですけど、そんなことをするならもうやめますみたいなときもあって。それが品につながっていたらいいんですけど。
――お笑いに関しても人を傷つけないというか、不快にさせないプロだと思っています。
いや、そんなことないと思いますし、いまだになんであのときああいう言い方しかできなかったんだろうとか、もうちょっと違う着地はなかったかと反省することはあります。もっと言うと、なんであの番組出ちゃったんだろうとか後悔しているものもあります。だから、心がけているわけではないんですけど、単純にそっちのほうが面白いと思っているんじゃないですかね。バシッと一言で突っ込んだほうが正しいこともあると思うんですけど、僕はそっちではなかったというだけだと思います。誰かを傷つけてまで笑ってもらってもしょうがないというのはベースにありますけどね。
――一方で、SNSが発達して芸能人は特に悪意を向けられやすい世の中になりました。藤井さんはどのように向き合っていますか?
本当に嫌だなと思うときもあるし、なんにも知らんくせになんでこんな言われなあかんねんとかありますよ。「アンチもファンだよ」と言う人もいますけど、全然そんなふうに思われへんし、嫌だなと思うので、積極的にエゴサーチはできないです。
――そういう意見を目にしてしまったときの対処法はいかがでしょうか?
ラッキーなのは褒めてもらえることもある時代でしょう。そっちが目に入ったときに「嬉しい。わかってくれてる」とかの感情で忘れていってるかも。嫌なこと言われると言葉の力はあるし、ダメージは受けていませんとは言えないですけど、あれは面白かったねと言ってもらえることで、あとはもう知らんってなりますね。
――今回の書籍発売に際してもSNSなどでたくさんの温かい言葉が届いているかと思います。
はい。お手紙をいただいたりして、書くのも時間かかると思いますし、本当にありがたいです。サイン会で直接声をかけていただいたり、自分の考えを言えたりするので、サイン会がすごく好きなんです。コロナもあって久しぶりにやって緊張したんですけど、本当にやれて良かったと思います。――そのまま書籍の話を伺おうと思います。オファーされたときの率直な感想はいかがでしたか?
もう困ったなと思いました。担当の大野さんが口説いてくださったんですけど、自分の思っている憧れのエッセイに近づけられるとも思えていなかったので。そんな書けませんと言いながら、大野さんが書いてみようと熱心に言ってくださったのが本当にありがたくて。期間も1年以上もかかって、全然書いていない時期もあったし、そういうのも待ってくださったので、KADOKAWAさん含め感謝しています。
――執筆していく中での苦労はありましたか?
最初はパソコンで書こうと思って、持ち運んでいたんですけど、結局iPhoneでした。だから、すごいフリック入力が早くなりました。
――すごく時間がかかりそうですよね。
そうですよね。でもパソコンのほうが時間かかるかもしれないし。あとは、途中の早い段階から楽しかったんです。昔から作文とか感想文は苦手な方ではなくて、書くこと自体は全然嫌じゃなかったんです。でも発表するのは嫌で。見られない前提ならよくて、エッセイも大野さんしか見ていないから本になることも忘れているというか。大野さんの質問にただ答えているだけのときは楽しく書けていました。
――それだと、多くの人のもとに届く発売日はドキドキされたんじゃないですか?
プロデュースを担当している川島明クンの1stアルバム「アメノヒ」のCDのリリース日が近かったから、麻痺できました。しかも、CDのリリース、本の発売の後にコンサートが始まったので、すごい僕にとって都合が良かったです(笑)。
――結果的にスケジュールに恵まれたんですね。
元々もっと発売日が早かったんですよ。でも舞台があって、3か月止まってそのぶん遅れてしまったんです。でも遅れて良かったですね。
――ちなみにタイトルの「マ・エノメーリ」は藤井さん発信ですか?
いえ、大野さんです。最初は恥ずかしくて嫌で。そもそも前のめりは決して自分の長所ではないと思っていて、周りにも呆れ半分で「前のめりなやつ」って言われていたのでね。スマートなほうが憧れるし、前のめりに息巻いてやっているのは恥ずかしいので、タイトルにするほどのことではないと思っているんですけど。でも、最初に大野さんが書いてみませんかと言ってくれた時点で、表紙も含めて言う通りにしますというのが第一条件だったので。昔はディレクターさんの言う通りにやっていて最近はそういうものがなくなっていたから、久しぶりにそういう感じでやってみようと思いましたね。
――最後に、このエッセイを通じてどのようなメッセージをファンの方に伝えたいですか?
本屋さんへ行くのは好きなんですけど、まさか自分の本を出すなんて考えたこともなかったです。最初で最後のつもりで、一生懸命やろうと思ったし、これからも怖いとかこの仕事はできませんと言うのはやめようと思いました。お若い方が僕に興味を持ってくださって、やってみませんかと言ってくれたことにはわかりましたと言えるようなタレントでいたいと思いました。お渡し会で読んでくださる方がいてくださったというのが体感できて本当に書いて良かったと思いましたし、本当に皆さんに感謝していますとお伝えしたいです。
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