

『テニミュ』4thシーズン跡部役で舞台デビュー、注目の若手俳優・石川志泉「跡部様は尊敬する男性像」初舞台に見せる意気込み

7月6日(日)開幕のミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝に、跡部景吾役として出演する石川志泉。オーディションで大役を掴んだ期待のホープだ。本作が初舞台となる石川に、公演への意気込みや役者を目指したきっかけについて聞いた。
テニミュ出演が決まり「信じられない」
──ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝に、跡部景吾役として出演されます。最初に出演が決まったときの気持ちを教えてください。
最初は「信じられない」という気持ちが一番でした。しかも演じるのは跡部様。性格的にも跡部様とは真逆だと思いますし、大きな役。「自分が跡部様を?」という気持ちで、ちょっと恐怖もありました。
──真逆な性格だと思うとおっしゃいましたが、石川さんは跡部景吾という人物をどのような人だと思っていますか?
男気があって、カリスマ性・統率力もすごくある。厳しい言葉をかけることも多いですが、その裏には思いやりもあって。尊敬する男性像だなと思います。
──ではご自身のことはどのように思っているのでしょうか?
あまり男気も、自信がゆえの威圧的な感じもなく……。強い言葉を使うこともあまりないですし、リーダーというものもやったことがないので、本当に真逆ですね。
──逆に似ているところはありますか?
負けず嫌いなところ。今、「強気なタイプではない」と言ったんですが、例えば、同じところから始めたのに相手のほうが上に行ったりしていると、表には出さないですがめちゃくちゃ悔しくて。もともとダンスをやっていて、そのときも「自分が一番になってやる」という気持ちで、家でずっと基礎練習をしたり、燃えていました。だからそこは通ずるところがあるのかなと思います。
──跡部を演じるうえでは、どんなふうに役作りをしていきたいですか?
跡部様は強い言葉を使うことが多いですが、御曹司なので品もある。だから粗野な感じになりすぎないようにというのは意識してやっています。それと、跡部様は注目される存在だと思うので、自分自身も常に誰かに見られていると思って、気を配って生活をしてみるということも意識しています。
頑張っている人に勇気を与えられるような作品にしたい
──そもそもミュージカル『テニスの王子様』という作品はご覧になったことはありますか?
有名なシーンや曲は知っていましたが、全編を通して観たことはなくて。今回出演が決まってから公演を観させてもらいました。それが初めてのテニミュでした。
──実際にご覧になっていかがでしたか?
キャラクターたちが全国制覇という夢に向かっていく姿はものすごくカッコよかったし、みんなキラキラしているんですけど、そういう外見の裏にある泥臭さや熱さも感じて。すごく面白かったです。
──そんな作品の世界にご自身も入るわけですが、どんな気持ちで臨みたいですか?
僕が実際にテニミュを観たときに感じた執念と執念のぶつかり合いや、その熱さを表現できるようにしたいですね。そういうところから勇気をもらう人も多いと思うんですよね。実際にテニスをやっていなくても、ほかのスポーツだったり、いろんなことを頑張っている人に勇気を与えられるような作品にしたいです。
──稽古はどんな感じでしょうか?
始まる前からものすごく楽しみにしていました。実際に稽古でラケットを振ってみると、フォームが細かくてすごく難しいし、普段使っていない筋肉をたくさん使うんです。だからもう体中あちこち痛くて。それがダンスを始めた最初の頃と似ていて、懐かしい感覚になりました。そこから成長していってみんなに「ここ、良くなったね」って言われるのもまたダンスを始めたときに似ていて。楽しいですね。
──演技の面ではいかがですか?
今までは比較的自分と似ている役を演じることが多くて、跡部様のように自分と真逆な役を演じるのは初めてなんですが、真逆の方が想像力が掻き立てられてやりやすいんだという発見がありました。
──そうなんですね。逆だと、わからないことが多くて難しいのかと思っていましたが、わからない部分はどのように?
本当にわからないところは原作やファンブックを読み込んで、過去の描写から「こういうふうに親から教わってきたっていうことは、こういうふうになるのかな」って、考え方の根本から変えてみるようにしています。
──ちなみに、過去の跡部役の方の映像を参考にしたりは?
ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンの三浦宏規さんや、ミュージカル『新テニスの王子様』の高橋怜也さんの映像は見ています。でも“自分の跡部様を作り上げたい”というのが、今回の1つの目標でもあるので、基本的には似ないように頑張っています。ただ、技の型などは参考にさせてもらっています。
一から作り上げる舞台の楽しさ
──フォームが細かくて難しいとのお話がありましたが、そのほかに苦労していることや難しいなと思っていることはありますか?
実際にはないボールを目で追わなきゃいけなかったり、ラリーのテンポを意識しなきゃいけなかったり。試合中の動作は、フォーム以外も難しいことが多くて。実際に比嘉公演や関東大会氷帝公演を経験している先輩の皆さんに「ボールを打ったのを見て反応してから動くといいよ」とか、アドバイスをたくさんいただいています。
──稽古場でよく話す方はいますか?
よく話すのは、やはり樺地役の栗原(樹)くん。僕の立場を理解してくれて、新人だけど氷帝をまとめなくてはいけないので、「どうやってまとめていったらいいんだろう?」って話し合ったり、「自主練どうする?」とか相談したりしています。
──今おっしゃったように、跡部はチームをまとめる存在。そこはどのように挑んでいきたいと思っていますか?
背負いすぎないようにしています。わからないことははっきり「わからない」と言って、周りの人にサポートしてもらいながらまとめるようにして。「一人でまとめる」と思いすぎないようにしています。
──稽古の中で、特に楽しさを感じる瞬間はありますか?
僕は舞台出演が初めてなのですが、舞台は一つの作品を一から作り上げるもの。だから曲が上がってきて、みんなで音取りをして、ダンスができて、演技や試合ができていって……と、どんどんできあがっていくのが目に見えてわかるのがすごく楽しいなと思っています。
──舞台ではお客さんを目の前にお芝居をすることになりますが、そこに対しては、楽しみや不安など今どんな気持ちを持っていますか?
すごく緊張しますけど、自分の演技をリアルタイムで観てもらえるということですよね。ステージ上からどれだけ見えるかはわからないですけど、皆さんの反応がリアルタイムで見られるというのはすごく楽しみですね。自分たちの演技やパフォーマンスで感銘を受けているところを見られたらいいなと思います。
驚きを与えられるような俳優になりたい
──ここからは石川さんご自身について聞かせてください。俳優を志したきっかけは何だったのでしょうか?
最初に芸能を目指したときは俳優じゃなくて、アイドルを目指していたんですけど、そのときに通っていたダンススタジオで「いろいろなものを見るのが大事だよ」と言われて、ミュージカルを観させてもらったんです。そこで初めて生の演技を観たんですが、「舞台っていうものは、こんなにも生の人間のエネルギーが伝わってくるものなのか!」と感動して。映画やドラマよりももっとエネルギーが伝わってきて、心の中が熱くなりました。それほど感動したのが初めてだったので、こういう感動や衝撃を与えられる人になりたいと思い、俳優を目指し始めました。
──理想や憧れの俳優像はありますか?
キャスト欄を見て「この役、石川志泉がやってたんだ!」って思わせられるような俳優になりたいです。本当にその役として生きていたら、お客さんは石川志泉じゃなく、その役の人物だと思って観ると思うんです。自分も舞台を観ていて「えっ、この人ってこの俳優さんだったんだ!」ってびっくりすることがある。そういう驚きを与えられるような俳優になりたいです。
──イメージを固定するのではなく、いろいろな役が演じられるような俳優というか。
そうですね。自分自身、いろいろな人生を見たいと思って俳優に興味を持ったところもあるので。
──公式のプロフィールを拝見すると、趣味・特技どちらにも「絵を描くこと」とありますが、絵を描くことがお好きなんですね。
はい。一からものを描く芸術家タイプではなく、人や動物を模写するタイプです。最初はキャラクターなどを描いていたんですが、最近は人間を描くのが楽しいです。
──趣味に「飛行機を見ること」もありますが、これは?
芸能を志す前はパイロットになりたかったんですよ。親に空港に連れていってもらって、飛行機を見ては「あの機種は○○だよ」って言っていたくらい、飛行機を見るのが好きで。なんか“機械が動く”ということにロマンを感じるんですよね。
──もう一つ気になるのが、特技の欄の「モノマネ」。どういったモノマネをするのでしょうか?
よくやっているのが、黒柳徹子さんのモノマネで(笑)。もともとは友達とか身内の前でだけやっていたんですが、以前、所属事務所・キューブのC.I.A.という若手俳優グループのファンミーティングをやったときに、ついに黒柳徹子さんを世にお披露目するときが来て……!
──どうでしたか?
あの……めちゃくちゃウケました!(笑) あと、最近は美輪明宏さんのモノマネもしています(笑)。
──今日お話を伺って、いろいろな引き出しのある方だなという印象を受けましたが、ご自身ではご自身のことをどんな性格だと思っていますか?
人から言われるのもあって……変わっているなと思います(笑)。些細な所作でも言われるんですよね。例えば、これは確かに自分でも変だなと思うんですが、暇なときに、誰にも見られていないと思って変顔をするんです。テニミュの稽古場でも、稽古後に自主練をしたくてフロアが空くのを待っている間に「暇だな」と思って変顔をしていたら、それを見られていて。「見てたよ」って言われました(笑)。
──変顔って人に見せるものですからね(笑)。
あはは、そうですよね(笑)。
──他に最近、ハマっていることは何かありますか?
ハマっていることか〜。音楽を聴くことですかね。常にワイヤレスイヤフォンやヘッドフォンを持ち歩いていて、忘れると落ち込んじゃうくらい、いつも音楽を聴いています。
──ちなみに音楽をご自身で作ったり、楽器を演奏したりは?
ギターはちょっとかじる程度ですけど、やっています。
──では最後にミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝を楽しみにしているファンの方へ、メッセージをお願いします。
氷帝は心機一転、また新たに一致団結していますし、カンパニー全体としても、帰り道にもずっと作品の話をしているくらい、常に作品のことで頭をいっぱいにしています。4thシーズンのテーマでもありますが、“もっと上に”という思いで、必死に頑張っているので、とてもいいものが見見せられると思っています。自分も楽しみにしているので、ぜひ劇場に足を運んでください!
■撮影/曽我美芽
文/小林千絵
ヘアメイク/山崎はつみ
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