宇佐美に心酔している訓練生・長谷部(渡辺碧斗)

<PJ ~航空救難団~>渡辺碧斗“長谷部”、自粛中の内野聖陽“宇佐美”を恋しがる「自分には主任教官が足りてません!」

2025.06.01 17:23
宇佐美に心酔している訓練生・長谷部(渡辺碧斗)

内野聖陽主演、航空自衛隊全面協力のドラマ「PJ ~航空救難団~」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系/TELASA、Tverにて配信)の第6話が5月29日に放送。女性訓練生の藤木さやか(石井杏奈)が訓練所を去ったが、彼女が辞めたのは主任教官・宇佐美(内野)のパワハラが原因との告発文が届き、宇佐美は自粛に追い込まれてしまった。(以下、ネタバレ含みます)

「人命救助最後の砦」のPJを目指す学生たちと教官の群像劇

「PJ」とは、“パラレスキュージャンパー”の略。海上保安庁や山岳救助隊などでは救助不可能と判断された場合に出動する「人命救助最後の砦」とも言われる航空自衛隊の究極の救難団だ。

本作は、航空自衛隊小牧基地を舞台に、救難教育隊の主任教官・宇佐美誠司と救難員を目指す学生たちの群像劇、そしてPJの過酷な任務の様子を、リアルかつ壮大なスケールで描いていく。

でたらめな告発文のせいで、宇佐美にパワハラ疑惑が

ある日、藤木さやかが訓練を辞退したのは、宇佐美のせいだという差出人不明の告発文が届いた。その内容は「教育停止を告げられた藤木学生は心神喪失状態、補備を強要され、逃げるしかなかった」という事実とは異なるものだったが、彼女がけがを負ったのは事実なので、“管理不行き届き”として宇佐美は教育隊長の堀越(宍戸開)からしばらくの間、自粛を命じられた。

訓練生たちは、さやかの辞退で意気消沈していたところに宇佐美の自粛を聞かされ動揺する。特に宇佐美に心酔していた長谷部(渡辺碧斗)はヘコんで、訓練にも今一つ身が入らない様子。皆の足を引っ張っていると詫びる長谷部を、訓練生たちは「お互いさま」と慰めた。

陸上自衛隊の幹部を父に持つ訓練生・長谷部

長谷部は父親が陸上自衛隊の“陸将補”で、父は息子にも自分と同じキャリアの道を望んだが、彼は救難員を志した。選抜試験を突破してきたのだから優秀であるのは間違いないが、65期の訓練生の中では成績は下位で、高所恐怖症という弱点もある。また、優しいというかメンタルが弱いところがあり、先日の山岳救助訓練時もあまりの過酷さに体力も精神も限界を超え、号泣してしまった。

長谷部は父とは折り合いが悪いが、宇佐美の自粛を解除してもらえるように話してみる、と仲間たちに告げた。幹部の口添えがあれば宇佐美の復帰が早まるかも、と訓練生たちは期待するのだった。

そして後日、宇佐美の自宅に沢井(神尾楓珠)、長谷部、東海林(犬飼貴丈)が「どうしても話したいことがある」と訪ねてきた。部屋に入るなり「自分には主任教官が足りてません!」と告げた長谷部。意味が分からず面食らう宇佐美に、自分にとって宇佐美は父親なのだ、いつ戻ってくるのか、と次々に思いをぶつける沢井ら。そして長谷部が、父親に今回の件を相談したことを宇佐美に告げた。

宇佐美はしばらく沈黙した後、「それが自衛官として正しい行動だと思うか?」と長谷部に問うた。想定外の問いかけに戸惑う長谷部…。宇佐美は、現在自粛しているのは上官の命令で、自分たちは上官の命令に従う義務があるのだ、と語り始め、「指揮系統が機能しなければ全員死ぬこともある。感情に流されて動くような者を部隊には送れない」と彼らを諭した。宇佐美は彼らが自分を思ってくれる気持ちは内心ありがたかったが、一人前のPJを育てる立場上、苦言を呈するしかなかった。

宇佐美が話し終わると、長谷部は「申し訳ありませんでした!」と、床に頭をこすりつけて謝罪し、伏せた顔は涙と鼻水でグチャグチャになっていた。

告発者は、大山教官…?

数日後、堀越に呼ばれた宇佐美は、「告発の件が監理監察室にまで伝わり、パワハラが常態化していなかったか、関係者全員に聞き取り調査をしなければならなくなった。その内容によっては、自粛ではなく処分対象になる」と告げられた。

訓練生の聴取で、白河(前田拳太郎)は宇佐美と相撲をとって救われたことを話した。沢井は「誰に聞いたってパワハラなんて出てこない」と憤慨するが、自分たちに近しい人物が告発したのは確かだ。近藤は、日頃から宇佐美の言動を快く思っていない様子の教官・大山(眞島秀和)が、事実を捻じ曲げて告発したのでは…と疑っていた。

大山は聴取の際、宇佐美の言動について学生から相談を受けたことがあるか聞かれ、ご時世的に違和感を感じる者が居てもおかしくはないし、さやかもあれ以上、山岳訓練を続けられるとは思えなかった、と答えた。そして、自粛中なのに訓練に顔を出したりする宇佐美が理解できないと不服そうに告げた。宇佐美は訓練生が心配で様子を見に来て、ついつい指導してしまい、代理教官の大山から「訓練の邪魔」と咎められていたのだった。

だが、大山は告発者ではなかった。彼は、訓練中に宇佐美が来ただけで訓練生の表情が変わったこと、山岳訓練で心が折れかけた訓練生が叫んだのは宇佐美が伝えてきた言葉だったことを話し、「宇佐美さんの愛情もPJにさせようという情熱も、あいつらに間違いなく伝わっています。互いに信頼関係が築かれていると私は思います」と、きっぱりと告げた。そして、今回の告発は間違った見聞が漏れ伝わっただけなのでは…との見解を示した。彼は実は告発者が誰なのか気付いていた。だが、その人物を守るためにあえて名前を出さなかったのだ。

告発者が大山だと思いこんでいた視聴者が多かったようで、「大山教官じゃなかった!」「絶対、大山教官だと思ってました…」「疑ってごめんなさい!!」など、決めつけていたことを謝るコメントが連投された。

長谷部、聴取前に行方不明

大山が聴取を終えた頃、聴取を前にした長谷部が姿を消し、沢井らからそれを聞いた宇佐美と大山も彼を探した。長谷部は、思いつめた様子で隊舎の屋上で安全柵を越えて建物の端に腰かけていた。

万が一、落ちたら一発でおしまいだ。沢井と近藤を連れて急いで屋上に向かった宇佐美は、飛び降りる気ならとっくにそうしてるだろうと判断し、遠慮なく彼に近づいた。「高所恐怖症を克服するためにここに来たのか?」と声をかけた宇佐美に、長谷部はさやかがいなくなってからずっとモヤモヤしていたと話し始めた。“宇佐美がさやかを追いつめた”との思いがどんどん大きくなって抑えきれなくなり、告発文を書いたのだと告げた。

想像まじりのでたらめな告発のせいで宇佐美を自粛に追い込んでしまった責任を感じ、取り消してもらおうと父親に話したのに、父はパワハラだと受け止めて事が大きくなってしまった…。「取り返しのつかないことをしました」と号泣して土下座する長谷部。そして、自分は卑怯だ。本気でPJを目指す仲間の邪魔をして宇佐美のことも裏切った。自分の夢も自分で踏みにじったのだ、と言い、「こんな弱い人間に、人を救う資格なんてありません!」とさらに泣いた。

「ギリギリの中で闘っていれば、ズルくて卑怯な自分も必ず顔を出す」

そんな彼に宇佐美は「告発のことはどうだっていい」と告げ、むしろ混乱させた、と頭を下げた。だが、「“人を救う資格”ってのが気に入らねえな!」と言い始め、その資格は誰が持っているのか、と尋ねた。長谷部は「本気で人を救いたい、と思っている人」と答えたが、それはどんな人物なのか、と宇佐美はさらに問い詰めた。答えに窮する長谷部を「お前の言う“本気”って何だ!」と怒鳴りつけた後、宇佐美は立っていた屋上の端から後ろ向きに倒れていった。

とっさに宇佐美の手を掴んで引っ張る長谷部、その長谷部を沢井と近藤が支えた。必死の形相の長谷部に向かって、宇佐美は「いいねえ!その顔だよ!」と笑った。下に救助用のマットが運ばれてきたのを確認しての行動だったが、あまりにもむちゃをしすぎだ。宇佐美はある意味、やっぱりイカレている。

“助けられた”宇佐美は、「ギリギリの中で闘っていれば、ズルくて卑怯な自分も必ず顔を出す。だが、それを否定する必要はない。人を救うのはきれいごとじゃない」と長谷部に語り、彼はもっと涙が止まらなくなった。

次回の予告で、長谷部が仲間たちに「ずっと考えてたことがあってさ…」と何か告白をする様子と「新たな決断!?」との文字が。正直、彼はメンタルの弱さを克服しない限り、PJになるのは難しいと思われる…。それに、最近の長谷部は感情の揺らぎが大きくなっているように感じられ、少し休んだ方がいい気もするのだが、今回のことで自分自身を見つめて出した決断とはどのようなものなのだろうか?

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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