

カーテン裏から語りかけた少女が15年後に微笑む…交わらなかった友情が結ぶ青春の再会譚に「泣いた」と大反響【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、中学の時に交際のあった女子学生から15年後にメールが来て再会を果たす「自作のホラー小説をクラス全員に晒した同級生と再会する話」をピックアップ。なお、本作は「ぷらせぼくらぶ」(祥伝社)第5話「窓辺のゆうれい」からの抜粋である。
作者である奥田亜紀子さんが2025年4月10日にX(旧Twitter)に投稿したところ、9100件を超える「いいね」が寄せられて「うわ、めっちゃ心に来て泣いてしまった」「大好き」「良すぎる」という反響が寄せられた。本記事では、奥田亜紀子さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
中学時代の三瀬とカバモこと蒲本
三瀬なおは、駅のコンビニでマネージャーとして働く20代後半の女性だ。ある日、15年ぶりに中学時代の同級生・蒲本つぐみから、「帰省するので、みんなで会おう」というメールが届く。しかし蒲本と会うことに抵抗を覚えた三瀬は、その誘いをすぐに断った。
だがその直後、かつて「影絵」と呼ばれ、教室のカーテンの裏でひっそりとホラー小説を書いていた自分の姿と、苦い記憶が甦る。
三瀬の記憶の中で、「カバモ」こと蒲本は、風変わりな存在だった。教室のカーテンに隠れてこそこそと小説を書いていた三瀬に、わざわざ窓の外から声をかけてきては、「影絵って呼ばれてるよ」と、陰口でつけられたあだ名をあえて本人に伝えてくる。さらには「三瀬と一緒にいると、私まで“影絵”扱いされる」と、悪びれもせず言い放った。
一方で彼女は、三瀬の書く小説に興味を示し、「三瀬の“変”は、いい“変”だよ」と励ましてくれた、唯一の読者でもあった。
しかしある日、三瀬の小説が無断でコピーされ、クラス中に配られてしまう。それは蒲本の仕業だった。笑い者になった三瀬が抗議すると、蒲本は「読んでもらえるのはいいこと」と言い放ち、戸惑う三瀬の態度に「案外フツーでがっかり」と冷たく突き放す。そして二人の関係は途切れ、蒲本はカーテンの裏にも二度と現れなくなった。
あのときの言葉は、今も三瀬の心に、毒のように残っている。
断った誘いの当日、押し入れの段ボールから中学時代の小説を取り出し、読み返した三瀬は、その未熟さに驚く。するとその時、中学時代のクラスメイトから「蒲本から再会の連絡が来た」という電話を受ける。しかし、誘いを受けた誰もが、当時蒲本と親しかった記憶がないと言う。そして三瀬は、蒲本の誘いに応じた者が誰もいなかったことを知る。
思い返せば、蒲本が誰かと親しく話していた記憶すらない。
蒲本はなぜ、自分のこのつまらない小説を褒めてくれたのか――。
そしてある日、仕事中の三瀬は駅のホームで蒲本と再会するのだが――。
カバモこと蒲本と三瀬の中学時代の淡いやりとりと、15年ぶりにカバモと出会う三瀬との青春の友情物語である本作には、「何度読んでも最高…天才」「青春。若さゆえの未熟さ。歳をとって大人になってからわかること。そしてまた会って想いを伝えられる意味。よき。」「泣いちゃった」「文学的な感じが好き」など、X(旧Twitter)でも大きな共感や反響の声が寄せられている。
「終盤の詩のような部分は、人じゃない第三者を主語にしたりと、とにかくキャラと馴れ合わないように徹して描いてました」作者・奥田亜紀子さんが語る創作の裏側とこだわり
――「自作のホラー小説をクラス全員に晒した同級生と再会する話」(註:「ぷらせぼくらぶ」の中で)のモチーフはどのようにして生まれたのでしょうか。
東京に住んでることが発覚した同級生と再会し、駅で別れる時に妙に寂しくなって描こうと思いました。
――本作は、実在と架空が交差する文学的な特徴を持っております。表現上、工夫した点などを教えてください。
各話、心理描写を象徴するモチーフを決めて、この回では「カーテン」にし、その表と裏の世界に何が広がっているかで考えました。
――本作において、シーン全体を描く上で奥田さんがこだわった点がございましたら、教えてください。
キャラクターを自分ごとのように共感してもらうように作ったり、遠くに突き放したり。
終盤の詩のような部分は、人じゃない第三者を主語にしたりと、とにかくキャラと馴れ合わないように徹して描いてました。
――本エピソードで、奥田亜紀子さんお気に入りのセリフやシーンなどがございましたら教えてください。
毒まんじゅう。
――本作で読者に注目してほしい点などがありましたら、お聞かせください。
好きなように読んでもらいたいです。
――奥田さんの今後の抱負や希望をお聞かせください。
漫画を頑張りたいです、、。
――最後に、本作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
10年以上前の作品ですが長く読んで今だに言及していただき、嬉しいです。ありがとうございます!
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