AKB48・村山彩希が卒業コンサート後に取材に応じた

“シアターの女神”AKB48村山彩希、悔しかった「劇場に立つのは非選抜みたいな常識」

2025.05.07 13:33
AKB48・村山彩希が卒業コンサート後に取材に応じた

AKB48・村山彩希の卒業コンサート「村山彩希卒業コンサート ~りんごの花が咲く頃に~」が5月6日、東京ガーデンシアターで開催された。AKB48総勢43人(※畠山希美は休演)、柏木由紀、岡田奈々、小嶋花梨、斉藤真木子らゲスト17人が出演したコンサートは、アンコールを含めて全37曲を披露。終演後に報道陣の取材に応じた村山が、14年間の活動の思い、これからの未来を語った。

なお、村山は自身の誕生日である6月15日(日)までAKB48に在籍。その日にAKB48劇場で卒業公演が行われる。また、8月8日(金)~8月24日(日)に東京・紀伊國屋ホールで上演される、つかこうへい作のミュージカル「新・幕末純情伝」の主演も決定。“じつは女性だった”という新選組の沖田総司を演じる。

あっという間の14年、新しい成長ができるように頑張りたい

――卒業コンサートを終えて、今はどんなお気持ちでしょうか?

率直な感想は寂しい、悲しいよりも「楽しかった」が勝っています。

――残念ながら、今日来られなかったというファンも大勢いると思います。

そうなんですよね。昼の部と夜の部とでセットリストが全く違うので、会場で見ていただきたかったです。スタッフの方がOKしてくれれば、このセットリストでまたできたらなと思います(笑)。

――AKB48として約14年。人生の半分近くですが、振り返るとどんな時間でしたか?

ファンの方から「コロナ禍で一度来るのをやめたけど、出戻りしたよ」というような話を聞くと、何年か会えていなかったんだなって。でも、その時間も私はAKB48にいて、いつもAKB48として真っすぐに生きすぎて、本当に14年間あっという間でした。気付いたら27歳。今年28歳になるんだなって実感しています。

――14年を短く感じるほど楽しかった?

そうですね。本当に楽しかったし、この青春はもう二度と帰ってこないんだと思うとちょっと寂しいです。でも、また新しい成長ができるようにこれからも頑張りたいです。

後輩に“当たり前のライブ”をちょっとでも教えてあげられた

――AKB48に加入して得たものとは?

やっぱり人と比べられてしまう世界なので、周りと気持ちを合わせるためには妥協も必要だし、自分を出さないといけないときもあるし、臨機応変に対応する力がすごく身についたと思います。

メンバーが100人以上いた時代はどのポジションにも人がいましたけど、今の44人だと欠けてくるポジションもあって。でも、その空いているポジションにいざ行こうと思うといけない自分がいたりして。やっぱりAKB48もバランスを保って生きていかないといけないんだと感じました。

――そうした環境で、村山さんが頑張ってきたことのどういう部分を後輩に引き継いでもらいたいですか?

昨日の公演でたかみな(高橋みなみ)さんがステージに上がられて、そのときの注目のされ方はやっぱり偉大だと思いました。私は実際そこには及ばなかったですけど、当たり前のライブを楽しむことや、ライブの表現の仕方、パフォーマンス面ではちょっとでも教えてあげられたかなと思います。

――高橋さんは昨日、20周年応援総団長に就きました。村山さんにもそうした参加を期待したいです。

今のところ予定はないんですけど(笑)、メンバーを見てプロデュースすることが大好きなので、ファンの方がそれを望んでくれるのであれば、ぜひやらせていただきたいという気持ちはあります。

“劇場に立つメンバーは非選抜”みたいな常識がすごく悔しかった

――14年間の活動で一番思い出に残っていることは?

それこそたくさんありますけど、加入してちょっとで東京ドームに立てたというのは今思うと考えられなくて、あのころに戻りたいなとも思いますし、それ以前にセレクションに落ちかけて危なかったし、いろいろな思い出あります。

――すてきな卒業ドレスです。どのような思いがありますか?

こういう形の衣装を着たいとは伝えたら、そこからたくさんひねっていただいて、15個ぐらいもイラストでデザインを頂きました。悩みに悩んで詰め込んだのがこの衣装という感じです。

――いい思い出ばかりでなく、つらかったこともたくさんあったと思います。

“劇場に立つメンバーは非選抜”みたいな常識がすごく悔しかったです。ちいちゃん(中田ちさと)の姿を見て知った感情もあったので、選抜はもちろんキラキラしているけど、劇場も同じぐらいキラキラさせたいと思えたのはちいちゃんのおかげです。そういう意味では、注目を浴びていないAKB48劇場が悔しかったです。

――その劇場で6月15日、ご自身の誕生日にグループを卒業します。残りの期間はどのように突っ走りたいですか?

まずやりたいことがあって。Huluのアーカイブ配信で、私がプロデュースした昼の部の公演を客観視したいんですよ。で、どう感じたかをメンバー一人一人にものすごく言いたいし、やっぱり劇場にもたくさん出たいです。今回のコンサートを控えていたので1カ月ぐらい出られてなくて、残す1カ月は全部出る勢いでファンの方の近くに行きたいです。

プロデュースへの気持ちを改めて追求したい

――昨日(5月5日)のコンサートサブタイトルは、「これからだ 未来を作ろうじゃないか」でした。今後、どんなことをしたいですか?

やっぱりAKB48のメンバーが好きなので、メンバーに尊敬される人でありたいです。元々は芸能界に残りたいという気持ちはなかったですが、ファンの方、メンバーのおかげで自信がついて残ろうという気持ちにもなれたので、辞めた先でもっともっと大きくなって、後輩に何か恩返しをしたいです。

――これまでにもプロデュース公演がありますが、その方面への気持ちが大きいですか?

新しくアイドルをプロデュースするのは、AKB48に在籍している中でメンバーをプロデュースするのとはワケが違ってくると思います。その子たちの人生を預からないといけないので、そんな簡単にできる選択ではないですね。とりあえずあと少しの在籍中は、自分がどこまでメンバーたちをプロデュースしたいという気持ちがあるのかを改めて追求していきたい感じです。

卒業後にやりたいことは“バク転、免許、ベース”

――卒業後の活動目標は?

“何でも屋”になりたくて、本当にもう一回、一から自分を作っていきたいので、何でもやりたい。経験していないことを全部した上で、自分は何が得意、不得意で、どこが伸びしろなのかを改めて体験してみたい。なので、なんでもやります!

――ひとまずやってみたいことはありますか?

バク転がしたいです。バク転ができる女の子って、格好良いじゃないですか。AKB48にもバク転ができる子がいて、フューチャーされていたのがうらやましかったんですよ。私も人と違う特技を持ちたいというところから、バク転です(笑)。なんとか今年中に。

――資格や旅行など、今までできなかったことへのチャレンジはどうですか?

シンプルに免許。あと音楽にすごく興味が生まれているので、楽器を始めたいなとは思っています。出張公演で沖縄に行ったとき、アクターズスクールさんでベースの方がでかいんじゃないかってぐらいの小さい子が弾いているのを見て、それがすごく格好良かったんですよね(笑)。

ベースのみでは音楽の成立が難しいとも聞きましたけど、私は前で目立つのがあまり得意ではないので、ベースで後ろから支えてあげることができたら格好良いんじゃないかなって思っています。

こだわりのメドレーパート、実現できた茂木忍の出演

――改めて、今日の卒業コンサートのこだわったところを教えてください。

すごくこだわったのが、本編最後あたりのメドレーです。あれはAKB48ではあまりしたことがない試みで、私がどうしてもやりたいと言って、音源を作っていただいて、めちゃめちゃ時間がかかりました。あとAKB48の卒業公演の醍醐味は(曲間の)はけ方もだと思うので、今までと被らない新しいはけ方を演出家さんに作っていただきました。

――早着替えは見事でした。

得意なんですよ。先輩から教わったものなので、それは背中で見せられたかなと思います。

――ユニットパートでは茂木忍さんへのどよめきがすごかったです。

大スターでしたね(笑)。茂木ちゃんは一般人に戻ると言っていたのもあって、あまり望みがなかったというか。だから、出演が実現したことはすごく大きかったです。

――あの瞬間は主役を持っていかれたような形にも。

思いました、思いました! でも、同期だし、茂木ちゃんが頑張ってきたからこそああやって声援を浴びられるので、私はそれがすごくうれしかったです。

劇場出演1339回、あとは連続出演を塗り替えたかった

――劇場出演数が今日の時点で1339回。すごい数字です。

1400いかないかぁ(笑)。私、一つだけ悔いが残っていることがあって。野中美郷さんが48回連続出演をされていて、それを更新して辞めたかった。50回に塗り替えて辞めたかったというのが唯一の心残りです。

――1339回の出演記録も破られることはないと思います。

メンバーの中でも振り覚えが早い、遅いとかの得意不得意があるので一概には言えないですけど、私には劇場の魅力を教えてくれたメンバーがいたことが大きいです。そこから“誰にも知られずに努力してる自分、格好良い”と自信につながって、ステージに立つのが楽しくなっていきましたね。

――最後に、ファンにメッセージをお願いします。

14年間、本当にお世話になりました。ファンの方がいてくださったからこそ、私はAKB48としてやり続けられたと思いますし、“シアターの女神”という肩書きに自信を持って、最後まで貫くことができました。ソロコンサートのとき、私はAKB48劇場に人生を注ぎますと言って、本当に注げた気がします。これからもぜひ私と一緒に歩んできてくださったらうれしいです。本当にありがとうございました。

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