

“SWライト層”は知らない名作「キャシアン・アンドー」とは?“史上最も泣ける作品”に直結する物語<スター・ウォーズの日>

5月4日(日)は「スター・ウォーズ(SW)の日」ということで、毎年ゴールデンウイークの時期になると世界中各地で関連イベントが開催され、“スター・ウォーズ”の人気の高さをあらためて感じさせてくれる。2025年は、17年ぶり2度目の日本開催となったSWの祭典「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」によって例年以上の盛り上がりを見せているが、それに加えて4月23日からはドラマシリーズ「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」のシーズン2も配信開始。人気シリーズ3年ぶりの続編ということで、SWファンのボルテージも急上昇している。そこで今回は“SWライト層”はあまり知らないであろう「キャシアン・アンドー」の魅力に迫る。(以下、ネタバレを含みます)
SWファンも涙…“最も泣ける名作”の前日譚
「スター・ウォーズ」シリーズの始まりとなったのが、今から48年前にアメリカで公開された映画「スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)」(1977年)。その直前の物語を描いたスピンオフ映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(2016年)は、SWファンから“史上最も泣けるスター・ウォーズ作品”として絶賛され、今なお根強い人気を誇っている。
同作では、極秘チーム“ローグ・ワン”が帝国の究極兵器“デス・スター”を破壊すべく命懸けのミッションに挑んだわけだが、その反乱軍の情報将校として活躍し、英雄とたたえられたのがキャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)だった。そして、キャシアンの名を冠したドラマシリーズ「キャシアン・アンドー」は、一市民だったキャシアンがどんな経緯で反乱軍に入り、いかにして反乱軍の英雄になったのかが描かれている。
いわば“スピンオフのスピンオフ”であり、SWライト層には少々敷居が高い作品だろう。しかし本作は深みのある物語や複雑に絡み合う登場人物たちの関係、そしてストーリーとマッチした見事な画作りなどが評価され“名作”との呼び声も高い。
2022年に配信されたシーズン1の舞台は「ローグ・ワン」の“5年前”、パルパティーン/ダース・シディアスが初代皇帝として君臨する“銀河帝国”が支配するまさに暗黒時代。惑星フェリックスで暮らすキャシアンは、惑星ケナーリから来たという“妹”を探してバーを訪ねるが、そこで2人の番兵に目をつけられてしまう。弾みで起きてしまった事故ではあるが、キャシアンはその2人を殺害。“ケナーリ出身の男”として手配されてしまう。
そんなキャシアンだが、彼の腕に目をつけたルーセン・レイエル(ステラン・スカルスガルド)が接触し、ある計画に加わるよう要請。その計画とは帝国一宙域の給与資金の四半期分を強奪するというもの。惑星アルダーニに連れて行かれたキャシアンは“クレム”という偽名を名乗り、ルーセンの反乱グループに加入。グループのメンバーたちは計画実行直前に加わったキャシアンに不信感を抱くが、貨物船の操縦ができるキャシアン抜きでは計画を遂行できないということで加入を認めた。
リゾートで不当逮捕され…懲役6年の実刑に
計画は成功し、キャシアンは報酬を得て惑星ニアモスのリゾートに行くが、不当逮捕されてしまい、6年の懲役を課されてしまう。全くもって不運としか言いようがないが、ナーキーナ5の水に囲まれた刑務所の工場施設で強制労働させられる日々を送ることに…。しかしその刑務所の秘密を知り、監督役のキノ・ロイ(アンディ・サーキス)を含めた囚人たちと結託し、大脱走を決行。うまく脱走できたが、養母マーヴァ(フィオナ・ショー)が亡くなったことを知る。危険を承知でフェリックスに戻ったキャシアン。葬儀でマーヴァがホログラムで「帝国と戦え!」とあおり、市民が蜂起する。
ルーセンと再会したキャシアンも「俺を殺せ。でなきゃ仲間にしろ」と覚悟を決め、反乱軍に参加することを決めた。シーズン2はその1年後、「ローグ・ワン」の“4年前”から始まり、3話ごとに1年進むペースで物語が着実に進んでいっている。
さて、スター・ウォーズの日であると同時に、日本ではゴールデンウイーク真っただ中ということで、この機会にシーズン1から見ようと思う人や、これから配信中のシーズン2を見ようとする人のために、「キャシアン・アンドー」シリーズを楽しむために知っておきたい“キーパーソン”を何人か紹介しよう。
「キャシアン・アンドー」を彩るキャラクターたち
まずは、今作の主人公・キャシアン。クローン戦争が勃発する前の幼少期は惑星ケナーリで暮らしていた。幼い頃には妹がいたのだが、キャシアンが年上の部族の人たちと一緒に落下した輸送船を調査しに行った際に離れ離れになってしまった。ケナーリを離れたのはキャシアンが9歳のとき。
そのキャシアンを見つけて惑星フェリックスに連れてきたのが、養母マーヴァ。ケナーリでの墜落船の残骸を漁っていたときに、船内で暴れていたキャシアンと遭遇。共和国の連中に殺されるのを懸念して、キャシアンを眠らせて連れ去った。帝国に強く反発する思念を持っていて、シーズン1の最終回では市民を蜂起させ、時代を動かした。
惑星フェリックスでキャシアンが信頼していたのは、ビックス・カリーン(アドリア・アルホナ)。彼女はメカニックで、古い技術部品を解体してパーツを売るビジネスを行っていた。勇敢で行動力もあるが、キャシアンと親しいため、彼を追う者たちに拘束されひどい目に遭わされてしまったことも…。それだけ重要なキャラクターだとも言えるだろう。
ビックスを介してキャシアンと接触してきたのがルーセン。古物商・収集家という表の顔を持ち、銀河帝国を敵対する反乱ネットワーク“アクシス”の構築者でもある。
各地の反乱分子のリーダーたちと接触して、物資を送ったり情報を提供したりしてネットワークを広げ、帝国内にも深く潜入していて元老院議員のモン・モスマ(ジェネヴィーヴ・オーライリー)から資金の援助を受けたり、帝国保安局のロニ・ヤング中尉(ロバート・エムズ)から情報を受け取ったりしている。内部事情を知り過ぎたキャシアンを殺害しようとも考えたが、キャシアンが覚悟を決めたことで、彼を仲間にすることにした。
「ローグ・ワン」では反乱軍のリーダー的存在に
ルーセンと裏でつながっているのがモン・モスマ。「スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(エピソード6)」に登場するキャラクターで、ハン・ソロやレイアなどが集まる反乱軍を率いて第2のデス・スターの破壊のために尽力。「キャシアン・アンドー」では帝国の元老院議員を務め、政治の世界で女性リーダーとして頭角を現していた。
「ローグ・ワン」では反乱軍のリーダー的存在として指揮を執ることになるので、「キャシアン・アンドー」だけでなくSWシリーズ全体においてもかなり重要な人物と言える。彼女の言動に注目して見てみると細かな情勢の変化もつかむことができる。
他に、注目したいのはシリル・カーン(カイル・ソーラー)とデドラ・ミーロ(デニース・ゴフ)。シリルはモーラーナ1の企業区域の保安部隊司令官代理で、キャシアンが最初に起こした事件(番兵殺害)をきっかけに彼を執拗に追い続けている。正義感が強いが、母親からの抑圧や左遷されたり、不遇な部分も多い。それでも自分の“優秀さ”を強く信じ、回り道ながらも前に進んでいる、強い男だ。
デドラは銀河帝国の保安局に仕える中尉で、帝国に忠実な野心家。“アクシス”についての調査を進めつつ、キャシアンの捜索も続けた。その捜索の中で、シリルから事情聴取し、キャシアンの親友であるビックスを尋問する場面も。マーヴァの葬儀でキャシアンを待ち伏せするが、市民の帝国に対する暴動が起こり、危うく命を失いそうになったところをシリルに救われる。それまでシリルを下に見ていたが、その瞬間から2人の関係性に変化が生じた。
まだまだ“重要人物”はたくさんいるが、まずはこの7人に注目して見ると、物語の全体像がつかみやすいだろう。シーズン2ではそれぞれのキャラクターの関係性にも大きな変化があったりするので、そのあたりも最初の関係性を知っておくことでより楽しめそうだ。
「キャシアン・アンドー」シーズン2は、毎週水曜に新エピソードをディズニープラスで独占配信中。
◆文=田中隆信
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