春日俊彰「これ最終回に持って来れるよ、この回」ディープな場所で上級者の飲み方を楽しんだ船堀駅周辺＜じばせん＞

毎週土曜夜10時から放送の「オードリー春日の知らない街で自腹せんべろ」(ＢＳテレ東)通称じばせん。4月19日の放送は都営新宿線「船堀駅」周辺となった。2回目の放送にして、上級者の飲み方を嗜んだ春日は「これ最終回に持って来れるよ、この回」と興奮を隠せなかった。

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情報収集が肝となるじばせん・地元民への聞き込みはマスト

船堀駅の出口から「はいはいはいはいはいはい、う〜ん。またお会いしましたね」と登場したオードリー・春日俊彰。前回同様の始まり方で今回の“じばせん”が開始となった。

都営新宿線船堀駅は初めて降り立った駅であるものの、存在は知っていると明かす春日。ボートレース場までのバスがあることや、都内でいくつかしかないタワーもあるといった情報は持っている様子。

さっそく、せんべろできるお店を見つけるべく散策へと向かう。日曜の昼間から飲みたいというニーズに応える、“可能性を示したい”という思いがあるそうだ。同番組のジャンルは情報番組でもあり、バラエティでもあり、ドキュメンタリーでもあるという春日。「この世のテレビ番組の全てをギューってしてなんか水で薄めたみたいな番組」と語りながら、さらに歩みを進めた。

そんな春日が最初に見つけたのは、飲み屋…ではなく“金歯買取”を掲げたお店だ。好奇心が顔を出し、店へ足を向ける春日。春日は金歯を買い取ってもらうためではなく、周辺のお店について地元の出身と思しき店主に探りを入れる。すると店の裏手にある立ち呑み屋、江戸川競艇場の近くにある飲み屋の情報をゲット。タワーも競艇場へ向かうバスもタダという、春日が目を輝かせる情報まで教えてくれた。

情報を頼りにさらに散策を進める

裏手にあると言われた立ち呑み屋さんを早速発見した春日。外に貼ってあるメニューを見て「極安じゃん」と指を差す。お店のシステムとしてチケット制となっており、1,000円のチケット購入して注文するらしい。「いきなりいいお店を見つけた」と興奮する春日はさらにガラス越しに店内を覗き、ドリンクの金額もチェック。一発目で良い店を発見した春日は、基準となるレベルが高くなったと言いつつもさらに良店を求め散策を続ける。

地元の人からさらに情報をもらい、中華料理屋さんへ向かう春日。店に着くと「うわ、いいねぇ〜。シブ値高いね、シブパクだね」と外観からあふれる雰囲気に高評価を下した。ちなみにシブパクは渋くてインパクトがある…という意味の略語だ。店頭のメニューを見て、「これはセンプク(=千円で満腹)でしょ」とニコニコ顔。メニュー表を拝借し、せんべろができるかしっかり確認して保留にした。

続いて、無料バスに乗って江戸川競艇場にある飲み屋を目指す。“シブパクMAX”である店の外観に興奮冷めやらぬ様子で、価格を確認。ちなみに嘘か誠か、春日の夢の1つがボートレース場の近くでレースを見ながら飲むことだという。

都営新宿線「船堀駅」のじばせん候補は3店舗。どの店もせんべろが可能で、決定打は“今日の春日の気分”だ。全部良いお店で甲乙つけ難いため、今日どこに行きたいかで決まる。

選ばれたお店は、春日に「これ最終回に持って来れるよ、この回」と言わせるほどだ。1,000円で2杯飲んで、おつまみを食べてお釣りがもらえることに、満足感と喜びを隠せない。店の外に出て「全てが完璧でしたね。見たてもよかったし、やっぱ想像以上にいいお店でしたし、美味かったし、最高でした」と感想を述べた。

BS愛にあふれたこだわりが随所に

春日のBS愛はよく知られたものだが、同番組ではその気配がかなり色濃く出ている。冒頭のぬるっとした始まり方、目的そのものよりも寄り道を楽しむMC回し、若者受けする小ぎれいさよりも渋さに重点を置く店選び…。どれも春日が愛したBS番組の伝統を踏襲しており、その細かさには驚くばかりだ。

ただ酒を飲み歩く番組をヒントにしながら、まだ一滴も飲んでいない春日が同じトーンでボケまくるのはさすがというべきか。シブパクなどBSらしいワードをぶち込みながら歩き回る姿は、念願叶ったBS冠番組のMCをひたすらに楽しんでいる、という風情が感じられる。

なによりもMCの番組愛を感じられる同番組。地元のせんべろ店を見つけられるという情報バラエティーとしての役割もきっちりこなしつつ、今後もBSらしさ全開で楽しませてほしい。