

PJ候補生・神尾楓珠“仁”、「父を“殺した”過去」に苦悩「こんな自分が幸せになっちゃいけない」<PJ ~航空救難団~>

航空自衛隊全面協力のドラマ「PJ~航空救難団~」(毎週木曜夜9:00-9:54 ※初回は夜9:00-10:00、テレビ朝日系/TELASA、Tverにて配信)の第1話が4月24日に放送され、つらい過去を抱えるPJ候補生の1人・沢井仁(神尾楓珠)が主任教官の宇佐美(内野聖陽)との衝突を通して、自分を縛り続けている過去の自分と向き合う様子が描かれた。(以下、ネタバレ含む)
「人命救助最後の砦」のPJを目指す学生たちと教官の群像劇
「PJ」とは、“パラレスキュージャンパー”の略。海上保安庁や山岳救助隊など他のどの組織でも救助不可能と判断された場合に出動する究極の救難隊のことで、「人命救助最後の砦」とも言われる航空自衛隊の航空救難団だ。
本作は、航空自衛隊小牧基地を舞台に、救難教育隊の主任教官・宇佐美誠司(内野)と7人の学生たちが織りなす群像劇、そしてPJの過酷な任務の様子を、リアル且つ壮大なスケールで描いていく。
幼少期に雪山で遭難してPJに助けられた過去を持つ訓練生・仁
航空自衛隊小牧基地の救難教育隊に新たにやって来た超難関の選抜試験に合格した7人の学生の1人、沢井仁は12年前に雪山で父親と遭難し、PJに救出されたが父親は亡くなってしまった過去があり、以来ずっと父の死は自分のせいだと自責の念に駆られている。当時助けてくれた救難員のように自分も誰かを助けたいと思い、PJを目指しているが、「絶対にならなくちゃいけない」と脅迫観念に近い想いがあり、常に張りつめていて、仲間たちとも打ち解けない。
高さ11mの訓練塔からロープを使って後ろ向きで降りる「ラペリング降下」の訓練があり、仁は真っ先に挙手して訓練を受けた。途中からスピードを上げて降りる仁を険しい顔つきで見ていた宇佐美は、「競ってるわけじゃない!」と講評。褒められると思っていた仁は納得のいかない表情に。その後、他の学生が褒められるのを見ながら彼は悔しさをにじませた。
宇佐美に噛みついた仁は、クビを賭けて勝負することに
ある日、災害派遣要請があり、宇佐美たち教官は救助に向かった。ここは教育隊だが、教官たちは救難員の中でも高い能力を持つ精鋭なので戦力としても期待されており、要請があれば現場に向かうのだ。
その夜、仁は宇佐美を訪ね、今日の災害派遣の様子を聞いた。要救助者は無事で任務は成功したことを告げた宇佐美は、続けて「救難員を目指すなら、常に死と隣り合わせだってことは覚えておけよ」と言った。すると仁は「自分はいつでも死ぬ覚悟は出来ています」と返答。それを聞いた宇佐美は、険しい表情で「そんなものは、覚悟とは言わねえよ」と言って去って行った。
ある日、宇佐美は廊下で出会った仁に、どうして無茶をするのかと尋ねた。彼は、仁の必死さや無謀さの奥にある危うさが気になっていた。「命を救うことは一刻を争うからです!」と答えた仁を、宇佐美は「第一優先は自己の安全だ」と諭した。そして「今のオマエじゃ誰も救えない」と告げるのだった。
納得できない仁は宇佐美を呼び止め、彼が初日に言った「命だけじゃなく心も救え」が理解できないこと、そして、先ほどの「自己の安全が第一」との発言についても、「それでどうやって人を救うんですか?自分の命ばかり気にするヤツに他者を救えるんですか?」と噛みついた。
厳しい表情で仁に近づいてきた宇佐美は、「オマエ…」と言った。周りの誰もが怒鳴りつけると思った瞬間、「元気が有り余ってるじゃないかぁ!」と予想外過ぎる言葉を。そして「そんなに鍛え足りねぇなら、オレと勝負するか?」と仁を挑発した。戸惑う仁に彼は「ただし、オレが勝ったらオマエは教育停止、クビ!」と告げ、仁は一瞬動揺したが勝負することに。
勝負は縄ハシゴを横から登る「ラダー登坂」で行うことに。学生の仁が教官の宇佐美に勝てるはずもなく、完敗。「勝つまでやらせてください!」との仁の頼みをきいて、その後も何度もやったが、仁はどうしても勝つことができない。そして6回目が終わった後、仁はついに負けを認めた。
「オレはオマエらのこの先の命も預かってんだ」
「オレの負けです」と弱々しい笑顔で告げた仁を「作り笑いでごまかすな!」と宇佐美は諫め、仁の“本当の顔”が見たいのだと言った。だが、仁は「主任教官には関係ない」と反論。すると宇佐美は「関係ないことあるかっ!!」と一喝。「ここに来た以上、オレはオマエらのこの先の命も預かってんだ」と言う宇佐美の、厳しさの中にある深い愛情に仁はやっと気付くのだった。
仁は12年前の事故のことを話し始め、全部、滑落した自分のせいなのだと言って泣いた。父を“殺した”自分がのうのうと生きていることに苦しみ、「こんな自分が幸せになっちゃいけない」と常に考えていることを打ち明けた。
「救難員になって、自分の命を投げ捨ててでも他人を救わなきゃいけないんです」と嗚咽する仁に、宇佐美は「自分が救われたいだけじゃないのか?」と言った。以前、「今のオマエじゃ誰も救えない」と告げたのは、これが理由だった。救助の動機が、相手より自分の想いが優先されているからだ。
宇佐美はこれまで、助けようとして助けられなかった人も居たこと、そして、助けたい人のためにあらん限りの命を振り絞って、最後まで守ろうとして亡くなった人の心も知っている、と仁に語り、「今の“幸せでなきゃダメ”なんて言うオマエを見て、亡くなったオヤジさんはどう思うんだ?」と問いかけた。
宇佐美の話を自分に重ね合わせて涙が止まらない仁に、彼は「オマエの命は、オマエ1人のモノじゃない。命をムダにするな!」と言って力強く抱きしめた。
「オマエはオマエを許してやってくれ」
「オレを救ってくれた救難員みたいになりたい」と涙ながらに訴えた仁に、宇佐美は「1年間死ぬ気で耐え抜いたら、オレが必ず一人前の救難員にしてやる!」と約束し、「だから、オマエはオマエを許してやってくれ」と言った。その瞬間、仁は子供のように大声を上げて泣きじゃくった。そして、そんな仁を宇佐美は父親のように抱きしめた。それは、遭難した時に抱きしめてくれた父を思い出させる愛情深いものだった。
ちなみに、2人が抱き合っているバックで夕陽の下をヘリコプターが飛んでいるのは偶然だったんだとか。奇跡的な偶然が感動シーンをさらに盛り上げることとなった。
この2人のやり取りで、宇佐美が「自分を責めるな」とは言わなかったのは、“自分のせいで父が亡くなった”との想いは簡単には消えないことを、これまでの経験から知っているからだ。実際、彼は今でも助けられなかった人のことを思い出し、そこには後悔がつきまとう。「許せ」ではなく「許してやってくれ」と言ったのも、自責の念を抱えて過去から進めない仁と、それによって縛られ苦しんでいる今の彼を切り離して考えているからだろう。どこかで、宇佐美は自分に対しても言っていたのかもしれない。彼が仁を理解し、寄り添おうとしていることがよく分かる言葉のチョイスだった。
翌朝、いつものように早朝訓練に出た7人。ジョギング中に歌わされた宇佐美の即興(?)ソングに笑顔を浮かべながら走る仁。昨日の涙と共に苦しみが流されたようだ。初めて見せた笑顔に宇佐美はひと安心。さらに大きな声でテンションを上げるのだった。
実は、宇佐美が過去に命を救えず今でも悔やんでいる要救護者の“上杉”は仁の父親。父の死後、苗字が“上杉”から“平井”なったのだ。そして、仁が「ボクを救ってくれたアノ人」とPJを目指すきっかけとなった隊員は宇佐美。お互いにまだそのことに気付いていない様子だ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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