

野村康太「新・信長公記」「夫の家庭を壊すまで」が大きな出合いに 目指す俳優像・仕事のモチベーションも明かす

WEBザテレビジョン公式Xで取材してほしいニューカマータレントをユーザーから募る新企画「推したい!フレッシュFACE」。今回は、現在「火ドラ★イレブン『パラレル夫婦 死んだ"僕と妻"の真実』」(毎週火曜夜11:00-11:30、カンテレ・フジテレビ系)と「ディアマイベイビー~私があなたを支配するまで~」(毎週金曜深夜0:12-0:42ほか、テレ東系ほか)の2本の連続ドラマに出演中の野村康太が登場。「パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実」で演じる丸山耕介と、「ディアマイベイビー~私があなたを支配するまで~」の森山拓人では、全く違うキャラクターを演じる野村が、作品に対する思いや俳優を目指したきっかけ、自身のパーソナルな部分について語った。
丸山耕介との共通点は“子供っぽい部分”
――「パラレル夫婦」というSFチックでありファンタジックな作品ですが、出演が決まったときの感想をお聞かせください。
パラレルワールドという設定だったので、どうやって表現するんだろうと率直に興味が湧きました。いざ台本を読むと、パラレルワールドという設定を生かしたワクワクするようなお話だったので、すごく楽しみな気持ちでクランクインしました。
――野村さんが演じている丸山耕介という役はどんなキャラクターなのでしょうか?
僕が演じる丸山は、(伊原六花演じる)なつめに対して好意を抱いているので、なつめがいる世界といなくなってしまった世界では全く感情の入り方が違うなと思っていて。恋心を寄せているなつめが亡くなってしまった世界では、ものすごく悲しい気持ちもあります。そのなつめへの思いを、いかに秘められるかということを意識しています。
――耕介は「誠実さもありつつ子供っぽさもある」とコメントされていましたが、ご自身との共通点はありますか?
ありますね(笑)。子供っぽさというか、友達から弟っぽく扱われることが多いので、そういう部分はとても似ていると思います。誠実さという意味では、僕はこれまで誠実な役を演じることが多かったので、培ってきた経験を活かして、しっかりと真面目感を出せたらと思います。
――野村さんには真面目なパブリックイメージがあります。
ありがとうございます。これまで演じてきた役柄の影響も少なからずあると思います。パブリックイメージが固定されすぎるのが良いのか悪いのかはまだ分かりませんが、しっかりとバランスを考えながら活動していきたいです。
人間関係をうまくやっていく秘訣は“相手のいいところを探す”
――第3話で、なつめさんへの思いが垣間見えるシーンがありました。小さいころからの幼なじみという関係性でしたが、伊原さんとはどんなコミュニケーションをとっていたのですか?
幼なじみという設定だったので、しっかりとコミュケーションをとりたかったのですが、僕の人見知りがものすごく出てしまって、はじめはなかなか話し掛けられませんでした。でも、伊原さんの方からたくさん話しかけてくださるので、そこで幼なじみ感は出せているのかなと思います。とても感謝しています。
恋人の役や、今回のように幼なじみみたいな関係性を演じるときは、撮影以外のところの2人の雰囲気みたいなものも芝居に出てくると思うので「積極的にコミュニケーションをとろう!」と意気込むのですが、いざ現場に入ると、なかなかうまく盛り上げることができなくて。これからの課題です。
――なつめの夫である並川幹太役の伊野尾慧さんとはいかがでしたか?
伊野尾さんもご自身では「人見知り」と仰っていたのですが、僕は全くそんなふうには思わなかったです。とても気さくに話し掛けてくださいますし、オフショットを撮るときも距離を縮めてくれました。とても人懐っこい方だなという印象です。先輩方にはどうしても甘えてしまう部分があるので、もっと自分から積極的にコミュニケーションをとれるように頑張りたいです。
――人間関係をうまくやっていく秘訣みたいなものはあります?
相手のいいところをたくさん探します。そしてしっかりと言葉にして伝えます。伊原さんも伊野尾さんも、とにかく2人とも優しいです。あと伊野尾さんは、肌がぴっちぴちなんです。(辻莉子役の)齊藤なぎささんと「いつもどういう肌ケアをしているのか」と質問したぐらいです。
――野村さんも肌つやつやです。
ありがとうございます(笑)。僕も結構お風呂上りにスキンケアをしています。30分ぐらいしっかり時間をかけてやっています。
野村康太は「尻に敷かれる系男子」!?
――「パラレル夫婦」では「1日3分だけ部屋の中で再会できる」という設定ですが、こうした恋愛はいかがですか?
嫌ですね(笑)。のんびりとマイペースで恋愛はしたいです。もちろん制限があるからこそ、会えるときは濃い時間になるとは思うのですが、僕はずっと一緒にいたいタイプです。
――伊野尾さん演じる幹太は「溺愛系男子」とキャッチフレーズがついていますが、野村さんは結婚したらどんな男子になりそうですか?
僕は「尻に敷かれる系男子」になりそうです(笑)。多分結婚しても、奥さんが家庭の中で序列的には一番上にいると思います。僕自身もそういう方が、きっと気が楽になると思います。
――ドラマも序盤戦が終了しました。これからどんな展開になっていくのでしょうか?
ちょうど僕が演じる丸山耕介となつめの関係性も明らかになり、今後どう進んでいくのか…というのは見どころの一つだと思います。丸山はなつめに対しての思いが強いので、どんな展開になるのか、楽しみにしていただきたいですね。
ドラマ「新・信長公記」と「夫の家庭を壊すまで」が大きな出会いに
――ここからは俳優業についてお聞きします。ドラマ「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」(2022年、日本テレビ系)で俳優デビューを果たしましたが、俳優という仕事に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?
小さいころからドラマや映画が大好きでたくさん見ていました。ただその時は「俳優になりたい」とか「こういう仕事をしたい」という思いではありませんでした。高校時代にバスケットボールをやっていて、監督と進路の話になったときに、バスケとは別のことをしてみたい…という思いが胸に宿っていました。
当時、寮生活をしていたので、男子が一つの部屋に集まってみんなで恋愛映画やリアリティショーを見て、キャッキャキャッキャ毎日盛り上がっていたのですが、漠然といつかテレビの向こう側の世界に立って、誰かにキャーキャー言われたいなと思っていたんです。そのとき思いついたのが俳優業でした。
――俳優じゃない道も考えていたのですか?
僕は美容師になりたくて、寮のみんなの髪の毛とかも僕が切っていたんです。結構独学で勉強して、自分の髪の毛も自分で切っていました(笑)。ただ本当に大きな理由や転機があったわけではないのですが、いつの間にかその思いはなくなっていましたね。
――自分の髪の毛を切るなんて器用なんですね。
いや、全然不器用なんです(笑)。ただ凝り性なのか、やり始めるとすごい集中力で練習するんです。自分で切ったときは最初前髪の部分が薄くなってしまったり、もみあげがなくなってしまったりしたこともありました(笑)。
――実際に俳優になってからは、ドラマ、映画と作品が続いていますね。自分の中で漠然としていた夢の解像度が上がった出来事や出会いはあったのですか?
やっぱりデビュー作の「新・信長公記」は衝撃的でした。小さいころからテレビで見ていた俳優さんたちがたくさん出演していて…。永瀬廉さんなども、本当にキラキラした世界ですごく歓声を浴びている方でしたし、そういう方たちが第一線で活躍する、とんでもない世界なんだなと身をもって実感しました。
あとは、(「夫の家庭を壊すまで」[2024年、テレ東系ほか]で共演した)松本まりかさんとお芝居をしたとき、初めてお芝居の楽しさや奥深さを実感できました。本当に充実した現場で、心から俳優という仕事が楽しいと思えたんです。実際にたくさんの方に知ってもらえるきっかけになった作品でしたし、反響も大きく自分の中では、俳優という仕事をずっと続けていきたいと思える、大きなきっかけになった出会いでした。
木村拓哉さんの持つ圧倒的なオーラと、山崎賢人さんの持つ柔らかい雰囲気を兼ね備えたような俳優に!
――俳優を志したときと、現在では“演じる”という仕事に対して意識が変わりましたか?
芸能界って一線で活躍するためには、たくさんの努力と時間が必要なんだなということは痛感しています。正直俳優の仕事に就く前は、結構甘く考えていた部分がありました。でも、実際お芝居の仕事を始めて、いまは「この先どうなっていくんだろう」という不安もすごくあります。
50歳、60歳になっても俳優を続けていられるのかな…と考えることも多々あります。その意味では、きらびやかな世界で楽しそうという軽い気持ちだったデビュー前と比べると、180度考えが変わったと思います。
――「たくさんの努力が必要」と話されていましたが、実際心掛けていることはありますか?
周囲の方からも言われているのですが、とにかく「自分の力だけで成り立っていることはないんだぞ」ということはいつも肝に銘じています。メディアに出演するときも、メークさんやスタイリストさんに自分を作っていただき、映画やドラマでは、そういう方々はもちろん、監督さんスタッフさんなど多くの方たちが準備をしてくださっているからこそ初めて現場に立てる。とにかく感謝の気持ちだけは忘れないようにしています。
――現在「パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実」と「ディアマイベイビー~私があなたを支配するまで~」と2本の連続ドラマに出演しています。全く違うキャラクターを演じていますが、役の切り替えやオンとオフのスイッチはどのようにしているのですか?
なかなか切り替えられないんです。今回二つのドラマでも、一人称がまず違うんです。『パラレル~』が「僕」で、『ディアマイベイビー~』が「俺」なのですが、台本を読んでいても「どっちがどっちだっけ」と迷うことがあります。
プライベートでも結構引きずってしまって、重い作品のときは、撮影が終わってもなかなか役が抜けなく、気持ちも切り替えられないことが多いんです。でも俳優としては、役にどっぷり浸かるということも悪くないのかなと思いつつ、作品の撮影が終わったら切り替えられるようにならないとなということは今後の課題です。
――野村さんの目指す俳優像というのはありますか?
いろいろな方に愛される俳優さんになりたいです。あとは演技力とは別軸なのかもしれませんが、華のある俳優さんになりたいです。木村拓哉さんのような圧倒的なオーラで人を引きつける部分と、山崎賢人さんのような柔らかい雰囲気を持つような俳優になれたらいいなと思っています。
エゴサは「毎日します」
――いろいろな作品で、さまざまな役を演じている野村さんですが、ご自身の自覚している性格は?
割とホワホワしている性格なのかなと思っています。あと最近は、真面目過ぎるのかなというところですね。相手の気持ちを考え過ぎて深く踏み込めなかったり、会話が続かなかったり、そういうところも人見知りにつながっているのかなと。
――映画やドラマに出演した際、SNSなどの反響などは気になってしまいますか?
気になります(笑)。僕は毎日エゴサしちゃいます。SNSは暇さえあれば見てしまいます。
――すてきなコメントもあれば、そうじゃないコメントも見てしまうという危険性もありますよね。
そうですね。でもそこはあまり気にしない方がいいのかなと思っています。そういった言葉に左右されてしまうと、今度はチャレンジすることが億劫になってしまうと思うんです。
なのでエゴサはするのですが、あまり一喜一憂しないようにという心構えはあります。周囲の評価として受け止めつつ、しっかりと個性を出して、それを磨き、前向きなものとしていけるように頑張りたいです。仕事の評価は仕事で返していく、そういう意識を持つようにしています。
ファンは「僕の頑張れる1番のモチベーション」
――プライベートでの切り替えが難しいと話をしていましたが、一番リフレッシュできるのは、何をしているときですか?
具体的に何かをしているときということではないのですが、休みの前の日が一番リフレッシュできる時間です。時間を気にせず、のんびりと過ごせるじゃないですか(笑)。
――そのゴールデンタイムでどんなことをすると一番充実しますか?
何だろう…。やっぱりいまは筋トレですかね。気付いたら2時間ぐらいたってしまっていることもあります。何かに没頭すると時があっという間に過ぎてしまうんです。筋トレはもちろん、台本を読んでいたり、お風呂に入ってスキンケアしていたり…(笑)。好きなことって時間を忘れますよね。
――今回のインタビューはファンの投票によって実現しています。野村さんにとってファンというのはどんな存在ですか?
僕の頑張れる一番のモチベーションです。先日初めてファンミーティングというものをやらせていただいたのですが、いつも温かい応援をしてくださいます。きれいごとではなく、ファンの方の声があるから頑張れるというのは間違いないです。とても大切な存在です。
◆取材・文/磯部正和
※山崎賢人の「崎」は正式には「たつさき」
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