鎌田菜月、“ダンスのSKE48”はレッスンでボディーメーク初写真集発売…「ここから攻めのとき！」

2025.04.20 07:10

SKE48の鎌田菜月が、ファースト写真集「やさしい日差し」を4月18日に発売した。初めて訪れたというインドネシア・バリで撮影された本書。王道アイドルらしいかわいらしさに加え、これまで見せたことのない大人っぽい表情が収められている。また、自身の今の気持ちを表現したエッセーを執筆している他、巻末にはロングインタビューも掲載。発売記念イベントは、5月24日(土)に東京・HMV＆BOOKS SHIBUYA、5月31日(土)に愛知・星野書店近鉄パッセ店、6月1日(日)に大阪・TSUTAYA EBISUBASHIで開催される。

雑誌グラビアでも人気の鎌田だが、写真集は今回が初。インタビューでは、SKE48ならではのボディーメーク、バリ島での撮影で見つけた新しい夢、多趣味な中にまた増えたラジオ視聴の面白さなどを語ってくれた。

写真集とエッセー、やってみたかった二つのこと

――SKE48に加入して13年。今まで写真集を出していなかったのが不思議です。

よく言われるんですよね。「機会があれば」というくらいの会話をしたことはありますが、私の耳に入るまでのオファーは今回が初めてでした。

――出したいという気持ちは特になかった？

そんなことはなくて、SKE48の運営が今の事務所に切り替わるタイミングで、これからしてみたい仕事のヒアリングしていただく場を設けてくださったんですね。そのときに、「写真集を1冊は出してみたい。でも、それよりもエッセーとか書き物の仕事の方がしてみたいです」というのをお話しさせてもらいました。そうしたら今回その二つがかなったので、決まったときは本当にうれしかったです。

――ご自身ではどのような作品にしたいと思って撮影に臨みましたか？

やっぱりアイドルとしての写真集ですし、初めての写真集。王道なものがいいという気持ちがまずありました。でも、28歳という大人の年齢で出す作品なので、いい意味で“背伸びしていない感”が出ればいいなとも思いながら、大人っぽいカットも撮っていただきました。

“ダンスのSKE48”はレッスンでボディーメーク

――これまで雑誌グラビアはやられていて、出るたびに「美しい」と評判でした。撮影前のボディーメークではどんなことに気を付けているのでしょうか？

あまりストイックに考えてはいなくて、レッスンがあるので、それがトレーニングの代わりかもしれないです。特に今回は決まってから撮影までの日数が短かったのですが、そこにリハーサルがものすごく詰まっていたんですよ。なので、日々がトレーニングに。あとは健やかな生活をしようと思いました。

私、辛いものが大好きなんですよ。夜中にちょっと辛いものを食べたくなるときがあるんですけど、今回は食べたいと思っても一旦我慢。小麦よりご飯を食べるとか、すごく健康的な生活をしていました。普段、リハーサル期間は帰りにメンバーとご飯を食べに行きますが、今回は自炊してバランスのいいご飯を食べるようにしていました。それがよかったのか、肌荒れしなかったし、いい感じのコンディションで撮影に入れたなって思います。

――“ダンスのSKE48”らしいお話ですね。ご自身の体で一番自信があるのはどこでしょうか？

あえて言うなら脚ですね。クラシックバレエを習っていたのでもともと脚には筋肉がついて、それがきれいに見えるみたいです。後ろ姿がきれいと言ってもらえることもあって、特に同性から言葉を頂けるとうれしいですね。

普通だったらNGになるカットも掲載

――完成した写真集を見ていかがですか？

自分のことは置いておいて、まずバリ島の景色が写真として美しくて、それがすごくうれしかったです。グラビアの撮影ではあるけれど、せっかくバリ島に行くのだからきれいな景色も撮れたらいいなと思っていたので、後半にある夕日のカットは一番のお気に入りです。ぜひ皆さんにも見てほしいきれいな夕日です。

ほかではプールにびしょ濡れで入っているカットです。これ、手に持っているオレンジのは乗れる浮き輪なんですが、落ちちゃいました(笑)。せっかくヘアメークしていただいた後に落ちてしまって、だったらもういっそ飛び込もうと、飛び込んだ後の写真です。

普通だったらNGになるカットですけど、逆に「これだけ砕けて笑っているのがいいよね」っていうことでチョイスしてみました。プールでも絶対髪は決めているのがグラビアなので、これは本当に珍しいシーンじゃないのかなと思います。

初写真集で見つけた新しい夢

――本の所々に文章が挿し込んであって、これが書いてみたかったというエッセーですね。

7つ、本の中に散りばめられています。私自身は普段から本を読んだり、何かを文章にするというのが好きですが、今回はあくまで写真がメイン。普段、文章を読まない人にも読みやすいものにしたかったので、文字数はめちゃくちゃ削りました。むしろ、書くよりそっちの方が大変でした。

――テーマは決めていたのですか？

「好きなことをなんでも書いていいよ」と言われ、逆に困ってしまいました。なので、思ったことをとにかく書いていって、写真に合うものチョイスしています。そうしたやり方なので、載っているのは7つですが、じつは手元にはたくさん書いたものが残っているんですよ。写真の意味を補完したものや、アイドルとしての気持ちとか、今だから書ける内容になったのかなと思います。

――写真集発表時に、「新しい夢にもいくつか出合えました」とコメントしていました。

それこそ書き物のことですね。エッセーを書いてみてすごく面白いと思ったし、書くだけでなく自分で本を作りたい、そういう仕事をしてみたいという夢が広がりました。もともとSKE48に加入できなければ警察官になるか出版社に勤めるのが夢だったので、それが今回の写真集で再燃した形です。

あと、メンバーと半分おふざけで、「『ANOTHER SKY』(毎週土曜夜11:00-11:30、日本テレビ系)に出るとしたらどこに行く？」っていう話をしていたことがあるんですよね。地方から愛知のSKE48に来たメンバーは「第二の故郷として愛知にしたい」と言っていて。それってすてきだなと思うんです。

私は愛知出身なので、今回の撮影でバリ島に決めました。新しい夢ができた場所。いつか「ANOTHER SKY」に出るのも夢なので、それも二つ同時にかなえられるようになりたいなと思います。

今はアウトプットよりインプット、FMラジオが面白い

――多趣味で知られていますが、今一番ハマっているものはなんですか？

今はラジオレギュラーが一旦終わって、それもあって逆にラジオをめっちゃ聴いています。「オールナイトニッポン」とかメジャーも面白いし、地方のラジオも面白くていろいろな番組を聴いています。

――FMは聴いていますか？　それこそ村のラジオ局といった超地元ラジオもありますよ。

地域密着ですごく面白いらしいですね。大阪の方のFMは入るので聴いています。毎週聴く番組はありましたけど、今みたいにあちこちに飛んで聴くということはしていなかったので、新しい世界を知ったようですごく楽しいです。これまではどちらかというとアウトプット寄りだったので、今はインプット寄りに切り替えて、ラジオもそうですし、新しいいろいろなことを自分の中に入れていこうと思っています。

ファースト写真集発売…「ここから攻めのとき！」

――鎌田さんにとって13年目のSKE48は、どんな感じのグループになっていますか？

SKE48と言えばダンスが全力で体育会系で、曲で言えば「パレオはエメラルド」というイメージが根強いと思います。ダンスにこだわりを持っているし、それはずっと変わらないです。でも、技術面はすごく上がっていて、今と昔を見比べてもらうとびっくりすると思います。レッスン場に行けば必ず誰かしら練習しているし、リハーサルでは先生と意見をぶつけているし、そんな熱いSKE48が私はずっと大好きです。加入から今も、私にとって一番大切な場所ですね。

――鎌田さんと言えば将棋好きですが、今回の写真集を将棋の局面に例えていただけますか？

「ようやく囲いが固まり切った。ここから攻めのとき！」です(笑)。皆さん、私のファースト写真集をぜひ手に取ってくれるとうれしいです！

◆取材・文＝鈴木康道