「所さんの世田谷ベース」

所ジョージ「見逃している場合じゃない」年相応はないと言い切る所ジョージが見出した“人生の楽しみ方”

2025.04.19 10:00
「所さんの世田谷ベース」

所ジョージがMCを務める「所さんの世田谷ベース」(毎週土曜よる10:00-10:55、BSフジ)。同番組では所ジョージ的モノの考え方や閃いた遊び、世の中の楽しみ方を発信している。忙殺される日々を送る人も多い現代について、所ならではの視点から語ってもらった2024年夏の未公開インタビュー。短期集中連載のラストを飾る第3弾だ。

“遠慮”が良い文化を創る

――最近所さんが「これ面白いんじゃないのか」と感じていることや興味があるものはなんですか?

所ジョージ:以前のインタビューで、俺「陸橋の上に椅子を持ってってお茶を飲む」っていう話、したかな?

誰も使ってない歩道橋に椅子を持っていくの、わざわざ。お茶もちゃんとポットとか道具を持って行って、お茶を淹れるんだよ。そこで国とか県、公共機関が「俺のために何億もかけてこの陸橋を作ったんだ」という気持ちを作ってお茶を飲む。「下界の人々よ、何を急いでんだ」ぐらいの気持ちでお茶を飲むわけ。

それで今度はポッドを片付けて、「でもこの歩道橋いらねえな」と考えると、1億で国が作ってくれたものを俺が捨てたことになるわけだ。空想の遊びだけど、これがすげえ楽しい気持ちになる。

そうやって考えれば、なんでも面白い。目が覚めて寝るまでは、もう全部楽しくしたいよね。楽しく“なる”よね。

――バイクが好きで、所さんの真似をする人もいて、世の男性や女性の憧れになっていると思います。

所ジョージ:でも「お金がないとできない」とかね、思い込みだから。普通の四畳半の茶の間だって、自分がガレージ気分だったらガレージだからね。

国産のトラックに乗っていても、アメリカの車だと思えばアメリカの車。アメリカ人がこれをあえて乗ってるんだと思えばアメリカの車ですよ。要は“演出”。ダッシュボードの上に開いてるポテトチップの袋を置いておくとか、そういう演出が大事なんですよね。立ち振る舞いだよね。

みんな後片付けが大変だとか、虫が湧くんじゃないかとか、余計なことばっかり考えて神経質になっているけど、その日が楽しいんだからいいのよ。虫が湧いたら湧いたで、「俺のせいで湧きました」と言えばいいじゃない。それはそれでまた面白いよ。

――1番大事なのは自分の思いということなんですね。

所ジョージ:1000年も2000年も生きられるのであれば、人生をもっと大事に生きるよ。でも100年も生きないんだから、楽しく生きないともったいないじゃん。

おばさんといるときはおばさん、中学生といるときは中学生

――そんな所さん、2025年1月には70歳になられました。70代でもやっぱり“世直し”は続けていかれるのですか?

所ジョージ:世直し…続けましょう(笑)。そんなに長く芸能界にいるとは想像していないし、“70の自分”なんて想像していないから。だから“年相応のことをしよう”なんて考えたこともないんだよね。

――たしかに昔から変わらないイメージがあるので、“年相応の所さん”は想像しづらいですね。

俺ね、近所の中学生と文通しているんだよ。絵しりとりで返事してるの。これが2年もやってるから、もう2冊目後半になってる。中学生としりとりやってるときは、こっちも中学生だよ。合わせているわけじゃなくて、本気で描いてるから。

「こいつより俺は上手く描かなきゃ」とか、「こいつよりプロの技見せてやる」とか、「面白いこと書かなきゃ」というので、手を抜かないというか、力いっぱいやるんですよ。でもこの間、その中学生とばったり道で会って、俺ドキドキしちゃって!「お前中野だろ!?」なんて言ったらあっちも緊張して(笑)

――所さんからいきなり話しかけられたら誰だってびっくりしてしまいますよ(笑)。

所ジョージ:それが能登の子でね、小学生のときに能登からこっちへ引っ越してきたんだよ。コロナのときだったから引っ越しても会っちゃいけないなんていうルールだったでしょ。だから引っ越しのあいさつに来られなかったと。

それで騒動も収まったころにお母さんとあいさつに来て、菓子折り持って「引っ越してきました」と。そのときは俺がいなかったんだけど、「友達になってください」と書いた手紙をもらったんですよ。「それ面白いな」と思って、「絵しりとりをやってください」ということだから「やりましょう!」と。それでお互いポストに入れあいしてるうち、もう2年が経った。

会ったことはないけど、写真は貼ってあるから顔はわかる。そんな彼とばったり道で会って、「お前中野だろ!?」とか言って(笑)。意外と興奮するもんだよ。俺、遠距離恋愛で久しぶりに会った人の気持ちがわかるような気がしたもん。ドキドキしちゃって、何していいやら、みたいな。そういうのもね、楽しいんですよ。テレビの仕事なんかよりもそっちの方が興奮するね。

あと、近所のおばさんが「私ね、ずっと長い間ジャム作ってるんですよ」と言うから、屋根に登って夏みかんを10個取ってあげたの。そしたらその夏みかんでコンフォートみたいなものを作って持ってきてくれた。

これが美味くてね!メロンを持ってピンポン押して、「美味かった」とメロンを渡したんだ。そういうやり取りがすごく面白い。

だから近所のおばさんと話してるときはもうおばさんだよね。中学生としりとりやってるときは中学生。だから「俺は70の大人だし」とか「もう立場のある人間だし」とかは私にははないのよ。

――楽しく生きるヒントをたくさんいただきました。

所ジョージ:面白いものは勝ちますよ。やっぱり。

「見逃している場合じゃない」世田谷ベースの魅力

――最後に、「世田谷ベース」の見所などをお聞かせください。

所ジョージ:いつも決まったコーナーがあればさ、核となるような「あそこ見てください」「あそこに力入れてます」となるんだけど…。うん核となるものがないもんな、この番組ね(笑)。

なんだろうね…でも、見逃すとね、多分ちょっともったいないと思う。見逃している場合じゃないと思うよ、この番組を。面白いっていうか変わった番組なので。ライブ放送に近いかもしれない。

先日、片付けモードになったんだけど、だいぶ綺麗にしたら、今度は「森に道を作ろう」となってあっちに道を作ったのよね。すると次は「奥までちょっと綺麗にしよう」といまやってる最中なの。

よく引っ越しなんかのときに思い出の写真が出てくると手が止まっちゃうでしょ。それで次は写真どころか物が出てくるから、物でも手が止まっちゃうわけ。「いや、こんなのずっとやってたの俺」とか。だからもう触るもの触るもの、棚片付けるだけでずっと話せるよ。

片付けをすると、自分が散らかしたものを「なんでこんなに散らかったんだろう」「そんだけ熱量があったんだろうな」と思い返せる。片付けからまた次の展開が始まるんで面白い。どんどん出てくるから、見逃している場合じゃないね。

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