ジュディ・オングが美女役で登場、天知茂さん主演「黒水仙の美女」をHDリマスター版で無料放送＜江戸川乱歩の美女シリーズ＞

2025.04.18 17:00

天知茂さん主演で描かれる江戸川乱歩原作のサスペンスドラマ「江戸川乱歩の美女シリーズ」(毎週日曜昼3:30-5:00、ＢＳ松竹東急[全番組無料放送・260ch])。4月20日(日)には、ジュディ・オングが美女役として出演するシリーズ第5作目「黒水仙の美女」が、高画質で世界観により没入できる“HDリマスター版”で放送される。そこで今回は、本作のあらすじや見どころを紹介していく。

美女たちの官能シーンや痛快アクションが満載の「江戸川乱歩の美女シリーズ」

天知さんらが演じる明智小五郎が、抜群の推理力と華麗な変装で複雑怪奇な難事件を解決していく本シリーズ。

美青年が餌食になる“人間標本製造機”や人間を襲う“時計台の歯車”など、創意工夫を凝らした奇抜なセットがたびたび登場し、その精巧なつくりに感心させられる。また、ド派手なカーアクションや、ヘリコプターを使った手に汗握る脱出劇など、サスペンスドラマとは思えないような迫力満点のアクションシーンも見どころだ。

そして“大人向けの作品”として、毎話登場する美女たちの妖艶なシーンにも注目。由美かおる、片平なぎさ、萬田久子ら名だたる女優ふんする“美女役”の入浴シーンや、明智を雰囲気たっぷりに誘惑するシーンなど、思わず目が釘付けになる描写が散りばめられている。

1978年に放送された「黒水仙の美女」で美女役・伊志田待子を演じるのは、歌手で女優のジュディ・オング。台湾生まれで11歳のときに日米合作映画「大津波」で女優デビューを果たし、その後も国内外のテレビドラマ、映画、舞台に多数出演してきた。また、16歳のときに歌手としてもデビューしており、1979年に「魅せられて」が200万枚セールスの大ヒットを記録。日本レコード大賞を受賞するなどの実績を持つ。

億万長者の一族に迫りくる不気味な黒い影…「黒水仙の美女」あらすじ

億万長者で作家の伊志田鉄造(岡田英次さん)が開いた、怪奇な彫刻品ばかりを展示している展覧会を訪れた明智(天知さん)と助手の文代(五十嵐めぐみ)。すると突然、会場から悲鳴が上がり、二人が目をやると口から血を流す1体の彫刻が…。しかし、これは伊志田の娘・悦子(泉じゅん)によるいたずらだった。

帰り際、鉄造の長女・待子(ジュディ・オング)が明智を呼び止め、“自宅にたびたび黒い影が現れ、怪しい声が聞こえる”と相談を持ち掛ける。その夜、黒い影が現れたと知らせを受けた明智が慌てて伊志田邸に駆け付けたところ、部屋で倒れている待子の姿を発見。明智は影を追い屋敷の外へ出ると、怪しい声を発する謎の黒い影を目にする。

さらに、屋敷の離れを見つけた明智が中を覗くと、そこには老婆がおり、“伊志田家の人間は地獄に落ちる…”と呟きながら怪しい祈祷をしていた――。

その後、文代の調査により、鉄造の現在の妻は後妻で、2人の間には3人の子供がおり、待子は前妻の娘であることが判明する。さらに、明智が離れで見た老婆は前妻の母親、つまり待子の祖母であることも明らかに。こうして明智は、謎の影の正体を暴くべく、伊志田邸に住み込むことになるが――。

美女役を魅力的に演じるジュディ・オングの姿に注目

江戸川乱歩の小説『暗黒星』が原作となる本作。億万長者の一族が暮らす館で起こる連続殺人事件、そして館に現れる“仮面の怪人”と明智の対決が描かれる。

また、美女役を演じるジュディ・オングの繊細な演技も見どころの一つ。怪しい黒い影に翻弄され苦悩しながらも、病に伏せがちな妹を優しく気にかけるなど、強くて儚げな待子を魅力的に演じている。

黒い影の出現に端を発した待子の依頼は、離れで祈祷をおこなっていた老婆も絡み、伊志田家全体にかかわる事件へと発展していく。その裏側に潜むのは老婆の呪いか、はたまた悪魔の陰謀なのか…物語が進むにつれて明らかになっていく“伊志田家の呪われた歴史”や“謎の黒い影の正体”はもちろん、あっと驚く“犯人の最期”にも注目だ。