篠原涼子“さつき”の涙が沁みる…「anego」よりも前に体現していた働く女性の悲哀＜ムコ殿＞

2025.04.17 21:30

自然体で頼れる“アネゴキャラ”を演じた「anego[アネゴ]」(2005年)や“スーパーハケン”こと無敵の派遣社員を演じて社会現象を巻き起こした「ハケンの品格」(2007年、ともに日本テレビ系)など、2000年代を生きるしなやかなキャリアウーマン像を作り上げた篠原涼子。そんな彼女が両作品よりも前に“働く女性”を演じ、世の女性たちの共感を集めた作品が、24年前のドラマ「ムコ殿」(2001年、フジテレビ系)。今、FODとTVerで順次無料配信中の同作から、篠原演じる新井家三女・さつきがクローズアップされた第4話(19日[土]まで無料配信中)に注目したい。

篠原涼子“さつき”、家族に内緒でマンション購入

「ムコ殿」は、圧倒的人気を誇る23歳のシンガーソングライター・桜庭裕一郎(長瀬智也)が、超多忙な芸能界に属しながらも愛する女性・新井さくら(竹内結子)とともに“世界一あったかい家庭”を作るため奮闘するラブコメディ。2020年に急逝した竹内結子さんが、新井家四姉妹の末っ子で裕一郎の妻となるさくらを演じている。

そんな同作で、長女・かえで(秋吉久美子)、次女・あずさ(鈴木杏樹)に続く新井家三女・さつきを演じているのが、当時27歳の篠原だ。

第4話では、さつきが家族に黙って4500万円のマンションを購入したことで新井家は大騒ぎに。さらにさつきは、演出を担当するラジオ番組でゲストの機嫌を損ね、収録当日にゲストが不在になるという大失態。さつきは番組を降ろされる危機を迎える。

クールビューティーの涙…

「家族には、私の立場なんかわかってもらえないでしょ」とやせ我慢のさつきに、さくらは「わかってる。みんなちゃんとさつき姉ちゃんのことわかってるよ」と、さつきを思うかえでの言葉、あずさの言葉、裕一郎の言葉を打ち明ける。そして、さつきに平凡な結婚を望む厳格な父・真澄(宇津井健)の思いも…。家族の思いを聞きながら、さつきの目に大粒の涙があふれる――。

この後、「anego[アネゴ]」、「アンフェア」(2006年、フジテレビ系)で仕事のできるクールビューティーなキャラクターを立て続けに演じ、「ハケンの品格」で大旋風を巻き起こすことになる篠原。そんな彼女が「ムコ殿」で見せていた働く女性の涙に、今回の無料配信であらためて視聴したファンからも「すごくキレイ」「まだあどけない感じがキュンとする」といった感想が寄せられている。

賑やかな新井家と裕一郎が巻き起こす家族の物語「ムコ殿」。4月22日(火)まで無料配信中の第5話では、長女かえでの息子・亮(相葉雅紀)を巡るエピソードが描かれる。

「#ドラ活浸れ、超自分的ドラマ生活。」では人気ドラマを順次、FOD・TVerにて無料公開中。4月は本作のほか、財津和夫が歌う主題歌「サボテンの花」も大ヒットした「ひとつ屋根の下」(1993年)、錦戸亮主演の「トレース～科捜研の男～」(2018年)、FODオリジナル作品で田辺桃子・岐洲匠・神尾風珠らが出演する「こんな未来は聞いてない!!」(2018年)、松村沙友里が主人公を演じる「ショジョ恋。」(2023年)がラインナップされている。