阿部寛が型破りなキャスターを演じる物語がスタート

阿部寛“進藤”「毎日がエイプリルフールだと思え」、真実の追求にハラハラドキドキ<キャスター>

2025.04.14 13:09
阿部寛が型破りなキャスターを演じる物語がスタート

阿部寛が主演を務める日曜劇場「キャスター」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)が4月13日に放送スタートした。阿部演じるキャスター・進藤が追い求め、伝える“真実”を25分拡大で描いた第1話。二転三転する物語に引き込まれ、国内トレンド1位になる反響を呼んだ。(以下、ネタバレを含みます)

型破りなキャスターが闇に葬られた真実を追求する社会派ドラマ

同ドラマは、テレビ局の報道番組を舞台に、型破りなキャスターと番組に携わるスタッフたちが闇に葬られた真実を追求し悪を裁いていく、完全オリジナルストーリーの社会派エンターテインメントドラマ。

阿部寛が扮(ふん)する主人公の進藤壮一は、公共放送で社会部の記者として15年間キャリアを積んだあと報道番組のキャスターになり、民放テレビ局・JBNに引き抜かれて「ニュースゲート」のメインキャスターに就任したキャラクター。

「ニュースゲート」のスタッフ陣として、総合演出の崎久保華役を永野芽郁、番組ADの本橋悠介役を道枝駿佑、サブキャスターの小池奈美役を月城かなと、プロデューサーの山井和之役を音尾琢真、編集長の市之瀬咲子役を宮澤エマ。また、報道番組のスタッフらを束ねる報道局長・海馬浩司役を岡部たかし、JBNの会長・国定義雄役を高橋英樹が務める。

独自のスタイルを貫く進藤

かつて報道のJBNといわれたが、40年続く看板番組の「ニュースゲート」は視聴率が低迷。進藤を引き抜いた国定が「どうかこの番組を、根底からぶっ壊してくれ」と期待を懸ける。

そんな進藤が番組スタッフたちに送ったメールには、「カンペは必要ではありません」「スクープのためだったらなんだってあり」など8つの条件がつらつらと書かれていた。市之瀬は「ここまで言うんだったら結果見せてもらいましょ」と言い、山井も「公共放送で干されて、国定会長に拾われた人がどこまでできるか」と賛同。他のスタッフも含め、お手並み拝見といったところで、それは見ているこちらの思いと重なる。しかし、そんなことを思われるのは進藤も承知の上だ。

「ニュースゲート」が始まる。さっそく原稿通りにはいかず、崎久保との会話をひそかに録音していたものを聞かせる進藤。「そもそもテレビなんてオワコン」「ぶっちゃけ、今のニュースゲートなんて見る価値ない」。それを受けて進藤は、コンプライアンスに縛られていたり、ネット情報をコピペして取り上げたりといった現在の報道の課題を指摘し、「私も彼女に従い、このぬるい番組をぶっ壊します」と宣言した。そして、内閣官房長官・羽生剛(北大路欣也)との生対談へと進む。「あなた、人を殺しましたね」と衝撃の言葉を吐き、問い詰めていく進藤。

真実を追求する進藤により物語が二転三転する面白さ

だが、ここで驚かされる。これは本放送ではなく、リハーサルだったのだ。ただ、息をのんで聞き入った進藤の言葉は、おそらくこれからの展開の肝になることでもあるはず。また、崎久保の言葉には続きがあった。「世間にはそう思われています。けど、だからこそ、私はこの番組を変えていきたいんです。今は風当たりがきつくても、頑張ります」。それも物語を盛り上げるポイントになるだろう。

驚かされたのは、この1回ではない。実際に「ニュースゲート」初回放送の目玉は羽生の生出演なのだが、ドタキャンされそうになって直接交渉に出向いた進藤の前で羽生が倒れたことに始まり、思いも寄らない展開へと向かった。

主治医がいる病院から別の病院へと搬送先が変更された小さな謎から、執刀医による違法な人工血管手術、そこの病院長の不正を暴き、そして幼い子どもと著名政治家の命の選択があったのではないかという疑問へ。

だが、最後まで油断禁物だった。命の選択というセンセーショナルな話題でスクープを狙う崎久保たちに対し、進藤はオンエアで幼い子どもとの命の選択ではなく、羽生の主治医がいる病院では羽生を迎えるために高齢女性の救急搬送を断り、その女性が亡くなるという事態があったことを明かした。

差し替えに納得がいかない崎久保に、進藤は幼い子どもの執刀医から命の選択などなかった証言を取っていたことを打ち明けた。

真実を追求し、何を伝えるべきか。「報道の恐ろしさ」を知る進藤が裏取りを続ける姿。進藤が恩師に教えられた「報道に携わる者ならば毎日がエイプリルフールだと思え」という言葉や、崎久保に伝えた「我々報道は真実の奴隷じゃない」という思い。そんな報道と真実に対する信念がある一方で、羽生からの金銭授受疑惑。さらに冒頭で描かれた進藤の幼いときの事件の謎も残る。

これから「真実」の先に何があるのかを突きつけられていくことになりそうだ。タイトルが国内トレンド1位になった反響の中、「何が真実で何がうそか分からなくなる」「ハラハラドキドキだった」「何が真実なのか分からなくて見入った」「心揺さぶられた」「うそと真実が交錯していて面白い」といった感想が上がった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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