元日向坂46渡邉美穂、『レオン』の“マチルダ”を意識した撮影も「今までにない大人っぽい感じの写真が撮りたいなと」

2025.03.30 15:52

俳優の渡邉美穂が、3月30日に都内で開催された「渡邉美穂 2025.4-2026.3 CALENDAR」(ワニブックス)の発売記念イベントに登場。囲み取材に応じ、お気に入りカットや俳優として今後やってみたい役柄などを語った。

「すごくかわいく仕上げていただいたので注目してほしい」

2022年に日向坂46を卒業後、俳優として活躍の場を広げている渡邉。今回のカレンダーは、四季に応じたシチュエーションで撮影が行われ、大切な人を花に見立てたかわいらしい表情から、年上男性とのデートをイメージした大人な表情、等身大の姿と、ガラッと変わった雰囲気の渡邉が収められている。

撮影時のエピソードを聞かれ、渡邉は「四季折々をイメージして撮らせていただいているんですが、その中でも特に覚えているのが、夏っぽいイメージでの撮影のとき、ウォークマンを持って撮影したんです」と明かし、「ヘアメークさんが用意してくださった自前のウォークマンで、実際に曲が聴けたので有線のイヤホンで曲を聴きながら撮影しました。昔を思い出して懐かしい気持ちになったし、すごくかわいく仕上げていただいたので注目してほしいなと思いました」と笑顔でアピールした。

また、お気に入りカットについては大人っぽい雰囲気の写真を挙げ「今までにない大人っぽい感じの写真が撮りたいなと。テーマというか、裏設定が決めてあるんですけど…」と前置きし、「『レオン』という映画に出てくるマチルダ(ナタリー・ポートマン)をイメージしていて(笑)。そんなに似ていないんですけど、マチルダのスタイルが大好きなので、お洋服も格好いい感じにしていただいたり、首にもネックレスを着けてみたりして、少しだけ意識しました。大人っぽく仕上がったのでこれがお気に入りの1枚です」と少し照れながら、紹介していた。

苦労したシチュエーションの撮影を聞かれると、「シックな全身黒でバーにいる雰囲気を撮らせていただいたんですけど、ちょっと難しくて。もたれかかっているカットは格好良くできたんですけど、ピザを食べているカットは何回頑張っても滑稽になっちゃって(笑)。カラオケに来ている人みたいに見えちゃって。格好いいヘアスタイリングで衣装を着せていただいているのに…」と苦笑いで回顧した。

そんな中、恒例の“自己採点”を求められると「絶対聞かれると思ってたんです！考えても出てこなくて…」としながらも、「365点です！(笑)　カレンダーは1年中使えるものなので、4月から始まって来年の3月まで365日を私と過ごしてほしいなという気持ちも込めて」と思いを伝え、言った後に照れ笑いしていた。

俳優として躍進「少しでも“いい歯車”として動けるような俳優でいたい」

2024年は映画「あたしの！」で主演を務め、2025年6月13日(金)には佐藤新(IMP.)と「青春ゲシュタルト崩壊」でW主演を務めることも決まっており、主役級キャストとして作品に名を連ねることも増えている渡邉。

躍進著しい俳優としての現状について「本音を言うと自分がスクリーンや画面上に長い時間映っているのが違和感と言いますか、そういう機会がなかったのでドキドキしていて、実感も湧かないし慣れないところもあるんですけど」とした上で、「座長を任せていただくときには少しでも皆さんの雰囲気を盛り上げられるような人になっていきたいなと。それにどんな役柄でも、どんな立ち位置でもその作品にいい影響を与えられる役者になりたいというのがずっと目標で、少しでも“いい歯車”として動けるような俳優でいたいと思います」と、あらためて俳優としてどんな役にも真摯(しんし)に向き合っていくことを誓った。

その流れで、今後やってみたい役を聞かれると「悪役がやりたいです！」と即答。「ここ数年は明るい役とか等身大の学生の役、どちらかと言うと素の自分に近いような役が多かったんですけど、一度だけドラマの配信限定スピンオフで悪役をやらせていただいたことがあって、お相手の方をボコボコにバットで殴るっていう芝居をして。自分の感情が爆発する感じとかがやっていてすごく楽しくて、意外とダークな一面も見せられたら幅が広がると思ったので、今後も挑戦できたら」と普段絶対にできないことだからこそ、役で挑戦してみたいという気持ちを目を輝かせながら語っていた。

◆取材・文・撮影=森井夏月(STABLENT)