

生田斗真、多彩な表現力でさまざまなキャラクターを熱演…これまでの出演作とともに俳優としての魅力に迫る

生田斗真主演ドラマ「俺の話は長い」(日本テレビ系、2019年放送)の5年後の世界を描いたSPドラマ「俺の話は長い ~2025・春~」(日本テレビ系)が3月30日(日)、4月6日(日)の夜10時30分より放送される。本作で、無職・実家暮らしのヘリクツ男・岸辺満を演じる生田。本記事では、これまで幅広い役どころを演じてきた生田の俳優としてのキャリアを振り返りながら、彼の魅力に迫っていく。
NHK連続テレビ小説「あぐり」で俳優デビュー、数多くの映画やドラマに出演
“母親がSMAPが好き”という理由で1996年にジャニーズ事務所(現:STARTO ENTERTAINMENT)へ入所した生田。入所後わずか数カ月でNHK教育番組「天才てれびくん」へのレギュラー出演が決まり、芸能生活をスタートさせる。また、当時ジャニーズJr.(現:ジュニア)として松本潤、相葉雅紀、二宮和也とともに「MAIN」というグループを結成し活動しながら、NHK連続テレビ小説「あぐり」(1997年放送)で俳優デビューを果たした。
そんな彼の転機となった出演作品は、堀北真希主演の学園ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」(フジテレビ系、2007年放送)。小栗旬や水嶋ヒロなど当時をときめく若手俳優が一堂に会したこともあり、ドラマは大ヒットとなった。その後もドラマ「ハチミツとクローバー」(フジテレビ系、2008年放送)や映画「僕等がいた」シリーズなどで次々とラブストーリーを演じた生田。
さらにドラマ「魔王」(TBS系、2008年放送)、映画「人間失格」(2010年公開)、ドラマ「ウロボロス~この愛こそ、正義。」(TBS系、2015年放送)などの作品ではシリアスな役を、映画「土竜の唄」シリーズでは少々“ぶっ飛んだ”役どころにも挑戦。長いキャリアの中で、あらゆる役を幅広く演じてきた生田だからこそ、各作品では安定感のある演技を魅せている。
笑いを誘うコミカルな演技で存在感を発揮
俳優としての生田の魅力は数多くあるが、特に注目したいのは“コメディセンスあふれる演技力”だ。
中条比紗也原作の人気コミックをドラマ化した「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」(通称:イケパラ)。“アメリカからの帰国子女が性別を偽って全寮制の男子校に転入する”という設定で、中でも主人公・芦屋瑞稀(堀北真希)、佐野泉(小栗)、中津秀一(生田)の三角関係が話題になった。佐野がツンデレでクールな役どころに対し、中津はサッカー部のエースでお調子者タイプ。
正反対の2人は芦屋に惹かれていくが、中津は芦屋が女子であることは知らないため、“相手は男なのに…”と苦悩する。その際に、中津役の生田はジェスチャーや独り言を交えながらしどろもどろする演技を披露。その姿はお茶の間の笑いを誘い、生田のコミカルな演技は好評を博した。
また、向田邦子賞を受賞した「俺の話は長い」も、生田の持ち味であるコミカルな演技が堪能できる作品の一つ。生田演じる岸辺満は、大学卒業後に起業したものの失敗し、それ以降実家でニートライフを送るダメ男だが、“口げんかだけは誰にも負けない”という口が達者な人物。本作はそんな満の奮闘、挫折、そしてしょうもなさや、それに翻弄される家族を、笑いを交えながら見守るホームコメディとなっている。
例えば、自身の事業を廃業した満に対して姉から「美容院始めた人が営業不振で半年で店を閉めたのに『ワタシ夢を叶えました』って得意げに言ってたらイラッとしない?」と言われるシーンでは、「じゃあボクシングの世界チャンピオンになった人が3カ月後に負けて王座陥落したら『たった3カ月防衛したぐらいで夢が叶ったって騒いでんじゃねぇよ』って言うんだ?」とすかさず反論する満が描かれている。
こういった“ヘリクツ”がシチュエーションコメディのように何パターンも展開されており、一見癖が強くどうしようもない満を、生田はどこか憎めないキャラクターとしてチャーミングに演じていた。なお、「俺の話は長い ~2025・春~」でも満の小言は健在で、膨大なセリフを淡々と話す生田の姿は見どころとなっている。
作品ごとに顔を変える多彩な演技力
生田に対して“コミカルなキャラ”のイメージする人もいるかもしれないが、その一方でクールなキャラや不気味なキャラ、色気漂うキャラなど、幅広い人物像を演じ分けられるのも彼の魅力と言える。
太宰治の生誕100周年を記念して公開された映画「人間失格」では、多数の女性たちと関係を持ち破滅的な人生を歩む大庭葉蔵を熱演した生田。葉蔵は「おそろしく美貌の学生」と小説で描写されている人物だが、生田は端正なルックスと女性たちに向ける優しい微笑みなどによって、見事にそのキャラクター像を表現した。さらに、心理的な欠落を抱えて生きる、どこか危なげで放っておけない葉蔵の“本質的な姿”も、繊細なセリフ回しと憂いを帯びた瞳で魅せている。
一方、第46回江戸川乱歩賞受賞の首藤瓜於による小説を映画化した「脳男」(2013年公開)では、感情の起伏がまったくなく、まるでロボットのような得体の知れない男を演じた。生まれつき並外れた記憶力や知能、肉体を持つ謎の男役は当時生田にとっても新たな挑戦となり、事前インタビューにて「この作品に全てを懸けてみようと思いました」と語っていた。アクションシーンも見どころとなる本作では、生田は武術の稽古をおこない撮影に挑んだそうで、本格的なアクションも披露している。
そして、映画「渇水」(2023年公開)でも持ち前の演技力で抜群の存在感を発揮していた生田。本作では、水を止める者の苦悩や止められる者の反発がリアルに描かれている。そんな本作で生田が演じたのは、停水執行業務をおこなう主人公・岩切。妻と子供が実家に帰っており、家族との時間を求めていても得られないという、岩切の乾いた心の状態や、葛藤を抱えながら規則に従い停水執行をおこなう岩切の心境を生田はしっかり体現した。中でも、岩切が幼い姉妹との交流を通して生きる希望を取り戻していく姿は、生田のリアリティ溢れる演技によって、非常に胸を打たれるシーンとなっている。
2023年に事務所を退社し独立して以降も、安定感のある演技と多彩な表現力で多くの人を魅了し続ける生田。今後もさまざまな作品への出演を通し、彼の持つ魅力をいかんなく発揮していくことだろう。
なお、動画配信サービス・Huluでは生田が出演する「俺の話は長い」「人間失格」「脳男」「渇水」などの作品を見放題配信中(※「俺の話は長い ~2025・春~」は各話放送終了後に見逃し配信)。
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