広瀬アリス、先生を演じることに感動「昨年の春まで制服を着ていたのに」＜なんで私が神説教＞

2025.03.09 12:00

本音で他人と向き合うことが割に合わない現代で、説教を通して生徒と向き合う教師の姿を描く学園ドラマ「なんで私が神説教」(毎週土曜夜9:00-9:54、日本テレビ系)が4月12日(土)にスタート。主演を務める広瀬アリスにインタビューを実施した。

先生を演じることに感動

広瀬は、波風を立てずに教師生活を送るはずだったが、負けず嫌いな性格のせいで生徒たちの事情に巻き込まれてしまう高校教師・麗美静を演じる。

「今まで自分は生徒役で、昨年の春まで制服を着ていたのにとうとう先生役をするようになったんだと感動しました。ただ、静は別に高校教師になりたかったわけでもないし、なんなら人付き合いが苦手で生徒と向き合うのが面倒くさいと感じている人間で。私がイメージしていたしっかりしていて熱い先生像とはかけ離れていて、逆に親近感が湧きました」。

静は「何で私が？」と叫びながら生徒たちに振り回されていく。

「静はすごく人間らしいと思います。大人になっても早く家に帰りたいですし、面倒くさいことはやりたくないですから。そして、愛想も良くないんです(笑)。生徒から見るとそんなにいい先生ではないと思います。親身になって話を聞いてくれるわけでもなければ寄り添ってくれるわけでもない。彼女は負けず嫌いから問題に巻き込まれて仕方なく説教するだけ。でも、それが彼女なりの向き合い方なんだと思います。味方でもないけど敵でもない。静はとても不思議な先生だと思います」。

台本の面白さにプレッシャー

脚本はバラエティー番組の構成作家でもあるオークラが担当。

「テンポ感がある脚本です。静のモノローグが結構多いのですが、先生らしからぬ言葉を吐いたり、クスッとさせる部分がたくさんあるので、読んでいるだけで笑えます。ただ、台本をすごく面白いと思った分、自分が演じるんだと気付いて一回台本を閉じました。大丈夫かな？という気持ちとプレッシャーもあって(笑)。静の人間味あふれるところが伝わればと思います」。

初の教師役なだけに、「教室で生徒たちの前に立つときは絶対に緊張して足が震えると思う」と撮影前からドキドキの広瀬。

「最初はギクシャクするような気もするんです。でも、みんなで仲良くやりましょうという話でもないので、いい環境をつくりつつ距離を縮めていくことができたらと思っています。先生対生徒というより、一人の人間として話をしていきたいです。そして、彼らを受け止めていけたら。例えば相談事があるなら実体験を基に話すことができると思うので、ぜひぶつかってきてくれるとうれしいです。真っすぐに生きるフレッシュな世代の子たちとガッツリ向き合うことはなかなかないことなので、しっかりと刺激を受けたいです。そして、彼らはとんでもないエネルギーを持っているので、そこに負けない心だけは持っていきたいです」。