『天国の話』より

“早くまた会いたい”…天国へ行った愛鶏が飼い主との思い出を振り返る姿に「涙が止まりません」の声【漫画】

2025.02.28 09:00
『天国の話』より

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、作者の板倉アユミさんが飼っていた愛鶏を題材にした漫画『天国の雲の話』をピックアップ。板倉さんが、2025年1月28日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、1万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では板倉さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

天国へと旅立った愛鶏への想いが溢れている物語

雲の上の天国の“わかれみち”で順番待ちをしているのは、板倉スーパーラブリービッグベイビーコッコ君。飼い主である板倉さんからは、コッコやコッちゃん、コピなどのあだ名で呼ばれていた。

わかれみちでは、アヒルがテキパキと「私が言った方の看板の道に行くのよ!」と言って色々な鳥たちを導いている。そして、自分の順番になり、コッコは名前を名乗る。

その後、頭上の天使の輪の色が紫に変わると、アヒルに促されてブドウの看板の方に進むことになったコッコ。「次の場所までどのくらい歩くのかな〜」と思いながら雲の上を歩いている。

すると、先を歩いていた灰色の小さい体に立て髪が特徴的な鳥に追いついた。そんな灰色の鳥に対して、コッコは「なんで飛ばないの?」「飛べないの?背中乗って行く?」などと話かける。

灰色の鳥は飛ぶことができるが、敢えて歩くことを選んでいるらしい。どうやら、フカフカの雲を踏んで歩いていると、不思議なことに飼い主との事や昔のこと、忘れていたことなどを思い出すらしく…。

この物語を読んだ人たちからは、「泣ける」「素敵なお話」「コッコは幸せだっただろうな…」「朝から泣いてしまった」「虹の橋を渡った愛猫に置き換えて読みました…」「涙が止まりません」など反響の声が多数寄せられている。

板倉さんのこだわりは「コッコや他の鳥たちの表情」

――『天国の雲の話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

昨年12月に愛鶏のコッコが亡くなってしまい、あまりの辛さに自分を慰めるためにコッコが天国でどう過ごしているかを想像し描き始めた事がきっかけです。

――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

コッコや他の鳥たちの表情でしょうか。鳥は表情筋がないため無表情といわれているようですが、鳥を飼ったことのある人ならわかると思いますがとても表情豊かです。怒ったり喜んだり悲しんだり。私に見えていた通りのコッコの表情で描いています。

――灰色の鳥が、飼い主との思い出を大切に振り返りながら、自分のペースで前に進んでいる姿が非常に印象的でした。特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

今回の雲の話ですと私が鶏冠を鼻の穴に入れていた事をコッコが思い出しているシーンですかね。あれをやるとコッコは毎回「何やってんだこいつ」って顔をしてたのでその時の顔がよく描けたなと。そういう日常の思い出が私の中では宝物なので。

――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?

車の運転中や寝る前にうとうとしている時に思いつく事が多いです。ポツポツと「ペット達の天国はこういう仕組みかも」というのが浮かんできて、その仕組みのなかでコッコはどういう行動するかな?どういう鳥達に出会い会話をするのかなというのを妄想してます。

――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?

普段イラストの仕事はしていますが、漫画をあまりちゃんと描いた事がないのでかなり手探り状態です。

とりあえずは読めればいいかなと…唯一こだわっているのは鳥たちをちゃんと可愛く描く事でしょうか。

――今後の展望や目標をお教えください。

ちゃんと最後まで描き切りたいですね。とりあえず最終回は思いついているので、あとはそこまでの話をこれから考えようと思います。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

私自身を救うために描いている漫画ですが、私と同じく大切な子を亡くした人の支えにほんの少しでもなれれば嬉しいです。

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