つぶらな瞳がかわいい…物々交換でお気に入りのアイテムを手に入れる犬の話に「見てるこっちが嬉しくなる」の声【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、WEBコミック「COMICポラリス」で連載中で、現在TVアニメ「殿と犬」シリーズ(TOKYO MXほか)が放送されていることでも話題の漫画『殿と犬』(フレックスコミックス刊)の1エピソード、『わらしべコーギー』を紹介する。『殿と犬』作品＆アニメ公式X(旧Twitter)アカウントにて、本作が12月25日にされると、4000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、作者の西田理英さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

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柄杓を気に入っていた犬だったが、物々交換で行きついた先は

コワモテだが心優しい殿、十文字重虎に市で買ってもらった柄杓をくわえ、ご機嫌な犬。犬が柄杓をずっと口にくわえていたので、持ち手がボロボロになってしまっていた。しかし、犬はそんな柄杓に愛着があった。

ある時、そんな犬を見た男性から「その柄杓をゆずってくださいませんか!?」と声をかけられる。殿が柄杓を渡すと、「いやぁ助かりました」と男性に感謝された。

男性は、薬を届ける途中に瓶を割ってしまったという。しかし、柄杓を譲ってもらったおかげで、薬を全部失くすことなく済んだ。

さらに、持ち手が短く薬を運びやすい柄杓を気に入ったようで、男性の表情は明るくなっていた。そして、「柄杓の代わりとはいきませんがどうぞ」と言ってあるものを差し出して…。

この漫画を読んだ人たちからは、「ほんとこういうのでいい」「ほっこりする」「殿も犬もかわいすぎ」「見てるこっちが嬉しくなる」「なんてかわいいわんこ」など、多くのコメントが寄せられている。

わらしべ長者とはまた異なる、殿と犬ならではの結末

――『殿と犬』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

10年ほど前にWebコミックの企画で犬を題材にした漫画のショート読みきりを依頼されて、どうせなら好きな物を混ぜようと時代劇とコーギーを合わせた漫画を描いたのがきっかけです。

――ぼろぼろの柄杓をゆずって、しょぼんとしてしまっている犬の姿が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

わんちゃんって自分の持ち物への執着がすごいんです。うちの犬(コーギー)も古いおもちゃを捨てる際に見つからないようにしないとゴミ箱をずっと見つめています。そういった所を表現できればなと思いわらしべ長者のお話を絡めつつ描きました。ぜひわんちゃんの執着の強さを念頭に読んでいただきたいです。

――ちょっといい柄杓をくわえている時の、犬の表情が個人的にお気に入りです。西田さんが特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

私も新しい柄杓をくわえている犬のシーンが気に入っています。本当のわらしべ長者のお話なら最後はとても裕福になるのですが今作のラストは殿と犬らしいエピソードにまとめられたなあと思っているので。

――犬には多くの種類が存在しますが、なぜコーギーが選ばれたのでしょうか？差し支えなければお教えいただけますでしょうか？

それはもちろん我が家の愛犬がコーギーだからです！もう可愛くて可愛くて…モデルにもなってもらえるので助かっています。

――むっちりとして、ふさふさな犬がかわいらしく、思わず触りたくなってしまいました。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか？

ありがとうございます！そう思っていただけているなら作画大成功です。犬のモフモフさはもちろん、色々な感情を表情や動きで表現できるようにこだわっています。

――今後の展望や目標をお教えください。

アニメやグッズも作っていただきありがたいです。次はLINEスタンプの第二弾…とか密かに思っています。漫画の方は殿と犬の過去なんかも描きたいです。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

いつも応援ありがとうございます！最近犬だけでなく殿も素敵だと言っていただけることが増えて嬉しいです。「殿と犬」、漫画もアニメも引続きよろしくお願いします！