金曜ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」(TBS系)で週刊誌記者・神井孝を演じる磯村勇斗

磯村勇斗、松山ケンイチとの芝居の駆け引きを堪能「いろいろと仕掛けてくるので楽しい」<クジャクのダンス、誰が見た?>

2025.02.14 07:05
金曜ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」(TBS系)で週刊誌記者・神井孝を演じる磯村勇斗

金曜ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系/U-NEXT、Nettflixで配信)の第4話が、2月14日(金)に放送される。このほど、本作で雑誌「週刊ジダイ」の記者・神井孝役を務める磯村勇斗にインタビューを敢行。目的のためなら手段を選ばず、強引な取材や無粋な駆け引きもする神井を演じるにあたり意識したことや、印象に残っているシーンなどを語ってもらった。

「このマンガがすごい!2024」ランクインの大人気漫画が待望のドラマ化

本作は、月刊漫画雑誌「Kiss」(講談社)にて連載中で、「このマンガがすごい!2024」(宝島社)オンナ編の第4位にランクインした浅見理都の同名漫画をドラマ化。クリスマスイブの夜に元警察官の父親を殺された娘が、遺された手紙を手がかりに真相に迫る姿を描くヒューマンクライムサスペンスだ。

父が殺された理由を追う大学生・山下心麦を広瀬が演じるほか、心麦と共に事件の真相を追う弁護士・松風義輝役を松山ケンイチ、殺された心麦の父・山下春生役をリリー・フランキー、心麦を執拗に追う週刊誌の記者・神井孝役を磯村勇斗が務める。

さらに、心麦を取り巻く人物として松風の弁護士事務所の共同経営者・波佐見幸信役に森崎ウィン、心麦と春生が通う屋台ラーメン店の店主・染田進役に酒井敏也、心麦の母・山下静香役に仙道敦子、心麦の伯母・木村夏美役に原日出子、心麦の小学校時代からの友人・ありさ役に清乃あさ姫、春生の捜査一課時代の部下・赤沢正役に藤本隆宏、赤沢の妻・赤沢京子役に西田尚美、その息子・赤沢守役に野村康太が決定。

事件に関わる人物にも、検事・阿南由紀役の瀧内公美、捜査一課の若手刑事・秋貞隆雄役の絃瀬聡一、東賀山署の刑事・西陣誠役の斉藤優、22年前に起こった一家惨殺事件の犯人として逮捕された死刑囚・遠藤力郎役の酒向芳、遠藤の息子で春生を殺害した犯人として逮捕される遠藤友哉役の成田凌ら、豪華キャストが集結。謎が謎を呼ぶストーリーを盛り上げていく。

神井はこれまで出会った癖の強い記者やライターの集合体?

――神井という記者を演じるにあたって、意識したことはありますか?

神井はどんな手札を持っているか分からないような存在で、急に現れるのでインパクトがあるというか、ちょっと癖のある人物にしたいなと思って演じています。なので、セリフの言い回しをネチネチしているように言ってみたり。相手を自分の手のひらで転がすようにセリフを展開することができたら、会話のラリーがすごく面白くできるのではないかと考えています。

――クランクイン前に原作は読まずに挑んでいるとお話されていましたが、その後は?

途中で読んだら原作の神井が出てきてしまうと感じたので、まだ読まずにいます。今回は読まないほうが、また原作とは違う神井としての登場の仕方やキャラクター像を作ることができるのかなと思って。あえて自分の作戦として、そうさせてもらっています。

――神井というキャラクターのエッセンスとして、実際に会ったことのある記者を参考にしたことはありますか?

さまざまな媒体のライターさんや記者さんとお会いしますが、本当に皆さん1人ひとりに個性があって。その中でも僕の中で印象に残っている癖の強い方を頭の中でピックアップして、神井というキャラクターに合うかもと思った言い回しや目線の置き方などを取り入れたりしています。

「松風にツッコミを入れたシーンの掛け合いは楽しかったです」

――ここまでを振り返って、印象に残っているシーンはありますか?

心麦に対しては神井が一方的に、揺るがすような言葉をどんどんぶつけますけど、松山ケンイチさんが演じる松風との対峙は相手が弁護士であることから、心麦よりは交渉を巧みにしていかないと、突かれてしまうのでかなり集中力が必要です。実際に松山さんがどんなふうにセリフを出してくるか予想できないくらい、いろいろと仕掛けてくるので、非常に楽しく演じています。

4話では、対峙して見合ったりするような駆け引きがあって。神井が今まで軽々と仕掛けたことを松風には仕掛けられていなかったのですが、初めて仕掛けに成功したり、交渉もどんどん進化していくので楽しみにしていただきたいです。

――掛け合いのシーンではクスっと笑えるところもありますね。

溝を作る瞬間というか、ふわっとする瞬間は作ってもいいのかなと思うんですが、神井は基本シリアスなところを担当することが多いキャラクターなのでなかなか難しいところですね。

ただ、2話で松風と対峙したときに、とにかく明るい安村さんのモノマネがちょっと入ったところは、ツッコミを入れていましたね。「大晦日オールスター体育祭」のときに、安村さんご本人とお会いできたので、みんなで写真を撮らせてもらったりして(笑)。そのシーンの掛け合いは楽しかったですね。

犯人探しが現場でのルーティンに

――この撮影現場ならではのルーティンなど、合間の過ごし方を教えてください。

犯人探しがルーティンじゃないですかね(笑)。皆さんがそれぞれ新しい情報を持ってくるので。実は今日も新しい情報をいただいたのですが「これは絶対に言わないでください」と口止めされているので、聞きたい人がいたら情報交換だったり、駆け引きをもちかけるのもいいですね(笑)。

――神井らしい発想ですね。

やり方を変えながら、少しずつ情報を出していこうかなと(笑)。でも考察の話だけでなく、趣味の話もしています。特に広瀬さんと松山さんとは同じシーンが多いですし、3人とも体を動かすことが好きなので、休日の過ごし方や普段どんなことをやっているかなどスポーツに関する話もしています。

――広瀬さん、松山さんとは初共演ということですが、共演して感じた印象は?

お2人ともテレビや映画で受ける印象よりも、物腰が柔らかくてフランクでおしゃべりが好きな方だなと思いました。松山さんは寡黙なイメージがあったのですが、お話すると方言が出たりして、とても愛される方なんだなというのが新たな発見でしたね。でも芝居となるとお2人とも心麦と松風として向き合ってくださるので、掛け合いをしていて楽しいです。

4話のキーパーソンは染田?

――本作は“信じる”ことがキーポイントかと思いますが、磯村さん自身が何かを信じるときに特に大切にされていることは?

信じていても簡単に裏切られることもありますから難しいですよね。人というよりは、自分の夢や目標があったとするならば、それを絶対に叶えるという、未来をイメージして、自分を信じ込ませることが大事なのかなと思っています。

デビューする前は、「俳優をやりたい」と思って、「こういうドラマや映画に出る。それでみんなにちやほやされる!」とか、自分の中でさまざまなイメージを作っていたんですよ。当時はすごくがむしゃらでしたし、厳しい世界ということも分かっていたので、そうしないと自分が負けてしまう気もしましたし、やっていけなかったんだと思います。

自分の気持ちを高く維持するために、とにかく自分を信じ込ませていくことは大切だし、ポジティブにもなれるのかなと思います。

――第4話の見どころを教えてください。

4話は話が動くポイントとして、春生さんと心麦と深い関係でもあるラーメン屋の染田進さん(酒井敏也)の周りの話が出てきます。神井もある人物たちと密会をしていたり…。まだまだ明かされていないことがたくさんある中で1つひとつのパーツが出てくるので、楽しみにしていただけたらうれしいです。

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