竹内涼真、飛躍し続ける“演技の振り幅”で視聴者を魅了俳優としての魅力をこれまでの経歴と共に振り返る

2025.02.08 12:00

竹内涼真が主演を務める極限のゾンビサバイバル「君と世界が終わる日に」シリーズ(シーズン1～5までHuluで配信中)。2024年にはシリーズ初にしてファイナルとなる「劇場版君と世界が終わる日に FINAL」が公開され、1月26日より動画配信サービス・Huluにて本作の見放題配信がスタートした。過酷なロケの中、本シリーズで“座長”を務めあげ、多くのキャスト陣を引っ張っていった竹内。長きにわたって愛される人気シリーズとなったのは、彼の存在が大きいのではないだろうか。本記事では、そんな竹内の経歴を振り返りながら、彼の魅力を紹介していく。

メンズモデルオーディションがきっかけで芸能界デビュー

2013年に女性ファッション誌によるメンズモデルオーディション「minaカレグランプリ」にてグランプリを受賞したことで芸能界デビューを果たした竹内。その翌年、“若手俳優の登竜門”と言われる「仮面ライダードライブ」(テレビ朝日系、2014年放送)に出演したことをきっかけに、彼の躍進劇がスタートする。

「下町ロケット」(TBS系、2015年放送)や映画「帝一の國」(2017年公開)などの話題作に出演が続く中、特に知名度を上げたのはNHK連続テレビ小説「ひよっこ」(2017年放送)への出演だろう。本作で竹内は、慶應大学へ通うおぼっちゃま育ちの好青年・島谷役に抜擢され、主人公・みね子(有村架純)とのやり取りで見せる初々しい姿が好評を博した。その後、ドラマ「過保護のカホコ」(日本テレビ系、2017年放送)への出演で、不器用な青年・麦野役を魅力たっぷりに演じた竹内。高身長でさわやかなルックスと愛嬌のある笑顔、そして好印象な役柄が続いたこともあり、瞬く間に注目を集めていった。

また竹内はワイルドな役柄にも定評があり、「君と世界が終わる日に」シリーズをはじめ、スパイアクション映画「太陽は動かない」(2021年公開)やドラマ「龍が如く～Beyond the Game～」(2024年)などでは、緊迫感あふれる演技や鍛え抜かれた肉体でアクションシーンにも挑戦している。

ギャップのある演技で視聴者の心をつかむ

竹内の魅力を語るうえで欠かせないのは、各作品で見せる“演技の振り幅”だ。ドラマ「過保護のカホコ」では、超過保護な環境で育ったカホコ(高畑充希)の恋人でツンデレ美大生の麦野役を演じた。一見ぶっきらぼうに見える麦野には、幼い頃に母親に捨てられてしまった過去があり、そのトラウマを思い出した際にカホコにしがみつきながら号泣して弱い一面を見せている。時にカホコに甘えたり寂しがり屋だったりと、“ツンデレ”や“ギャップ”のあるキャラクターを見事に演じ、結果として多くの視聴者の心をつかむこととなった。

その後、竹内はドラマ「陸王」(TBS系、2017年放送)にも出演し、実業団の陸上部員・茂木を演じている。ちなみに、当時すでに知名度のあった竹内だが、茂木役を演じるにあたって他の新人と同じようにオーディションを受けたそうだ。本作の伊與田プロデューサーは、「知名度が上がって鼻が高くなるのではなく、0からオーディションに来る彼の心意気が茂木と重なった」と当時のインタビューで語っている。

2017年頃はさわやかな好青年役を演じることが多かった竹内だが、もともとの実直な人柄からも、まさにハマり役だったことが伺える。

ハードな撮影をこなすため、私生活にも気を使う竹内

2020年以降も、竹内はこれまで培ってきた経験や実績を武器に躍進を遂げていく。ヒューマンミステリードラマ「テセウスの船」(TBS系、2020年放送)では、主人公で殺人犯の息子・田村心を演じた竹内。父親が事件を起こす直前の平成元年にタイムスリップしたことから、“未来を変える”ために奮闘するのだが、その中で心は狡猾な罠を仕掛ける真犯人と心理戦を繰り広げていく――。難しい役どころながらも、竹内のまっすぐな演技は視聴者の心に刺さり、“家族愛”を感じさせるシーンではネット上で感動の声が続出した。

そして、代表作の一つとも言える「君と世界が終わる日に」シリーズでは、約4年もの月日をかけて本シリーズと向き合ってきた竹内。“ゴーレム”と呼ばれるゾンビがはびこる世界で、竹内演じる主人公の間宮響は、生存をかけて恋人や仲間たちと共に奮闘し、時には敵対組織と闘う様子も描かれている。そんな本シリーズでは、迫力満点なアクションや恋人に見せる優しい笑顔、仲間への熱い想いなど、俳優としてさまざまな演技を披露する竹内を見ることができる。

また、ハードな撮影を乗り越えるべく、竹内は日頃から食事や運動にも気を遣っているという。以前インタビューでは、「体作りのためにもウエイトトレーニングとか有酸素運動を中心に、たまにウォーキングもすることも。ここ1年半くらいは、こういうライフスタイルを心掛けるようにしています」とコメント。普段の生活からも、俳優業に熱量を持って挑んでいることが分かる。

持ち前のルックスに甘んじることなく、ストイックな一面もあわせ持つ竹内。今後もさまざまな作品に出演し経験を積んでいくことで、さらなる魅力が加わっていくことに期待したい。

なお、動画配信サービス・Huluでは「君と世界が終わる日に」シリーズをはじめ、竹内が出演する「仮面ライダードライブ」「下町ロケット」「テセウスの船」「過保護のカホコ」「陸王」も見放題配信中。