ブレス所属:長谷川七虹(C)Deview

映画界で存在感を放つ新進俳優・長谷川七虹「“出会ってしまった!”と感じるような作品を作りたい」

2025.01.23 19:00
提供:Deview

 エンタメ界の新人発掘に特化したオーディションメディアとして41年の歴史を誇る『デビュー/Deview』が芸能プロダクション150社の新人募集情報を特集した『冬の特別オーディション2025』を開催中。その企画に参加する新人開発に積極的なプロダクションが2025年に向けてプッシュする新人をクローズアップしてインタビュー。映画の中に真実を感じて、俳優として生きることを志した長谷川七虹。2月1日公開の映画『オーガスト・マイ・ヘヴン』(工藤梨穂監督)など、様々な映画で存在感を見せる新進女優に、デビューのきっかけから、俳優の仕事と現在の所属事務所、そして今後の目標について話を聞いた。

【ブレス所属/長谷川七虹(はせがわ・なこ)インタビュー】

――俳優の仕事に興味を持ったきっかけから教えて下さい。

【長谷川】「小さい時からお遊戯会や学芸会が好きで、“授業が全部学芸会の練習だったらいいのに”って思うくらい、演じたり、物語を自分で作って、その中に潜り込んでいくような作業が好きでした。その延長で、中学の時には演劇部に入って演技に取り組むようになったんです。そして中学2年生になったころ、自分の中で信じてきたことがガタガタと崩れるような時期があって。その時に一番信じられると思ったのが、映画を作っているスクリーンの向こう側の人たちだったんです。スクリーンの向こう側からこちらの世界を見つめてみたいと思った時に、お芝居が好き、演じることが好きということがより明確にはっきりとしてきて。どうしたら自分のなりたい方向へ進めるのか、考えるようになりました。それでミニシアターに一人で通うようになったんです

――中学生で単館上映の映画館に行くなんて、早くから目覚めたんですね。

【長谷川】「私、愛知県出身なんですけど、名古屋駅の上にシネマスコーレという若松孝二監督が作った映画館があって、よく通っていました。そこで自分の映画の概念が崩されて。こんな映画もあるんだよって教えてもらいましたし、映画館にはいろんな人たちが集まっているんですが、映画を観るという空間の中では、みんなが等しく時間を見つめる…そういう空間心地よくて、息がし易くて。私も映画を作る側として携わりたいという想いが強くなりました」

――そんなふうに映画に安らぎを感じていたのは、やはり中学で信じていたものが揺らいだことがきっかけ?

【長谷川】「小さい時は人を信用していましたし、みんな友達というぐらい楽観的な考えだったんですけど、思春期には人の悪意に触れる瞬間もありましたし、自分自身を見つめ直す過程で相当落ち込んで、世界を閉じていました。そんな自分の世界をこじ開けて引きずり出してくれたのが芸術や映画でした。映画は本当のことを嘘なく描いてくれていると感じて、信じられると思っていました」

――映画の世界を目指して、俳優を志すようになったんですね。

【長谷川】「中学校は芸能活動禁止だったので、雑誌の『デビュー』さんを買っても応募していいものかと迷っていました。でも糸口が欲しかったので、ワークショップを探して通ったり、高校生の時には豊橋のプラット(穂の国とよはし芸術劇場)という劇場で、東京から来た脚本家さんや演出家さんと1ヵ月かけて舞台を作る企画にも参加しました。そして京都芸術大学の映画学科俳優コースに進学して、初めて同じような志を持った人たちともの作りができたと思いました」

――大学ではどんなことを学んだんですか?

【長谷川】「大学の授業は俳優だけに特化したものではなくて、横断的に制作面も勉強することができました。授業で脚本を自分で書いたり、制作コースの子たちと映画の企画を考えたり。撮影に入る前に、自分たちで道路の使用許可を取りに行ったり、近隣の方に自分の足で挨拶回りもしました。俳優が芝居をする、その瞬間のためにどれだけの人が時間をかけて環境作りをしているのかも強く実感できて、自分がそのカメラの前に立つことの意味の大きさを実感できました。大学4年間、そういう場所で学ぶことが出来て良かったなと思っています」

――そこからプロの俳優になった経緯は?

【長谷川】「大学を卒業したら上京して俳優を目指すことは決めていました。高校の時に知り合った映画のプロデューサーさんに相談したとき、“長谷川さんにはブレスさんがどうかなと思います”と声をかけてくださったんです。最初お会いしたときには所属は確約されてない状態だったんですが、御縁があって所属させていただくことになりました」

――ブレスに所属することになった決め手は?

【長谷川】「ブレスのマネージャーさんは、今の現実をまっすぐお話ししてくださる方なので、私もその言葉を真っさらな状態で受け取ることができましたし、自分の言葉も嘘なくお話していいんだという想いを感じていました。今後自分が作品を作っていく上で、純度を保ちながら、前向きでいられる環境だと感じて、この場所で私は俳優として作品に携わりたいという気持ちになりました」

――その後、実際に映画に関わっていくことになるわけですが、事務所のサポートやバックアップについてはどう感じていますか?

【長谷川】「ブレスは映画の制作もしているので、演技についてだけではなく、現場の環境や、俳優が現場に至るまでについても話してくださいます。事務所で制作した映画の脚本やDVDで勉強させてくださったり、お薦めの映画を教えてくださったり、教養という部分でもコミュニケーションを取ってくださいます。私の話も興味を持って聞いて覚えていてくださって、仕事以外でのやり取りでも、俳優としてだけではなく、人としてちゃんと見つめようとしてくださっているなと感じています」

――プロの現場に触れて、改めて感じた演じることの楽しさややりがいについて教えて下さい。

【長谷川】「学生時代から作品を作る行為はしてきたんですが、最近は俳優を仕事としてやっていくんだという気持ちを身にしみて感じています。朝早くから俳優より先に準備をしてくださるスタッフの方たちやエキストラの方たちがいる中で、観客の目に映るものとして俳優が大きな部分を占めているということに対して、責任を持たなくてはいけないと強く感じます。今は現場の規模も大きくなり関わる人も増えているので、そういったことをより強く感じられています」

――2025年が始まりましたが、今後の抱負を教えて下さい。

【長谷川】「稀に“出会ってしまった!”と感じることがあります。それは芸術を鑑賞するときや、日常生活で食事をするとき、いい匂いの空気を感じるときなど、稀にだけどとても大切だなと思うんです。そんなふうに感じる作品を作りたいですし、その作品に出会うべき人たちがいて、その人たちに向けて自分がこれまでにもらった分を手渡していけるようなもの作りがしたいと思っています。そのためにも、普段の生活でも、自分が心動かされることを捉えながら、吸収していきたいと思っています」

――さらに大きな目標や夢はありますか?

【長谷川】「自分が映画の世界に進みたいと思うきっかけとなった方々と、ゆくゆくは一緒にお仕事ができたらいいなと思います。そして大学時代に出会った同期が自分の中ではすごく大きなものなんです。人に対して柔軟に心を開いてもいいんだ、人間を取り戻したという感覚が強いので、今後自分自身も経験を積んで、同期と現場で再会できたらいいなと思っています」

――映画の世界に進みたいと思うきっかけとなった人について具体的に教えていただけますか?

【長谷川】「岩井俊二監督や山戸結希監督、脚本家の坂元裕二さんです。坂元さんの脚本は録画を何回も止めて書き起こして読みたいぐらい好きです。高校生の時に夜行バスに飛び乗って、東京まで坂元さんのイベントに行ったりしたぐらいなので、今後何かの形で関われたらいいなと思っています。山戸監督は愛知出身で、本当に映画の希望というか、光ですね!」

――今後この記事を呼んでブレスの募集に応募する人もいるかもしれません。そんな人に向けてご自身の経験を踏まえて背中を押すようなエールをいただけますか?

【長谷川】「学生の頃、映画館で映画を観ていた時、作品の向こうの人たちと目が合うような感覚があって。そういうことが今もいろんな暗闇の中で起こっているんだと私自身思っています。その中で自分が握っているのが本当のものだと思うので、その感触を持ちながら、私自身もスクリーンの向こうから目を合わせたいと思っています」

――2月1日には出演された映画『オーガスト・マイ・ヘヴン』(工藤梨穂監督)が公開されます。

【長谷川】「私が大学に入る前、愛知の映画館で両親と一緒に観た映画『オーファンズ・ブルース』は、工藤梨穂監督が京都芸術大学の卒業制作として撮って『PFFアワード2018』でグランプリを受賞した作品で。私が京都芸術大学に入りたいと思ったきっかけでもあるんです。しかも主演の村上由規乃さんは『オーガスト・マイ・ヘヴン』でも主演を務めているんです。作品を観ていた側だった自分が、今現場でご一緒して近くでお芝居を見られるというのもつながりを実感していて。『オーガスト・マイ・ヘヴン』は、自分自身がこれまで辿ってきた道としても、これから俳優を続けていく上でも大事な作品だなと思っています。今後もまた、工藤監督の作品にぜひ参加したいと思っています」

【プロフィール】
長谷川七虹(はせがわ・なこ)●2001年10月4日、愛知県出身。ブレス所属
趣味:映画鑑賞/散文詩を書くこと/未知な食べ物を食べること/ギター
特技:文章を書くこと/一人でいられること
2024年:映画『さよならピーチ』(遠藤愛海監督)主演
2025年:2月1日渋谷ユーロスペースにて公開 映画『オーガスト・マイ・ヘヴン』(工藤梨穂監督)出演

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