藤原樹“吟”、枕元に突如現れたキャラ強“日本酒”たちにギョッ「驚きの表情がかわいい」と反響＜あらばしり＞

2025.01.18 18:46

THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの藤原樹が主演を務めるドラマ「あらばしり」(毎週木曜深夜0:59-1:29、読売テレビ※Lemino・Huluほかにて配信)の第2話が1月16日に放送された。第2話では亡くなった祖父・金蔵(渡辺哲)の遺言で酒店を託された主人公・吟(藤原)が、金蔵の自宅兼酒店で驚きの体験をした。(以下、ネタバレを含みます)

個性豊かな日本酒たちが“見える”存在となって出現

「あらばしり」は、ライフワークとして日本酒の魅力を発信する橘ケンチ(EXILE/EXILE THE SECOND)と、俳優・脚本家・監督として活躍する平沼紀久が原案を手掛け、2020年12月から講談社「マガジンポケット」にて連載された日本酒の擬人化漫画(漫画：タクミユウ)をドラマ化。日本の「伝統酒造り」が無形文化遺産に登録され、関心が高まる中で誕生した作品だ。

日本酒は、全国各地の風土に合わせた酒蔵で年月をかけて生まれた酒だけあって、その個性は知れば知るほど奥深い。無色透明な日本酒一つ一つに物語があり、味や風味もどれも異なる。その日本酒たちが擬人化され、“必要としている人だけが見える”存在となって登場するのがちょっと不思議で面白い今作。

穏やかで優しく、真っすぐ芯がある「一歩己」を西山潤が演じ、無骨でおとこ気があり、頼れる兄貴分キャラの「赤武」は市川知宏、柔らかく優しい、人懐っこい天真らんまんな「加茂錦」は大倉空人(原因は自分にある。)。大人の色気があり、知性溢れるお喋り好きな関西弁キャラの「篠峯」は吉田健悟、ワイルドで硬派、一匹おおかみで熱い「村祐」は青山凌大、陽気でパリピなムードメーカーキャラ「屋守」が後藤拓磨(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)と、それぞれ多彩なキャラクターを演じる。

吟は自由に生きる息子と父をつなぐ日本酒を提供

第2話では、吟が亡くなった金蔵から酒店を託された当時の物語が描かれた。

金蔵の自宅兼酒店を訪れた吟は、幼い頃に見た、客にピッタリの酒を選んでみんなを笑顔にしていた金蔵を思い出すが、「自分には無理だ」と思い、店は売るしかないと考える。翌朝、目の前に突然「一歩己」「赤武」「加茂錦」が現れ、吟は何が起きているのか状況が理解できず、驚くばかり。

しかも、弁護士の宝田(大山真絵子)から知り合いのためにぴったりな日本酒を探してほしいと頼まれ、日本酒の知識がない吟は戸惑ってしまう。

そんな中、店を訪れたのは、性別に捉われずに好きな服装で自己表現をするインフルエンサー・泰希(ゆうたろう)。故郷の父親との関係がギクシャクしていて落ち込んでいたが、本当は父親が好きな日本酒を一緒に飲み、談笑できるような間柄に戻りたいようだ。そこで金蔵の特殊能力で人間の姿を与えられていた日本酒の「一歩己」「赤武」「加茂錦」が泰希の心をほぐしていく――。

初回放送で6人勢ぞろいしていた日本酒たちと吟との出会いが描かれた第2話。吟も当然出会ったばかりの頃は、日本酒が成人男性の姿をしてしゃべったり、それぞれ性格を持っていたりすることにビビっていたし、不思議がる側の人間だったことが分かる。

そう、「あらばしり」は少し“変”な世界だ。しかし、その奇妙さが違和感なく描かれていて、むしろ癒やし系ドラマとして成立しているのは、日本酒へのリスペクトや弱ったお客さんに笑顔になってもらいたい一心でもてなす吟たちの空気によるものであろう。吟が金蔵から受け継いだ「日本酒で人を笑顔に」の精神は、視聴者にもじんわりと伝わってくるドラマだ。

SNSでは「吟くんの驚きの表情がもうかわいい」「吟と日本酒たちの絆が深まってく過程を見守っていけるの楽しみ」「吟さんのパジャマ姿とても可愛かった」といった反響や、毎回日本酒について解説する場面があることから「純米酒と本醸造酒の違いが分かりました」「日本酒講座勉強になる」などの声が寄せられている。

次回、第3話は1月23日(木)に放送。日本酒に人間の姿を与える能力は、吟にも受け継がれていた。その力で、新たに「村祐」「篠峯」「屋守」の日本酒が現れる。

◆文=ザテレビジョンドラマ部