「日本一ふつうで美味しい植野食堂」

「植野食堂」×「町中華で飲ろうぜ」コラボで植野広生と玉袋筋太郎が語る「味だけじゃねえぞ、値段だけじゃねえぞ」な“町の味わい”の楽しみ方

2025.01.12 18:00
「日本一ふつうで美味しい植野食堂」

BSフジの「日本一ふつうで美味しい植野食堂」(毎週月〜木曜夜6:00-)と、BS-TBS「町中華で飲ろうぜ」(毎週月曜夜10:00-)のコラボが決定した。局の垣根を越えたコラボレーション番組として、BSフジでは1月13日(月)夜6:00~6:30に前編、翌14日(火)夜6:00~6:30に後編が放送され、BS-TBSでは1月27日(月)夜10:00~11:00に1時間番組が放送される。街で営業する普通の店を訪ね、その味わいを楽しむという点で共通する両番組。放送を前に、MCを務める元「dancyu」編集長・植野広生と玉袋筋太郎に話を聞く。お互いへの強いリスペクトと共感など、笑いを交えつつ大いに語ってくれた。

「BSらしい番組」の価値

――局の垣根を越えての番組のコラボというのはあまり事例が無く、面白いなと思っていました。そもそも、今回のお話はどういうところからスタートしたのでしょうか?

植野広生(以下、植野):元々、テレビやラジオで一緒に飲みながらの収録も多くて、収録を忘れるくらい飲むこともありまして(笑)。

玉袋筋太郎(以下、玉袋):飲みの収録はつらいですよね(笑)。

――大きなきっかけは「植野食堂」の400回というところでしょうか。「町中華で飲ろうぜ」ももうすぐ300回ですね。

玉袋:400回はすごいですね。

植野:番組自体は「町中華で飲ろうぜ」が先に始まっていますよね。両方を合わせて「700回記念」でも良かったですね。

――実際に「一緒にやろう」というお話があった時は、お2人とも「いいね」という感じでしたか?

植野:そうでしたね。

玉袋:楽しそうだと思いました。

植野:ぶっちゃけ玉ちゃんと飲んでいると楽しいので、番組とか関係なく一緒に飲めるのが嬉しい。あとはやっぱり2つの番組は本当にBSらしい番組だと思うんですよ。視聴者の皆さんにハマるというか、違和感なく見ていただけると思います。

玉袋:そうですね。

――勝手なイメージなんですけど、わりと上品な植野さんと、「べらんめえ」な感じの玉袋さんの対比が面白いかなと思うんですが…。

植野:出ちゃうんですよ、どうしても上品さが(笑)。

玉袋:演じるのが大変なんですよ、僕も(笑)。

――ちなみにお2人はお互い、どんな印象を持たれていましたか?

玉袋:俺は植野さんがやっている“普通だけど本当はすごいことをやっている人たち”を紹介している番組は、偉いと言ったらアレですけど、重要な任務だと思うんです。それを淡々とやられているというところには、本当にリスペクトがありますよ。

――植野さんからみて、「町中華で飲ろうぜ」はどうですか?

植野:酒飲みというか、一緒に酒を飲んで楽しい人は「回数」ではなくて、何年かぶりに会っても、スッと入ることができますよね。昨日まで一緒に居たかのように飲める人が僕は3人くらいいるんですけど、その内のひとりが玉ちゃんだと勝手に思っています。

――心の友ですね。

植野:今回の400回記念の時も久しぶりだったのですが、いきなり「カンパーイ」と…スーッと入っていける。飲むのも楽しい。僕の番組は厨房に入って料理を教えてもらうという主旨なんですけど、「町中華で飲ろうぜ」は玉ちゃんがお客さんとリアルで触れ合うというもの。だからどんなお店であっても、町中華ではないお店でもそうだと思うのですが、玉ちゃんの自然体な“酒飲みの鑑”…いや鑑とは言わない(笑)。酒飲みに鑑も何もないですからね。

玉袋:ははは。

植野:ロケ力とか仕事とかを超越した、本当の酒飲みならではのパワーを感じます。酒飲みには「良い酒飲み」が何だかわかるじゃないですか。「こういう人と飲みたいな、飲んでいて楽しいな」という…そのイメージに手足とグラスを付けると、玉ちゃんになるんですよ。

一同:(笑)。

植野:「町中華で飲ろうぜ」も本当に自然体でやっているように見えます。自然体で番組を作るというのは、きちんとした技術が必要なことだろうなと。その「町中華で飲ろうぜ」の玉ちゃんと一緒にやれるという話を聞いたときは、「おお、やったー」という感じでしたね。

わくわくさせてくれる店の特徴

――植野さん曰く「本当の酒飲み」の玉袋さんは「肝臓は水で洗う」という名言がいろいろな番組で紹介されています。

玉袋:医者に言ったら「そんなことは無い」と一刀両断されました。

一同:(笑)。

植野:でも番組の名言「カッテぇ!」も、たまらなく共感できるじゃないですか。言葉だけじゃなく、共感できて「わかる」といいますか。我々は世代的にもほぼ同じなので、ロケの時もホッピーを飲んでいても作法がほぼ同じなんですよ。行為がハモったりすると、「あー、昭和ってこうだよな」みたいなのがありますね。

――今回、前後編の収録を終えてみた感想を聞かせてください。

玉袋:もう、あっという間という感じでしたよね。「なんでカメラが居るんだ?なんでワイヤレスが付いているんだ?」というくらいの気持ちでやっていましたよ。「撮らないでくれ」と言った後で「あ、仕事だ」と気づきました(笑)

――(笑)。それくらいにあっという間に終わっちゃったんですね。

玉袋:楽しいからね。

植野:1軒目がかつて「町中華で飲ろうぜ」のロケで行ったお店だったんですけど、たぶん「植野食堂」と「町中華で飲ろうぜ」は似ているところがあるんです。美味しいや不味いを超越した「場の空気感」や「お店の人、人の物語」みたいなところがあって、最初に案内してもらったお店に入った瞬間に「ただいま」という感じでした。服を脱いで風呂入っちゃおうと思うくらい、なじみのある所に案内してくれたことも嬉しかった。やっぱりそういうところで、濃い目のつまみで飲むのも最高に楽しかったです。

玉袋:俺は2軒目に植野さんがおすすめのところに行ったとき、初めて来たのに初めてじゃないような迎え入れ方をしていただいたのが驚きでした。雰囲気、空気?本当に何だろうな、空気清浄機がいらないようなクリーンで澄んだ空気でしたね、俺にとっては。

――1軒目が町中華のお店、2軒目が植野さんの…。

植野:お総菜屋さん。人気のお総菜屋さんなのですが、奥にテーブルがあって昼間から飲み食いできる盛り場みたいなところなんですよ。空気清浄機も加湿器も何にも要らないです。全然、風邪もひかない。

――1軒目、2軒目それぞれのお店の魅力や、チョイスした理由も詳しく教えていただけますか。

玉袋:1軒目はやっぱり、メニューの豊富さも面白いんですがね。女将さんだとか、ご主人の人の良さというか。女将さんはホールに出るのだけど、ご主人はカウンターの中に居て、出てこなくても人の良さが料理を通じるような…。

植野:カウンターから出てこなくても、僕の後ろから良いオーラが来るんですよね。

――どちらの町のお店でしょうか?

玉袋:亀戸か。

植野:亀戸の駅前から始まったんです。お店に入ってお品書きを見た瞬間に…。

玉袋:あれだけでね。バーッと張り出された。

植野:よく「品書きだけで飲めます」というお店があるんですが、あそこは本当に品書きだけで帰ってもいいというくらい、見た感じが良かったです。

玉袋:手書きでね…。神社のお祭りなんかでもよくあるじゃない、「◯◯様金一封」と書かれたものが貼ってある、そんな感じのメニュー。

――わくわくしますね。

玉袋:すごいわくわくさせてくれる、フックがありますよね。そのフックに応えてくれる料理も出してくれるし。

植野:お品書きがちょっと変色したような、「染み染み」な感じと料理の味が「あ、その通りだ」というくらいの、本当に染みる料理ですね。

玉袋:偽りなし、という。

――お2人の番組で紹介されるお店が素晴らしく魅力的で、「番組スタッフさん、すごいな」と思っているのですが、お2人のチョイスも入るのでしょうか?

植野:「植野食堂」はすべてスタッフの…(笑)。

玉袋:俺も!台本を棒読みしているだけなんです。台本を店の色んな所に貼っていますから。

――そんな風には見えませんでした(笑)。毎回、お店の深いストーリーがあるというのも驚きです。毎回、どのお店にもああいうストーリーがあるものなんでしょうか?

玉袋:ありますよ。星の数ほど、お店の数ほど物語がある。すごいことですよ。

植野:「店をやる」と僕らは簡単に言いますけど、始める、続ける、維持するということは本当に大変なことです。特にコロナ禍を経て、辞めてしまうお店や変わってしまうお店も多い中、我々の番組に出てくれるお店はずっと変わらず続けているお店が多いんですよ。それは本当に大変なことで、それだけでもストーリーなのに、それぞれのお店にまあ個性的な人たちがたくさんいる…。

玉袋:いるんだよ。

植野:だから「すごいお店」と仰っていただけるとありがたいのですが、我々は店を紹介しているのではなくて、その店の中身とか空気感とか人とか、僕らの楽しみ方みたいなものを皆さんに知ってほしいと思ってやっているんですよね。

玉袋:そうですね。ディズニーのキャラクターよりもたくさんの良いキャラクターがいて、そのパレードを観ているイメージを感じてもらえたらいいと思いますよ。

植野:日々、パレードだから。

玉袋:最高でしょ?ポケモンであり、モンハンであり、色んなキャラクター、人がいるんですよ。そういう風に生き方も正面から見るだけではなく、いろいろな見方でお店を訪ねていただいて、皆さんが感じてもらえたらいいなと思います。味だけじゃねえぞ、値段だけじゃねえぞ、立地だけじゃねえぞ、人の評価だけじゃねえぞ…と、そういったものが伝わればいいなと思います。

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