ブラック会社で働く“ランプの精”は自由になりたい…持ち主の力を借りて退職を目指すストーリーに「ほっこりする物語」【作者インタビュー】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ezikokoさんが描く『ランプの精は退職したい』(投稿時タイトル『魔法のランプを拾ったらブラックだった話』)をピックアップ。

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2024年10月9日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、6,500件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、ezikokoさんにインタビューを行い、創作のきっかけや今回の反響について語ってもらった。

魔法のランプから現れた“ランプの精”は疲れていた…

ある日の朝、主人公の家の玄関に魔法のランプが置かれていた。とりあえずランプをこすってみると、煙と共に本当に“ランプの精”が姿を現した。しかし、ランプの精・ジーニャは疲れた様子でその場に倒れてしまう。どうやら働き続けて48連勤中だった模様。多忙を極める業務内容の上、月給が1万円だと聞き主人公は1つ目の願いにジーニャへ“半日の休暇”をお願いした。

これまで、座ることもゆっくりご飯を食べることも許されないほどブラックな働き方をしてきたジーニャ。初めてゆっくりと過ごす休みに思ったことがあるようで…。

「ジーニャ 会社やめて自由になりたいニャ」

ジーニャは涙を流しながら本音をこぼす。しかし、ジーニャの会社は“ランプの精”に退職されないようにブラックな契約書が作られていた。そこで、主人公は契約書の“穴”をついた策を思いつく。果たして、主人公の作戦は成功するのか――2人はジーニャが働く「マジカルランプ社」の社長の元へ向かった…。

投稿には「可愛い作品見ててホッコリしました」「めっちゃ好き！！」など、そのストーリーと登場する魅力的なキャラクターたちに心を温める読者からのコメントが寄せられた。ジーニャは無事、ブラック会社を退職して自由を手に入れられるのか…気になる結末はぜひその目で確かめてほしい。

作者・ezikokoさん「『ゆる深(ふか)』な漫画をどんどん作っていきたい」

――『ランプの精は退職したい』を創作したきっかけや理由などをお教えください。

「ランプの精は願いを叶えてくれる存在だけど、ランプの精が願いを叶えてもらう立場になることもあるのだ」という逆説的な話を書きたいと思い、今回のお話を思いつきました。

――X(旧Twitter)の投稿には、多くの“いいね”とともに「可愛い」「幸せな気持ちになりました」など、作品に癒された読者からのコメントが寄せられています。今回の反響をどのように感じていらっしゃいますか。

こんなに反響をいただいたのは初めてだったので驚きと嬉しさがあります。ありがとうございます。

ことばでは言い表しづらい関係やその間にある絆を表現したいと思いながら描いたのでその絆を感じ取ってくださった方がたくさんいて、頑張って描いてよかった〜！という気持ちです。

――もしもezikokoさんが魔法のランプを手に入れたとしたら、叶えてほしい願い事はありますか？

「首が凝らないようにしてほしい」です。今回の漫画を描いているとき利き手がちぎりパンのように腫れてしまい、鍼に行ったら「首が凝っているせいだ」と言われました。

腫れがひくまで描きづらくて不便な思いをしたので、首の凝りがなければどんなに良いかと思います。

つまらない願いごとですみません。

――本作の中で特にお気に入りのシーンやセリフを理由と一緒にお教えください。

ランプの精「ジーニャ」が働くブラック企業の社長が、かじっていた「ちゅるる」をペッと吐き捨てて秘書のランプの精に諌められるところです。

悪そうな見た目で悪そうなこと言っているのに、ちゃんと「ごめんなさい」と言える素直さが気に入っています。

――今後の展望・目標をお教えください。

キャラクターはゆるくて話は深い、「ゆる深(ふか)」な漫画をどんどん作っていきたいと思っています。

そしてよりたくさんの方に漫画を読んでもらえるようになりたいです。

毎日漫画を更新している『うさおはすてきに暮らしたい』についても魅力ある世界観をどんどん作っていきたいと思っています。

――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。

この漫画を見つけて読んでくださったみなさま、本当にありがとうございます！

これからも楽しい漫画を発信していけるよう精進していきます。

また、『うさおはすてきに暮らしたい』もXやInstagramなどでほぼ毎日更新していますので読んでいただけたら嬉しいです！