第121回ドラマアカデミー賞で「西園寺さんは家事をしない」が最優秀作品賞を受賞

<ドラマアカデミー賞>“西園寺さん”が最優秀作品賞 主演男優賞は目黒蓮、主演女優賞は伊藤沙莉に

2024.11.22 14:00
第121回ドラマアカデミー賞で「西園寺さんは家事をしない」が最優秀作品賞を受賞

ザテレビジョンがおくる2024年7~9月放送ドラマを対象とした「第121回 ザテレビジョン ドラマアカデミー賞」全8部門の受賞作・受賞者が出そろった。最優秀作品賞は、松本若菜主演の「西園寺さんは家事をしない」(TBS系)が受賞した。

「西園寺さん」が作品賞&助演男優賞で受賞

「西園寺さん―」は、ひうらさとる氏による漫画が原作。徹底して家事をしない主人公・西園寺さん(松本)と年下の訳ありシングルファーザー・楠見(松村北斗)とその娘・ルカ(倉田瑛茉)の同居生活を通して、「幸せって何?家族って何?」を考えるハートフルラブコメディー。

「毎週キュンキュンさせてくれてありがとうございました! (ルカの)『~~よねぇ』の言い方に心を奪われました!」「西園寺さんがワクワク物事を進めている姿に、視聴者である私もワクワクしました。勇気をいただきました!!」と視聴者の支持を集めた。

同作からは西園寺さんと同居することになるシングルファーザー・楠見俊直を演じた松村北斗が助演男優賞を受賞。「涙が込み上げて声が出ないお芝居があまりに自然で、初回からグッと心をつかまれて、気が付いたら、こちらもぼろ泣きしていました」と熱演を称賛する声が多く届いた。また、その“パパっぷり”にも注目が集まり「牛乳をこぼしちゃったお子様のお世話が本物のパパっぽくて最高でした!」などの声も上がった。

主演女優賞は「虎に翼」伊藤沙莉が初受賞

連続テレビ小説「虎に翼」(NHK総合ほか)からは、日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった三淵嘉子をモデルにした主人公・猪爪(佐田)寅子を演じた伊藤沙莉が主演女優賞を初受賞。「幅広い年齢を演じ分けられていて、どの年齢も違和感なく見られたのはスゴイなと思いました」「毎話毎話、表情が変わる寅子にハラハラドキドキ、そして感動しました。寅子の変顔はたくさんの方を幸せにしたと思います!」と支持を集めた。

同作からは、寅子の同期で戦友だった山田よね役の土居志央梨が助演女優賞を受賞。女性の社会進出に強い信念を持つ彼女を、心境の変化や少しずつ丸くなっていく様子など、繊細に演じて高評価を得た。投票コメントでは「芯が強く凛とした姿が大変素晴らしかったのですが、たまに見せてくれる笑顔や涙、優しさに胸打たれました」といった声が集まった。

また、同作の主題歌で米津玄師の歌う「さよーならまたいつか!」がドラマソング賞を受賞。道なき道を力強く切り開いていく寅子の背中を押すような楽曲であり、「最終回の歌詞とのリンク、伏線回収に震え感動しました」と視聴者を楽しませる仕掛けも評価された。

主演男優賞は「海のはじまり」目黒蓮が受賞

主演男優賞を受賞したのは、「海のはじまり」(フジテレビ系)の目黒蓮。大学時代の恋人・水季(古川琴音)の死をきっかけに娘の存在を知ることとなった主人公・夏を好演した。「目だけで夏の気持ちが痛いほど伝わってきました。口下手ではっきり言えない夏くんだったけど、目から気持ちがあふれていました」「話が進むごとに子役の泉谷星奈ちゃんと距離が縮んでいるように見え、ドラマ中でもオフでも見せてくれた本当の親子のような姿が印象に残っています」と称賛の声が寄せられた。

脚本賞を受賞したのは、「新宿野戦病院」(フジテレビ系)の宮藤官九郎氏。1月クールの「不適切にもほどがある!」(TBS系)に続いて、2024年2度目の受賞となった。同作は、小池栄子と仲野太賀がダブル主演した新宿・歌舞伎町が舞台の救急医療エンターテインメント。「宮藤官九郎ワールドのコメディーでありつつ、医療問題などにも踏み込んだ」「コロナ禍に近い状況を描き、社会に潜む異常性を客観視させた」と絶賛された。

監督賞は、「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(NHK総合ほか)の大九明子監督が受賞した。同作は、岸田奈美のエッセーを河合優実主演でドラマ化。父が急逝、母は車いすユーザー、弟はダウン症など“家族”に向き合い続けた一家の物語。大九監督は「ユーモアが秀逸」「人物の感情とリンクするエモーショナルな映像」と独特の演出で魅了した。

ドラマアカデミー賞の特設サイトでは、各受賞者のインタビューや、ランクイン作品の一覧、過去の受賞一覧などを掲載している。

第121回ドラマアカデミー賞 受賞作一覧

最優秀作品賞:「西園寺さんは家事をしない」

主演男優賞:目黒蓮(「海のはじまり」)

主演女優賞:伊藤沙莉(連続テレビ小説「虎に翼」)

助演男優賞:松村北斗(「西園寺さんは家事をしない」)

助演女優賞:土居志央梨(連続テレビ小説「虎に翼」)

監督賞:大九明子監督(「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」)

脚本賞:宮藤官九郎氏(「新宿野戦病院」)

ドラマソング賞:米津玄師「さよーならまたいつか!」(連続テレビ小説「虎に翼」)

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