【漫画】生徒からもらったウソの米粉マドレーヌでお腹の子を失った女教師…2年後に復讐のため再び学校へ「中々えぐい」「めちゃくちゃ読み応えある」などの声
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ガンガンONLINEで連載中の原作:君塚 力さん、漫画:日丘 円さんの作品『先生、僕たちは殺していません。』をピックアップ。
君塚 力さんが2024年10月9日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、5,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、君塚 力さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
生徒からの嫌がらせでお腹の子を失った教師…
2022年10月、高校教師の桜井は生徒たちから人気があり、お昼になると多くの生徒から一緒に食べようと声をかけられるほどだった。彼女は小麦アレルギーがあり、毎日自分でお弁当を作ってきていた。
そんな人気の桜井を見て男子に媚を売っているとイライラする女子生徒・夢叶(ゆめか)。そんな夢叶にストレスが溜まっているなら、と友人の男子生徒・黒川に誘われ、クラスの飯塚を一緒にいじめていた。トイレで飯塚に水をかけていた黒川たちは、現場を桜井に見つかり叱られる。しかし、まったく反省の色を見せない黒川を、桜井は怒りのあまり平手打ちしてしまう。
翌日、教室に入ると過激なポスターの顔の部分が桜井の顔に加工されたものが黒板に貼られていた。しかし、桜井はそのポスターの字が間違っていることを冷静に指摘。さらにこのポスターを作った労力や時間があるなら漢字の勉強をしろと言ってかわすのだった。
その後、職員室で黒川について聞く桜井は、突然気分が悪くなりトイレへ。それは妊娠によるつわりであることを、トイレから出てくる様子を見て黒川は知るのだった。
ある日、放課後にいじめをうけていた飯塚が調理実習で作った米粉のマドレーヌを桜井にプレゼントしてくれる。念のため調理実習を担当した先生に確認したところ、本当に米粉で作ったということがわかり安心して食べた桜井は、そのまま車に乗って帰宅の途に着くのだった。
しかし、飯塚が渡したマドレーヌは、実は黒川たちが別に小麦粉で作ったものでった。運転中にアレルギー症状を発症してしまった桜井は事故を起こしてしまう。その事故で桜井自身は一命をとりとめたが、お腹の赤ちゃんを失ってしまうのだった。
時は2024年4月。始業式に参加する黒川や夢叶達の前に、再び教員として桜井が壇上に上がり紹介される。桜井の姿をみて怯える飯塚。そして桜井は18になれば成人として扱われる年齢であることをスピーチし、黒川を壇上から見つめるのだった…。
作品を読んだ読者からは、「先生可哀想すぎる…」「めちゃくちゃ読み応えある内容だった」など、反響の声が多く寄せられている。
作者・君塚 力さん「教室の中に成人と未成年が混在するという状況は非常に面白い」
――『先生、僕たちは殺していません。』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
2022年に民法が改正され、成人年齢が引き下げられるというニュースを聞いた時に、いつかこの題材で作品を作ってみたいなとは考えていました。
同じ高校3年生でも、教室の中に成人と未成年が混在するという状況は非常に面白いなと。
そこから担当さんと打ち合わせをして、本格的に作品を作り始めました。
――今作を執筆するうえで、特に心がけた点や大切にしている点などをお教えください。
漫画なので当然フィクションなのですが、あまりに現実離れした展開やキャラクターなどは作らないように意識しています。
ある程度のリアリティがある方が「こういう事って起こりうるかも」「こういう奴ってクラスにいたよな」など読者の方にも共感してもらえると思いますので。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
2話の89ページ「先生待ってるからね」と言う桜井先生のカットが気に入ってます。
加害生徒である朝倉夢叶が、全く反省の態度を見せないのですが、それに対して「自首を待ってる」と語りかける―
本心でそう言っているのか、この生徒は自首しないと分かって言っているのか、桜井先生の表情も相まって非常に印象に残るシーンになったと思います。
――普段作品を執筆される際、どういったところからお話の着想を得られることが多いですか?
普段からテレビやネットなどで、日々のニュースはチェックしていて、そいうところから着想を得ることが多いです。
この人物はどういう人生を送ってきて、なぜこのような犯行をするに至ったのかーなどその人物の背景も漠然と考えながらニュースをチェックしています。
――君塚 力さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
今作っている作品を、納得できる形で描き切ることが目標です。
やはり様々な事情で、当初考えていた展開を描き切ることができず連載が終了してしまう事もあります。
作品を読んで頂いている方のためにも、最後まで面白い作品になるよう頑張りたいと思います。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
世の中にたくさんの作品がある中で「先生、僕たちは殺していません」を見つけて頂き本当にありがとうございます。
決して明るい作品ではありませんが、読んで頂いた方の心に少しでも残るよう、精一杯作品づくりに取り組んでいきたいと思います。
今後とも応援の方よろしくお願い致します。
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