小関裕太、初の“火ドラ”で理想のシゴデキ上司を好演 現場は「奈緒ちゃんの温厚さや穏やかさ、安心感みたいなものが充満している」<あのクズ>
奈緒が主演を務める火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)に小関裕太が出演中。同作で小関は、ほこ美(奈緒)と同じ市役所に務めるエリート公務員・大葉奏斗(おおばかなと)を演じている。このたび、WEBザテレビジョンでは、“火ドラ”への出演は初めてだという小関にインタビューを実施。自身が演じる役どころや共演者とのエピソードなどについてたっぷりと語ってくれた。
完全オリジナルで描くガチンコボクシングラブコメディー
結婚式当日に彼氏に逃げられてしまった主人公が、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男に出会い、彼との出会いをきっかけに「もうクズな男に泣かされるのは嫌だ!」と自分を変えるためボクシングを始める。同ドラマは、恋もボクシングも本気で向き合う姿をオリジナル脚本で描くガチンコボクシングラブコメディー。
奈緒は、ひょんなことがきっかけでプロボクサーを目指すアラサー女子・佐藤ほこ美を、玉森裕太(Kis-My-Ft2)は、昼はカメラマンとして働き、夜はバーテンダーのアルバイトをしている金髪の謎の男性・葛谷海里を演じている。
ファンの“観察眼”に驚き「とにかく発見が多い」
――大葉を演じてみての感想や、周囲からの反響があれば教えてください。
市役所全体の風通しを良くするために作られた新しい部署で部長を務めている、エリート公務員の大葉さんは、市長にも頼られていて仕事ができる男性。
今回、“火ドラ”に初めて出演させていただいているのですが、(ファンの方にも) “火ドラ”が好きだという人がすごく多くて。コメントや手紙を読んでいると、皆さん恋愛ドラマを見慣れているなという印象があるといいますか、サスペンス作品かのごとく考察している方が多くて“鋭いな!”と思ったり、とにかく発見が多いです。
第5話まで見ていただくと、ほこ美ちゃん、葛谷(玉森)さん、ゆい(岡崎紗絵)さん、大葉さんの関係性が見えてきて“四角関係になっていくのかな”という段階ですが、そうなることを序盤から予想できている方も多くて、ちょっとビックリしましたね。
大葉のテンションは監督と話し合いながら微調整
――ほこ美が落ち込んでいるときにチョコレートを差し出したりと、大葉に対して「理想の上司」という声も上がっていますが、小関さんご自身が考える“理想の上司像”を教えてください。
大葉さんは人との距離感をつかむのがうまいなと思っています。僕だったら好きな人に対してアドバイスをしたり、手助けをしたいなと思ってしまうのですが、大葉さんはちょっと離れたところから見守っていて、本当に必要なときにだけそっと手を差し伸べられる距離にいつもいるっていう。それってなかなかできることじゃないと思うんです。
僕の理想の上司像は、元々「目線を下げて話してくださる人」だったんです。上から目線でアドバイスをせず、経験談を交えながら、一緒になって考えてくれる方に憧れるなと。
ですが、先日バラエティー番組を見ていたときに「目線を下げるんじゃなくて、元々同じ目線で話してくれる、そういう余裕のある男性になりたい」という話を聞いて、今までは「目線を下げてくれる人」に憧れをもっていましたが、思い返してみたら「自然と同じ目線で話してくれる人」ってすてきだなと。僕もそんな先輩になれたらいいなと思います。
――ファンの方からは「大葉さんのキャラクターは、小関さんご自身に近いのでは?」という意見もありますが…。
大葉さんはいい人過ぎるなと思いますね(笑)。
――大葉を演じるにあたって意識していることはありますか?
実は最初ちょっと難しいなと思っていたんです。ドラマの中での彼の役割は変わらないのですが、変わらない中でもいろんな選択肢があって。
例えば、第1話序盤、結婚破棄されて落ち込むほこ美をテンション高く元気づけるという選択肢もありましたし、今回のように上司として落ち着いた感じで話を聞くということもできて…「最初はどんな感じが良いんですかね?」という話を、第1話の監督の岡本(伸吾)さんと話しながらテイクを重ねました。
微調整できてからは、「テンションのアップダウンがあまりないキャラクターになってきたね」という話になりまして、今の感じに落ち着きました。
座長・奈緒との共演は「最初から安心感がありました」
――主演の奈緒さんはどんな印象でしょうか。
奈緒ちゃんとは共演作品が結構多く、最初からすごく安心感がありました。ドラマに限らず、作品の現場って主人公を演じる役者さんの雰囲気によって、チームワークですとか、スタッフさんを含めた空気感がガラッと変わるというのが常なのですが、今回は奈緒ちゃんの持つ温厚さや穏やかさ、安心感みたいなものが充満しているチームだなと思っています。
――同じく市役所で働く撫を演じる玉井詩織さんはいかがですか。
玉井さん演じる新田撫さんは、僕の中で抱いていた玉井さんのパブリックイメージが良い意味で壊れる役だなと思っています。最初の方はほっこりしているのですが、普段の玉井さんからは想像できない、ひとクセあるような展開が待っています。僕自身、撮影段階からすごく楽しく拝見していて。
玉井さんご本人はすごく優しく穏やかで、周りに合わせるのが上手な印象。同い年なのですが、みんなに好かれていて、明るくニュートラルな方だなと思います。
――大葉は玉森裕太さん演じる海里の背中を押したりと、お人好しな一面もありますよね。
そうですね、前半は一緒に仕事をしたりしていますが、どちらかというとほこ美ちゃんと(海里)の掛け合いが多く、(大葉は)事情を知らないまま間に挟まれることが多かったのですが、だんだんと大葉さんの内面が見えてきたんじゃないかなと思います。
大葉さんは本当に優しくて…恋敵であるはずの葛谷さんに対してもリスペクトがあるので、つい応援しちゃうんです。客観的に見ると“普通そんなことしないよ”、“いい人過ぎるよ”と思われるかもしれませんが、それは紛れもなく彼の本心なので。葛谷さんに限らず、いろんな人にリスペクトがある人だと思って演じています。
“自転車のシーン”は必見「放送を見た皆さんの反応が楽しみ」
――今作では徐々に女性陣の“素顔”や“本性”も描かれていきますが、台本を読んでみて小関さんご自身はどう感じましたか?
小関家は母と妹のパワーが強いというのもあって、普段からいろんな話を聞くし、アドバイスをもらったりしていて。なので、(「あのクズを殴ってやりたいんだ」で描かれる女性の本性については)僕の中では “あるあるなのかな”という感覚で台本を読んでいます。
――ほこ美は自分を変えるためにボクシングを始めたことが転機となりますが、芸能活動を続ける中で、どのようなときにご自身の成長を感じますか?
自分が役を演じるとき、現場での自分の在り方や、一通り作品を終えた後の景色がイメージできるものは、すごく安心感があり、ニュートラルに役に入り込めるのですが、自分がチャレンジしたことのない役や環境に飛び込むときにはすごく勇気が必要な上、ゴールが見えないですし、特に20代前半のときは“ゴールが見えていない役者が作品に携わっていいのか”と自分自身に問い掛けながら演じている時期も多かったんです。
ですが、見えていなかったゴールにたどり着くという体験を何度も繰り返すことで“やり遂げる自信”がつくようになり、チャレンジする勇気がついてきたんじゃないかなと最近思っています。これからもそういった作品に挑戦していきたいですし、さまざまな経験によって自分自身も変化していっているなという実感があります。
――最後に、第6話の見どころをお願いします。
自転車のシーンは見どころです! 今までの映像史にはなかった、かわいらしくも、ほっこりするシーンになっていますので、注目していただきたいです。
恋とはまた別のことに苦悩しながら大葉さんが奮闘するのですが、このシーンだけを切り取ってもMVになるんじゃないかなというくらいキャッチーで面白く仕上がっているはず。台本を読んだ時点から撮影が楽しみだったのですが、今は放送を見た皆さんの反応が楽しみです。ぜひご覧ください!
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