「ブルーモーメント」最終話より

山下智久、“晴原”を演じるにあたって大変だったのはセリフの量「苦手な科目の試験期間が4カ月間ずっと続いているようだった」<ブルーモーメント>

2024.06.26 12:00
「ブルーモーメント」最終話より

山下智久が主演を務めるドラマ「ブルーモーメント」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系※最終話は10:00-11:09)が、6月26日に最終回を迎える。

本作は、小沢かなの漫画「BLUE MOMENT」が原作。報道番組のお天気コーナーにも出演する気象庁気象研究所の研究官で、気象災害から人命を守るために活動するSDM本部(特別災害対策本部:内閣府直属のチームとして設置された組織)のリーダー格を務める晴原柑九朗を山下が演じ、甚大な気象災害によって脅かされる人命を守るべく、知恵と知識を駆使して現場の最前線で、命がけで救助に立ち向かう。最終回を前に山下が囲み取材に応じ、撮影中の苦労した点や最終話の見どころなどを語った。

晴原を演じるにあたって「頭の中で地図を描いて進んでいくように心がけていた」

――最終話までの撮影を完走したということで、まずは今の率直なお気持ちを聞かせてください。

気象の話なので雨を降らしたりとか、風を吹かせたりとか、色々と大変な撮影ではあったんですけど、まず何より大きなケガや事故がなく、無事に撮影を終えることができてうれしく思ってます。

ただ、まだ実感がわいていないので、1週間、2週間経った時に寂しさを感じるのかな、というような気持ちです。

――晴原は苦しい過去も抱えていて、非常に難しい役柄だったと思いますが、心がけた点や注意した点などはありましたか?

晴原という人間の軸はどこなのか、というのは忘れないようにしていました。あとは、過去の自分が乗り越えなきゃいけない試練みたいなものとどう向き合っていくのか、 そして、これから先どういう風に生きていくのかという過去と今と未来、現在地と目的地をしっかり頭の中で地図を描いて進んでいくように心がけていたかなと思います。

――視聴者の声などは、山下さんの元に届いていましたか?

そうですね。リアルタイムで見てくださる方や、 配信の方で見てくださる方、本当にたくさんの方に見ていただけてる、愛される作品になっているなというのは、メッセージもいただきましたし、それが僕らのモチベーションにもなっていたので本当に感謝してます。

人生の中の厳しい時間を過ごせる仲間の大切さに改めて気づいた

――今回の作品の撮影の中で役者としてや、災害に対する知識などで得たことはありますか?

大変な仕事だなっていうのを改めて実感しましたし、 それと同時に、その大変な時間や、人生の中の厳しい時間というのを過ごせる仲間の大切さにも改めて気づかせていただきました。本当に、スタッフ、キャストを含め色々な所で、それぞれが一生懸命自分の持っている力を出し切っていて。そんな現場で数カ月一緒にいれるというのは、 かけがえのないことだなと。

あとは、日本は災害が多い国なので、しっかり自分自身も準備していきたいなと思いました。

――今すでに災害時のために準備してることはありますか?

非常食を少し用意しておくぐらいしかできていないですが、笛とかを鞄につけていると、災害が起きた際に助かる確率が格段に上がるらしいので、準備しておきたいなと思います。

――放送開始前のインタビューで、キャストやスタッフに「頑張って自分から話しかけて、チームワーク高めたい」というようなことをおっしゃっていましたが、いかがでしたか?

すごくいい意味で気を使わない関係性になれたので、きっと大成功だったと思います。最初は、心がけて話しかけていたんですけど、途中からは気を遣わずに、その場その場で質問をしあって、いろんな会話をしていました。

読んでる本について話したこともありましたし、地元の居酒屋の話だったり、休みの日の話だったり…。ざっくばらんに話せる関係性になれました。

――今回初めて共演した方もいらっしゃいましたが、作品を通して、最初の印象と変わった方は?

舘ひろしさんです。舘さんはダンディーな印象を持っていて、そこの側面しか見えていなかったんですけど、実はすごくチャーミングな方なんだなという発見がありました。笑顔が多い方で、すごく現場のムードを上げてくれました。

過去作の再放送は「恥ずかしい部分もあるけど、自分の人生を振り返るきっかけに」

――今回の放送にあたって、山下さんの過去作の一挙再放送がありました。 ご自身としては、昔の映像が放送されること対して、どのように思われましたか?

こうやって自分が関わってきたものが、時を超えて今の人たちに見てもらえるっていうのはすごく感慨深かったですし、 それも関東だけじゃなくて、色々な場所で放送されていて。

自分の人生を振り返るきっかけにもなりましたし、あとは時間の流れっていうのが本当に早いので、 その一瞬一瞬をちゃんと大切にしていこうっていう気持ちにもなりました。

もちろん自分の過去作を見るのは恥ずかしい部分もありますけど、でもそれも含めて今の自分に繋がっているんだなと。過去の自分は、何もわからないなりに頑張っていたなと思います。

――過去の映像を見たり、フジテレビで撮影をしたことによって、その当時を思い出したりはしましたか?

やはりフジテレビのスタイルを感じることもありましたし、 懐かしさもありました。自分の携わってきたドラマは、フジテレビが1番多くて。そういうことも含めて、今回が大きい会社を独立してから、1番最初の民放というところで、またこのホームに帰ってこられたのはうれしかったです。

SDMは壮大な夢を追いかけているチーム

――今回の作品は、雪山や豪雨、ヘリでのシーンなど大変な撮影も多かったのではないでしょうか。

ヘリの中のシーンだったり、大掛かりなグリーンバックでの撮影なども大変でしたが、個人的には本当にセリフの多さが大変で…(笑)。ありがたいことなのですが、出てくる言葉も普段耳にしない言葉がとても多かったので、1番苦手な科目の試験期間が4カ月間ずっと続くことを想像すると、僕の気持ちが理解いただけるかと思います(笑)。

――最後に最終話の見どころについて教えてください。

観測史上最大クラスの台風に、どういう風にチームが力を合わせて立ち向かっていくのかも見どころではありますが、やはりあのチームは、現状に満足することなく、ここからさらに上を目指していく、壮大な夢を追いかけているチームです。

それは僕自身もすごく共感できることで、次のラインを見て、より遠くに飛ばそうというチームだと思うので、そのモチベーションみたいな部分は皆さんにも受け取ってもらえたらうれしいなと思っています。

僕もリアルタイムで見られたらいいなと思いつつ、このあと香港と上海に行かないとなので(笑)。でも、 テクノロジーを駆使して観ます!

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