五十嵐亮太、MLBの通訳の実態を激白「選手によってはカードを渡すことも。お金が動く悪い話も聞いたことがある」＜MLBワイドショー＞

2024.06.13 14:00

メジャーリーグベースボール(MLB)に関する気になる話題を、有識者たちが“個人的見解”で語りあう「MLBワイドショー」#2が、ABEMA野球公式YouTubeにて公開され、「通訳」をテーマに、視聴者のタメになる知識から気になるネタまで語り尽くした。

#2では

MLB中継で実況を務めているDJケチャップは「通訳はどういう人やった？」と、元MLB選手の五十嵐亮太と米独立リーグでプレーした仁志敏久に質問すると、五十嵐は「僕はアメリカと日本のミックスの人だった。アメリカ育ちで、言葉のニュアンスもうまく通訳してくれた」と答えた上で、「MLBの3年目は通訳をつけなかった。でも、通訳がいた時期とくらべて、チームメイトが話しかけてくれるし、会話が弾むんです。通訳がいると、『彼をはさんで会話しないといけないのかな？』と気をつかわれるみたい。つまり、通訳がいないほうがチームメイトと仲良くなれるんですよ」と明かした。これに、DJケチャップは「今の大谷翔平選手がまさにそうやんな。ベンチに通訳がいない時のほうが、チームメイトとコミュニケーションを取っているように見える」と納得の表情を浮かべた。

また、米独立リーグでプレーした仁志も「生活のベースだけは知り合いにやってもらっていたけど、基本的には通訳がいなかった」と話すと、DJケチャップは「野球用語はわかるんですか？」と驚く。仁志は「だいたい大丈夫。日本みたいなサインはほぼ出ないから」と続けて、仁志は「俺がいたチームは田舎のチームで、地元出身の選手のなかには、俺ら“外国人”と話すのが少し苦手な選手もいる。そういう選手には自分から話しかけにいくようにして、心を開いてもらった」とふり返り、五十嵐も「そういう選手いるいる。いろんな人がいるからこそ、自分からあわせにいこうと思っていた」と共感した。

通訳の給料事情

さらに、話題は通訳の給料事情となり、DJケチャップは「給料ってどれくらい？」と切り込み、“とある数字”を例にあげると、五十嵐は「この金額には到達しないです」と赤裸々に告白する。MLBアナリストの福島良一が「球団が雇う時は、このくらいの金額」と具体的な数字を口にすると、DJケチャップは「アメリカで生活しようと思ったら、まあまあきびしくない？」と苦笑いに、五十嵐は「通訳さんは儲けられる仕事ではないですね……」と語った。

また、五十嵐は「選手によっては、通訳や代理人に買い物をお願いするため、カードや現金をそのまま渡すこともある。身のまわりの支払いを電話でやり取りすることもあるから、カード番号をメモして渡すこともある。僕の代理人はすぐにメモを処分してくれたけど……」と選手と通訳、代理人の密接な関係を証言し、「お金がたくさん動くと、悪い人かぎつけてしまうこともあるんです。球団関係者が選手のサインを売って、自分のお金にしていたという話も聞いたことがあるし、こういう話はいろんなところで聞く。悪いことをしようとする人が一定数は存在している」とヒリヒリする“野球界のリアル”を激白する。

DJケチャップは「お金がたくさん集まる環境に身を置くと、どの職種でもそういう行動に出る人がなかにはいる。通訳さんだけがこういう色眼鏡で見られちゃうのはかわいそうやね……」と話すと、五十嵐は「それはそうですよ」とうなずいていた。

【いる？いらない？】

メジャーで活躍する日本人選手は優遇されている？

通訳の実態！

【MLBワイドショー #2】